
JIA住宅部会協力によるアメリカ広葉樹建築家パネルディスカッションへ。パネリストのひとり横内敏人さんとは久しぶりの再会。
ディスカッションでも紹介された横内さんお得意の一点透視スケッチ。簡単に描けるんだよといつもおっしゃるのですが、全然簡単に描ける気がしません💦
電車の中で使うというお手製の竹製T定規や、基本は1/200で描くという細かいスケッチを色々見せて頂きました。私は鉛筆一本、手描きで世界が作れる建築家はサムライだと思っていて、この筆致にその人のすべてが表れる気がします。
京都の新しい横内アトリエにも是非訪問したいと思います!部会長の慶野さん、パネリストの高橋さん、池田さんほか、住宅部会の皆様もお疲れさまでした。

リオタデザインの元スタッフ砂庭陽子さんが、地元青森の八戸に戻って独立するというので、リオタデザインのオリジナルスツールmuniをプレゼントすることに。最近元スタッフにポンポンあげちゃうので大赤字です、、笑
彼女の隠れた特技は書道。師範の資格まで持つ彼女の地元での独立戦略は、「習字教室をひらくこと」。すでにオンライン教室も開いていて全国の生徒さんへの指導が始まっているようです。「設計事務所+習字教室」なんてとっても新しい!
ポートプラウ
https://www.instagram.com/port_plough
先のJIA建築家大会では、地方で活躍する若手建築家のセッションにも参加しましたが、もはや「建築家=建築をつくる・図面を描く」という図式から離れて、その定義や職能がより拡張していることをますます実感しました。
地域のコミュニティに市民と同じ目線・立ち位置でフラットに活動することで、はじめて聞ける声が無数にあると思います。建ものをつくるばかりが建築ではありません。地方になんて建築家の需要はないと諦めているより、彼女のように鉛筆ならぬ筆一本から社会とつながれることはきっとあるはず。
彼女は学生の時にうちにオープンデスクでやってきて、その後入所、退社後もずっと連絡を取り合い見守ってきました。建築から離れてしまった時期もありましたが、戻ってきてくれて本当に嬉しい。宮城の設計事務所LPDで実力を蓄えいよいよ独立。
頭で考えるより、手を動かし心で動く。これからも見守っていきたいと思います。

リオタデザインが提供するオリジナルスツールmuniの、はじめてのワークショップが12月に茨城のシンクラボひたちなか店で開催されます!
muniは好きな布をご提供頂き、我々がそれを座面に張り込んでご提供するオリジナルスツールです。構想段階から、これはワークショップのようにして生地を持参して頂き、その場で布を張り込んでもらうと楽しいだろうなと思っていたのですが、思わぬオファーを頂き思いがけず実現することになりました。
シンクラボさんは今年で10周年を迎えるそうです!(おめでとうございます!!)
そんなシンクラボさんの10周年を記念するイベントの一環としての開催ということで、我々もイベントを大いに盛り上げられればと思っています。
当日は私が直接生地張りの指導を致します。誰でも簡単に、30~40分もあれば張れると思います。最後は脚部を組み立てて、その場でお持ち帰り頂けます。
開催はシンクラボのひたちなか店での開催とのことです。12月13日に午前と午後の回があり、ごく少数の受付となりますのでご希望の方はどうかお早めにお申し込み下さい!皆さまのご参加をお待ちしております。
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『世界にひとつ唯一「muni」のスツールづくり』
日時:12月13日(土)
【一部】11:00〜12:30
【二部】14:00〜15:30
参加費:39,600円(税込)
※スツール本体費用を含んでいます
※当日現金支払いのみ
※生地をご購入いただく場合は別途3,300円(税込)
場所:シンクラボ ひたちなか店1F
茨城県ひたちなか市足崎1474-4
https://maps.app.goo.gl/onJ3ba7XYBS6LEuR8
■お申し込み・詳細は以下より(申込み締切:11月15日) ↓↓
https://shinc.co.jp/blogs/blog/10thevet-munistool
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シンクラボ | https://shinc.co.jp/
munistool | https://www.munistool.com/
25. 11 / 05
縁の家


