世は空前のペットブームということで、我々が日頃設計させて頂く住宅も高気密高断熱仕様と同じくらい、ペット住宅仕様も当たり前の時代になってきました。

昨年末に出た「建築知識1月号・猫のための家づくり(通称・猫知識)」にはうちの事務所からも多くの事例を掲載させて頂きましたが、記録的な売り上げでワイドショーにも取り上げられるなど伝説的な一冊になりました。

今回この号がさらにパワーアップして書籍化し、「建築知識10月号・犬のための家づくり(通称・犬知識)」と同時発売になるとのこと。(こちらの犬知識にもうちの事務所から事例提供をしています)

降って沸いたペットバブルに浮かれるエクスナレッジ、今度は執筆陣を総動員して全国イベントを企画しているようです。私は10月14日に福岡でのイベントに登壇させて頂く予定です。


『猫・犬のための家づくり』講座
講師:関本竜太(リオタデザイン)・横関和也(JAMMS)
日時:10月14日(土)19:00~
場所:[福岡]ブックスキューブリック箱崎店
2Fカフェ&ギャラリー・キューブリック
http://bookskubrick.jp/hakozaki

JAMMSの横関さんとは日頃より親しくさせて頂いていますので、当日はリラックスしてトークできそうです。ちなみに私が猫住宅の話を、横関さんが犬住宅についてお話しさせて頂き、その後二人でクロストークをする予定です。

私も猫だけでなく犬住宅もやりますし、横関さんも犬だけでなく猫住宅についても実績があると聞いていますので、ふたりでペット住宅あるあるネタについて盛りあがりたいと思います。福岡周辺の方は是非足をお運び下さい!

詳細はこちらより
http://www.xknowledge.co.jp/kenchi/event/2017/08/201710.html



エクスナレッジより、27日発売予定の書籍の完成品が届きました。来週の打合せ時にお持ち頂く予定だったのですが、「一日も早く見てもらいたい」とのことで郵送されてきました。

包装を解くまで緊張していましたが、想像以上に仕上がりが美しくて感激しました!担当編集者の上野さん曰く「特にカバーをめくると……とにかく、現物で確認してみてください。普段エクスナレッジでは行わない仕様になっています」

めくってその意味が分かりました。最後に僕に内緒で、とても素敵な遊びを入れて下さいました。みなさま、現物でどうかご確認を!(書店発売は27日です)

『上質に暮らす おもてなし住宅のつくり方』
http://amzn.asia/eRpEcqu


昔小学生の頃、友達と近所の川によく釣りに行った。

前日の晩は興奮で眠れず、明日はきっとすごく釣れるんじゃないかと期待していたにもかかわらず、翌朝川に着いて釣りをはじめると、ほんの数時間でその期待は見事に裏切られる。

それがほぼ毎回のことだったはずなのに、懲りずに僕らは毎週のように川に通った。それはとりもなおさず、みんなと釣りそっちのけで川で遊ぶのが楽しかったからだ。

盛りあがったのは花火だった。中でもロケット花火を対岸に向かって発射するという遊びが流行った。川幅は大きかったが、発射角度を調整すれば十分に対岸に届かせることができた。僕らはロケット砲による仮想敵への攻撃に夢中になった。

対岸にも釣りをしている人がちらほら居たけれど、子供の好奇心と楽しさの誘惑には勝てなかった。僕らなりにちゃんと人に当たらぬよう気をつけていたけれど、黙っていた対岸のおじさんも、最後には堪忍ならんという感じで「コラッ!!」と怒り始める。

ところが対岸の火事とはこのことだろう。川幅もあって、向こうがこっちに攻めて来れないことをわかっているから、僕らはますます調子に乗った。今考えるとすごく危険で非常識きわまりない遊びだったと思う。

そんな昔の若気の至りについて最近思う。
なんのことを書いているかは、お察し下さい。

17. 09 / 12

ご指名


いつの頃からか、トークイベントや講演の登壇者としてご指名を多く受けるようになった。今年は特に異常で、もう何本やったか記憶にないほど。今年はあと3ヶ月しかないというのに、お引き受けしている分だけで10本近く。困惑しつつ、やはりご指名を受けると嬉しくなってつい受けてしまう。

