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[2019年/2~3月・土日祝の設計相談可能日] (2月15日現在)
※事前予約制となります
※平日でしたら予定が入っていなければいつでも対応可能です

2月
17日(日)・終日
24日(日)・終日

3月
2日(土)・午後(14:00以降)
3日(日)・終日
10日(日)・終日


ご予約は、メール(riota@riotadesign.com)、またはお電話(048-471-0260・ただし平日のみ)にてお願いします。

我々の場合、設計のご相談からご竣工までで、トータル約1年半ほどのお時間を頂いております。もし現在具体的にお考えの計画がございましたら、まずはご相談だけでもお越し下さい。まだ土地がない方には、土地探しのアドバイスもしております。ご相談は内容にかかわらず無料です。

> 業務のご案内(Q&Aもあります)

[備考]
・上記にかかわらず、平日でしたら予定が入っていなければいつでも対応可能です。
・所要時間は初回の場合、約2時間ほどを見込んで下さい。
・お子様をお連れ頂いても大丈夫ですが、遊べるような場所はありませんので、ゲームやお絵描き帳など、退屈しないようなご準備をして頂けたらと思います。
・ご自宅の方に訪問させて頂くことも可能です。
・駐車場もございます。こちらの地図を参照ください。

19. 02 / 14

先生!?

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sekimoto

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今日は3年に一度の憂鬱な建築士定期講習。

建築士はこうした講習が義務づけられているのです。私は前から2列目の席。講義が最後の4コマ目に入り、ふと気づくと私の前の最前列で受講していた人がいない。

まさかここで帰る?
でも荷物やテキストは机の上にあります。ふと壇上の先生を見て「まさか?」

講義が終わり、最後の修了考査(テスト)では先ほどの“先生”も一緒に問題を解いていました。なんと先生の定期講習も兼ねていたとは!

ちなみに、講義では先生が「ここは考査に出ますので」とよくヤマを教えてくれるのですが、先生の張ったヤマは見事にすべてハズレでした。

19. 01 / 24

罪深い仕事

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新宿駅の構内を歩いていて、ふと強烈な違和感を覚えて足を止めた。

なにこれ、ひどくない?床タイルが曲面のラインで張り分けられているのだけれど、そのラインはいびつで、まるで鉛筆で書き殴った下書き線のよう。


今日はこの「罪深い仕事」について考えてみたい。

まず、これを設計した担当者は床タイルの張りパターンを検討する中で、曲面によって異なるタイルを張り分けることを思いついた。悪くないアイデアだ。

しかし彼には決定的に欠けているものがあった。それは「タイルは曲面できれいに切ることはできない」という初歩的な知識(もしくは経験)である。これは無知という罪にあたる。

きっと入社間もなかったのだろう。わかる、わかるよ。それなのに新宿駅の床タイルをデザインするなんて光栄な仕事じゃないか。島根のお母さんもきっと喜んでいる。僕は君は悪くないと思う。悪いのは君の上司だ。

なぜ、この若者が描いた未熟な図面を見て「おい、こんなデザインにしたら輪郭がガタガタになるぞ!」とたしなめなかったのか。もしくは確認すらしていなかったのか。あるいは確認したけど気付かなかったのか?おいおい、まさかあなたも…?

まあ良い。そんなこともあるさ。
私も人のことを言えたものではない。

現場も現場だ。
設計者からこのような指示があった際に、熟練の現場監督ならたちどころに気付いて指摘をするだろう。「先生、お言葉ですがこの納まりは破綻しています」と。

きっと監督も若かったんだろう。もしくは工期と予算の狭間で、図面の詳細まで気が回らなかったのかも知れない。あるいは奥ゆかしい性格ゆえに、設計者に意見することが憚られたのかもしれない。君は昔からそういうところがあるからな。仕方ない、今回は許そう。

次に職人だ。タイル職人こそ、この図面を見た瞬間に嫌な予感がしたはずだ。そしてそれを口に出せば、監督を通じて問題点がたちどころに設計者と共有されたに違いない。

しかしそれもなかった。職長は忙しく、また深刻な人手不足に悩んでいたからだ。未熟な見習い工に指示だけ出して、次の現場に大急ぎで向かったに違いない。家には先月産まれたばかりの子供もいるのだ。

だよね、わかるよ。生活あるよね。板挟みだよね。
悪いのはあなたじゃない。


かくして、このようなタイル張りができあがったわけですが、えっと発注者見てますか?そこの事業担当者、そうあなた。これ見てなんとも思いませんでしたか?