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author
sekimoto
category
> 仕事
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【縁の家】
https://www.riotadesign.com/works/25_en/#wttl
さまざまな奇跡のような”ご縁”がつながってできた家、という思いを込めてオープンハウス時よりタイトルを変えていますが、変更したタイトルをお伝えするとまったく同じ由来で生まれたばかりのお子さんの名前を名付けたと聞き、本当の意味でのご縁も感じました。
赤ちゃんが生まれて子育てが始まると、大人ふたりの生活とは一変し毎日が戦争のような騒ぎになります。もう少しすると家中におもちゃや積み木が散乱し、整頓どころではなくなるかもしれませんね。撮影はそんなさなか、騒ぎを一切感じさせない穏やかで幸せな空気が流れる中行われました。
あたりまえのことですが、真の住まいは人が住まうことで完結します。人は映っていませんが、そんな暮らしの残像をほのかに感じて頂けたらと思います。

建て主さんのご厚意もあり、先週10/30と11/2の二日間に亘って「回廊の家」の内覧会を開催させて頂きました。ご来場者は事前申し込みだけで、のべ130名を越え、過去最高の反響とご来場になりました。
このようなご来場者になると、一人一人個別に説明したのでは間に合わないので、毎時間ごとにギャラリーツアーと称して、設計の趣旨や完成形では想像できない設計で苦労したところなどを解説させて頂きました。
聞きたい方は任意で聞いて下さい、とお伝えしたものの、いらした方のほとんどがツアーに参加して下さったので、ぞろぞろとまるで団体ツアーのようになってしまいましたが笑、皆さんからは詳しい話や裏話が聞けて面白かった!とおおむね好評だったようです。


私も人のオープンハウスに出かけると、設計者の方から設計趣旨文からは窺い知れない裏話をお聞きするのがひそかな楽しみだったりします。
我々もこのような設計をすると、常人とは違う設計であると思われてしまったり、本当に特殊な建て主さんだと思われてしまったりするのですが、けしてそんなことはなく、どの家づくりでもそこで交わされる会話や建て主が悩まれるポイントは同じで、当然ご予算も厳しい制約の中でやっています。
当日はさすがにお金の話まではしませんでしたが、たぶん話すと同業の方は腰を抜かすコストパフォーマンスだと思います。だからごく一部の恵まれた特殊な方の家ではなく、一般の方でも覚悟を決めて、本気で家づくりに向き合って下さればちゃんと夢は叶うのだということをここで強調しておきたいと思います。

今回は一般の方も多くいらっしゃいましたが、特に同業の設計者の見学者が多く、その中でも大先輩の”大御所”のような方々が多く足を運んで下さったことも、とても嬉しかったことでした。
私くらいの年齢になると、自分の立ち位置を、俯瞰した目線から批評して下さる方が段々少なくなってくるのを危機感のように思うことがあります。この日は、そうした大ベテランの方々から口々に感想を頂けたことは、私にとっても大変励みになりました。





大屋根の下で展開されるシンプルな外観からは想像のつかない複雑な内部構成。抑制することで土間空間に最大のハイライトを持ってくるというゾーニング。表の通りから裏の畑までが一本の通り土間で貫かれ、郊外地ならではの大きな空を一望できる家。敷地の豊かな環境があってこそのこの家になったとあらためて思います。
二日間とも天気に恵まれ、素晴らしい光のコンディションで見て頂けたこともとても嬉しかったことです。




今週はいよいよお引き渡しです。この空間でどんな賑やかな生活が展開していくのでしょう。続きは来年以降の竣工写真をお楽しみに!
ここまで真摯に丁寧な施工をして下さいました松本建設さんには、この場をお借りして深く御礼申し上げます。数々の気の利いたリカバリーにどれだけ助けられたことか…。
造園の小林賢二さんのお力添えには、最後にいつも通り”魅力3割増し”にして下さり、こちらにも大変感謝しています。やっぱり造園の力はすごい!
また構造家の小倉直幸さんには、この難しい構造のままで耐震等級3まで達成して下さり、神経の行き届いた設計とあわせて素晴らしい架構模型まで作成下さいました。こちらのご尽力にも感謝申し上げます。
そして我々にご依頼下さり、建築への理解と寛容な姿勢で全幅の信頼を寄せて下さった建て主さんのおかげで、我々も最後までのびのびと仕事をさせて頂くことができました。「家が竣工するのは嬉しいけれど少し寂しい」とおっしゃって下さったお気持ちお察しします。最後まで共に走り抜けましたね!
Mさま、ご竣工誠におめでとうございます!!
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