
先だってはアプローチのデッキ塗装のことを書きましたが、じつはそれに先がけて中庭の石のクリーニングを実施しました。
冒頭の写真は今年の9月の状態の中庭です。中庭には白い石を敷き並べていて、私が定期的に高圧洗浄をかけてきれいに保ってはいるのですが、木の樹液のせいで数ヶ月で真っ黒になるというのを繰り返しています。
それでも愚直に手入れを続けると、「きれいではないけど味がある」みたいな状態になってそれはそれで好きなのですが、最近では高圧洗浄をしても汚れが落ちなくなってきて、そろそろプロの手を借りるかということで、過去にもお願いしたUGカンパニーの原田さんに特殊洗浄をお願いしました。
ちなみに前回2016年に実施した際のブログはこちら↓
https://www.riotadesign.com/blog/161102.html
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まずは現状から。



こんな感じで、石のみならずウッドデッキにも黒いシミのようなものが見られます。これは石の表面に発生しているカビ類なんですよね。表面の汚れは落ちますが、カビはなかなか高圧洗浄では落ちません。コケもうっすら生えていますね。
まずは高圧洗浄を使って表面の汚れを落としていきます。この作業自体は私も年に数回やっているのですが、さすがプロ、めちゃくちゃ丁寧に洗浄してくださり私がやるより2倍くらいきれいになっています。

ここでミヤキの特殊洗浄剤の登場です。洗浄剤である「アクロン」とあわせて、ミヤキの新製品「カビコケモ」を使ってガンコなカビやコケを洗浄していきます。
それにしても「カビコケモ」って、そのまんまのネーミング笑



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そして作業完了です。
どうですか、ピカピカになりました!!



これが、 ↓↓

こう。 ↓↓

そしてこう。 ↓↓

生まれ変わりました!
石の表面にも強力な撥水剤をコーティングして頂いたので、しばらくは石の汚れについては悩まなくて済みそうです。
我が家も竣工して17年目を迎えました。設計者の自邸ということもあり、傷む前にかなりこまめに手入れをしているので、普通の建物よりは美しくエイジングしていると感じています。
女性なら日頃のお肌のお手入れを欠かさないように、建物も愛情を持ってお手入れをしていくと美しく歳を取ることができます。私も50を越えてそんな老い方をしていきたいと思うところ。皆さんも家のお手入れは愛情を持って続けてくださいね!

今日もう過ぎてしまいましたが、11日は自身52歳の誕生日でした。
事務所ではスタッフ達からサプライズのプレゼント!それぞれ思い思いに選んでくれたみたいで、安いお給料なのにと申し訳なく思いながら、すごく嬉しかったです。みんなありがとう!
家に帰ると、大学生の息子が即興のギターでハッピーバースデーを挽いてくれました。これもはじめてのことでした。本当にありがとう!!
もう最近は猛烈な忙しさで、一分一秒が惜しいという毎日が続いています。日々のスタッフや家族のサポートが本当にありがたいです。幸せな誕生日でした。

観葉植物は床に置くと邪魔になるし、何より部屋が狭くなってしまいます。必然とハンギングに行き着くのですが、後から石膏ボードの天井にフックをつけるのは、跡も残るし天井下地の野縁を狙う必要もあって、一般の人にはなかなかハードルがあります。
と思っていたらこんなのがありました。Jフックセミトライアングル。天井に取り付けられるボードフックです。壁のボードフックはありましたが、天井用は画期的!早速取り付けてみました。
耐荷重が2.7kgとのことですが、写真の大きなネフロレピスが約2kgくらいなので、これより小ぶりのものなら余裕で下げられそうです。
外しても跡がほとんど目立たないので、クロス天井なら賃貸の方でも使えそうです。我が家も今後は天井にも植物がどんどん侵蝕しそう、、!


今日は国立(谷保)にある、デザイナー小泉誠さんの「こいずみ道具店」にスタッフとお邪魔してきました。
■こいずみ道具店
http://www.koizumi-studio.jp/douguten/shop_info
こいずみ道具店は、小泉誠さんがデザインしたプロダクトの数々を展示販売しているお店。すっごく気になる店構えで、その佇まいはさながらモリゾーとキッコロのモリゾーのように、もしゃもしゃとツタに覆われています。でも誰でもふらっと入れるかというと、事前に予約が必要なのでお気を付け下さい。
スタッフと共に、この日お邪魔するのを楽しみにしていたのですが、到着すると小泉さんが上の窓からひょっこりはん!

小泉誠さんとは先だってセミナーイベントなどもご一緒させて頂きましたが、私が独立した頃にはすでにトップランナーのような存在。そして憧れのデザイナーのひとりでした。
こちらは私が今も大切に持っている2005年にギャラリー間で開催された小泉誠展のフライヤーと、その時に一緒に買った本です。小泉さんによる「9坪ハウス」の本も。
これらは私が駆け出しの頃に擦りきれるくらい読み込んでいました。当時から、小泉誠さんが醸し出す軽やかで柔らかい空間世界が好きだったんですよね。

スタッフ達は商品棚の小泉さんデザインに食いつき、その場で買い物大会が始まってしまいました。私は直近の案件で採用予定の照明器具を念入りにチェック。
小泉さんのダイニングチェアも大好きなので、機会あればどこかの案件で使ってみたいです。とても座り心地がいいんですよ!

お店の上は秘密基地。小泉さんの仕事スペースや納戸スペースなどがあります。その作りは迷路のようでもあって、増築部分もあわせて5層分ものフロアが積み重なっています。
たびたび小泉さんがセミナーなどで語られているこの迷路空間を、細部まで案内して頂きました。これには一同大興奮!


最上階の畳空間。多目的であり無目的?遊び空間のようなこういう場所が、小泉さんのデザインの真骨頂なんでしょうね。いろんなところにギミックがあって、見ていて飽きません。なんといっても楽しい!楽しいは正義です。
トップライトの部分で直立している私の写真が、とてもシュールです。


収納庫や至る所には、小泉さんが世界中のノミの市などで集めた小道具たちが納められていました。どれもデザインを考える上でのリソースなのでしょうね。
こういうものを見ていると、小泉さんが普段モノとどういう関係を結んでいるか、どういう視点でモノを見ているかがわかって、頭の中を覗いているようでとても興味深かったです。



あとはなんといっても工房スペース!
小泉さんのように、手で触れるような原寸のデザインを考える人にとって、こうやって手で削ってモノが考えられるスペースというのはとても貴重ですね。羨ましく思いました。

そのあとは、すぐ近くにあるコイズミスタジオも案内して頂きました。こちらではスタッフさんが仕事をしていらっしゃいます。
でも外から見るとお店のよう!ギャラリーのようなトンネルを抜けた先に、ミーティングスペースがあります。このトンネルスペースは収納スペースも兼ねていて、無駄のように見えて実はとても合理的なつくりであることがわかります(上半分のパネルはすべて扉になっていて、中が収納になっています)。う~ん、さすがです!

小泉さん、大柴さん、本日はお忙しい中ご案内をありがとうございました。スタッフ一同とても楽しく刺激的な空間体験をさせて頂きました。
またお邪魔させて下さい!!