私はもともと人前でしゃべるのが苦手で、しゃべろうとすると頭が真っ白になってしまう。それをいつの頃からか克服した。今では人前でしゃべることに何も抵抗はないし、緊張することもない。慣れとはすごいと思う。

私の場合どこかの著名建築家と違い、自分の作品を自由に語るというよりは、誰かからお題を頂いて、そのテーマで話すということがほとんどだ。多くの場合スポンサーがいて、その依頼主を立てながらも、依頼主の意に沿った話をする。お世辞やおべっかを使うのではなく、自分の立ち位置に忠実であることだけを考える。

相手が自分を指名したということは、私に何らかの仕事のイメージや期待があるということだ。関本さんならこういう話をしてくれるだろう、という具合に。それを裏切らないことだけを考える。それは設計を依頼された場合も同じだ。サザンを買ったらサザンであって欲しいように。ミスチルを買ったらミスチルであって欲しいように。

私の場合、自らが登壇者となって話をすることもあれば、司会者やファシリテーターとして呼ばれることも多い。後者の場合、私は徹底して来場者側の目となり耳となり、みんなが聞きたいであろう適切な質問と仕切りを心がける。仕切りの悪いセミナーではイライラしてしまって、つい自分が出て行って仕切りたくなってしまう。

正直言うと、私は登壇者としてより、司会やファシリテーターとしての役割の方が向いていると思う。自分の話をするよりも、人の話を聞く方が好きなのだ。そこが住宅建築家としての私の居場所なのだろうと思う。

先週末、書籍が出ることを告知させて頂きまして、いろいろ反響を頂きました。お祝いのお言葉を下さいました方々には、この場をお借りして御礼申し上げます。

この本を出すにあたっての私の思いや出版の経緯などは、本書にも書かせて頂きましたので、本が出ましたらどうかお手に取ってお読み頂けたら幸いです。


先日のブログにはまだ校了していない旨を書きましたが、今日がほぼ実質的な校了日となります。これまで長い道のりでした。原稿を書いたら書いたで、今度はそのチェックがあります。その分量も150ページ超にもなると目を通すだけでも大変な作業になります。

私はブログもそうですが、後から何度でも読み返して、自分の素直な気持ちとの温度差や、これを書くことで誰かを傷つけることにならないかなど、いろんなことを考えて細部の表現をあとからチクチクと直します。

言い回しでも、「が」と「は」ではニュアンスが違いますし、「を」と「も」でも異なります。そんなどうでもいいことを、あとから、時に数日経った後でもチクチクと直します。

ですので、今回の原稿でも例外なくそんなことを最後までチクチクとやっています。

でもさすがにここまで来ると「もう見たくない!」という心境でして、心変わりしないように最後は努めて原稿を読まないようにしていましたが、編集者さんは違うんですよね。最後の最後まで、細かいところをさらにチクチクと修正を入れられてきます。

そんな姿を見ると、頭が下がると同時に、あぁ我々の仕事と一緒なんだなと思います。


我々の描く図面も、図面の最終段階になると(いやそうでもないか。最初の段階から?)スタッフが描いた図面を私がチクチクと直します。

たぶん図面を描いている本人たちは「え、そこ?」とか、「そんなとこ、どうでもいいじゃん!」とか思っているかもしれません。わかります。私もスタッフの時はそう思っていました。

でも違うんですね。図面の伝えたい内容の大局は同じでも、文章で言うところの「が」と「は」ではニュアンスが違うように、「を」と「も」では異なるように、表現の微差によって出来上がるものの着地点は微妙に変わってくるのです。

そんな無数のチクチクを重ねることで、ものづくりはようやく薄皮一枚上の洗練へと辿り着くことができます。それは、映画監督が役者の演技に何度もダメ出しをしたり、舞台美術さんがカメラに写っていないところまで精巧に作り上げるのと、少し似ているかもしれません。

だから家づくりは、無数の人たちが、チクチクと無数に針を打って仕上げた刺繍の大作のようなものかもしれません。それは本を作るのでも同じなんだなと感じられたことは、私にとってはちょっとした感動体験になりました。

本の発売と時期を同じくして、今月末に住宅がまた一件完成します。現場では今もなお、チクチクと私の細かいチェックと現場の作業とが続いています。完成を待ち望むお施主さんの心境が、今はよく分かります。

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