え、見てない。コストとスケジュール管理しか興味がない?
そんなぁ…。

それと設計者、そうあなた。さっきは許したけど、もう許しませんよ。現場来てますか?最後チェックしたよね?お願いだからしたって言って!

で、見たならザワッとしなかった?あなたの心にザワッと。なんていうか、これは設計者の良心みたいなやつなんだけど。これがなかったら設計やっちゃダメみたいなやつなんだけど!島根のお母さんは泣いてるよ。

そして…。
そこの足早に歩いてるあなた!そうあなたですよ。
気付いて。足元、そう足元!これやばくないですか?

え、全然気にしないって?
こんな床撮ってるお前の方がやばい?

失礼しました…。でもこれは無関心という罪。
どうせ誰も見ちゃいないんだからって、こんな罪深い仕事をさせちゃだめですよ。

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住まいの環境デザインアワード2019にて、「路地の家」で審査員特別賞を頂き、今日はその受賞シンポジウムがありました。

今回の審査員に共通した評価軸には「ひらく」があったように思います。実際の生活との折合いを考えると、あまりに開けっぴろげに開くのはどうかと思うかもしれませんが、けして建築家の独りよがりではなく、建主の強い意志や意識が背景に感じられる住宅ばかりでした。そしてそれは拙作「路地の家」も例外ではありません。

今回のアワードでは、上位入賞を逃したことがしばらく悔しかったのですが、今日の受賞シンポジウムでは上位受賞作の緻密さに感服しました。改めて光栄な賞を頂けたことに感謝致します。



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現在、県下でリノベーションの現場が進んでいます。

「縁側の家」と名付けていますが、築50年を越える住宅の瓦屋根だけを残し、間仕切りや外壁、窓などをすべてそっくり新しく更新するというフルリノベーションの計画です。

うちはリノベーションの仕事はあまり多くないのですが、社会的にはリノベーションの需要は今後も増えてゆくだろうと言われています。そして新築は頭打ちだとも。ただ、リノベーションは新築に比べて工事費が安く上がると思っている方もいますが、必ずしもそうとは限りません。

たとえば今回の案件では、構造が現在の耐震基準に合っていないので、あらゆる方法で構造補強を行っています。新築なら配筋検査など、基礎工事からしっかりと我々が設計監理できますが、既存の住宅の構造がどのくらいしっかり作られているかというのは、ぱっと見ただけでは我々でもわかりません。

要はなんだかんだで、そっくりきれいに、性能もしっかりした住宅に改修をしようと思ったら、ほぼ新築並みの費用がかかると思っておいた方が良いと思います。


な~んだ、そんなお金かかるなら壊して建て替えてしまおう。

そう考える方もいらっしゃるかもしれませんね。でも腹をくくって既存の住宅を活かした改修をしようと考えると、リノベーションはとっても奥が深くて、もしかすると新築で建てる以上の魅力ある空間にできる可能性もあります。

私はそれを「縁側の家」の現場に足を運ぶ度に思います。なんだか不思議な空間だなあと。自分で設計したのだけれど、自分の設計ではないような。

新築の計画だと白紙からのスタートなので、いかようにもプランが作れます。屋根の架け方だって自由です。ところが、既存の改修だといろんな制約が邪魔をして、思い通りにやらせてくれません。これはとってもストレスなんですが、結果的にいつもの”手癖”から離れて、ある意味不合理な、ある意味とっても豊かな空間が生まれることになります。

例えばこの「縁側の家」では、文字通り縁側がリビングやダイニングのまわりをぐるぐるっと取り巻いています。通常の設計なら、床面積を無駄に食うこうした廊下状の空間は排除される傾向にあるのですが、既存の住宅の骨格に忠実に解いていった結果として、”無駄な縁側”という豊かさを獲得したとも言えると思います。

リビングの天井も3mくらいあって、部屋のつながりもイレギュラー。自分の中のプランニングのセオリーが破られて、なんだかとっても新鮮です。

現場はまだまだここからが踏ん張りどころ。
進捗と完成がますます楽しみです!