
浴室に鏡をつけるか。設計打合せではこの問いに対して、「つける派」と「つけない派」はほぼ半々だ。
ちなみに我が家の浴室にも鏡がある。数年で白濁し、以降無用の長物となった。だから私は「つけても意味ない派」。
ところが知人のSNSの投稿ですごいアイテムを知った。「アルタクラフト超ハード」業務用のダイヤモンド研磨ブロック。なんだかすごく興味があって、早速買って試してみた。
これがすごいのなんの!
15年くらい曇りっぱなしだった鏡がピッカピカに。ホームセンターの研磨剤でも絶対落ちなかったのに。ダイヤモンドおそるべし、、!
うちの設計は浴室の出入口にもガラス扉をよく使うので、これは今後メンテナンスの切り札になりそう。実際うちのガラス扉もピッカピカになった。
これはオススメ!ちょっと高いけど効果は裏切りません。Amazonでも買えます。


慣習としてGWは住宅産業は稼ぎ時とされ、住宅展示場はこの月にいくつ契約が取れたかで年度末の業績が決まるとも言われている。
家を建てるのに時間のかかる設計事務所は、この時期に仕事を取ったからといって直接決算が上向くことはないけれど、世間のそうした動きに同調してこの時期多くの面談予約が入る傾向がある。
だからGWは昔から遠出ができない。今年はまさしくで、台風の当たり年のようにこの二週間で異例の面談予約が入り、その対応で明け暮れた。
そんなGWもせめて一日は休みを取ろうと、昨日はなるべく予定を入れずに死守した。休みが取れたらずっと行ってみたかったお店があった。
予約を取って、妻と訪れたお店は期待通りだった。こういう隠れた名店を探すのが得意だ。リフレッシュできたので、明日からまた張り切って働きます!


今日はスタッフ+オープンデスクの学生と、元スタッフの矢嶋くんも誘って地元の普光明寺まで。普光明寺は過去に寺務棟と庫裏を設計させて頂いたお寺で、矢嶋くんの担当案件。普光明寺は地味に1200年もの歴史があるのです。
今日はそんな普光明寺の33年に一度の秘仏ご開帳の日。この機会を逃すと次に見れるのは85才の歳、、生きてる自信ない、笑。秘仏は言い伝えによると源頼頼と頼家が運慶に命じてつくらせたという千体地蔵。事実かどうかはわかりませんが、とにかく感慨深いものがありました。(写真NG)
ともあれ、ようやくの快晴に土手沿いに束の間のお花見。ようやく春!!という感じです。矢嶋くんとも久しぶりに会えてよかった。良い1日でした!




諸事情あって、しばらくダイニングのレイヴィスカランプが使えなくなってしまったので、期間限定で他の照明を下げることになった。ほんの数ヶ月のことだから裸電球でも下げておこうかと思っていたところ、まさかのIKEAで出会ってしまった。
ここでIKEAの話をしたい。誤解を恐れずに言うと、私はIKEAが嫌いだ。あんなの北欧デザインでもなんでもない、ただのアメリカ的消費文化の象徴だと今でも思っている。あぁ、こんなこと書いていろんな人に怒られそうだけど、そう思っているから仕方ない。
そんなIKEA大嫌い人間が、自宅にIKEAの照明を下げる。これは革命的なことでもある。そのくらい、このKNAPPAという照明は優れている。これだけは認めざるを得ない。
この複雑な形状を作り出しているのは、ほぼ全て同じ形をした鱗型のセルシートとわずか8本の弓形のパーツ、そして上下2枚のリング。たったこれだけ。組み立ても実に簡単。これが、わずか20センチ四方くらいの小さな箱に入って売られている。これがこんな小さなパッケージに納まっているのがまずもって信じられない。
そしてお値段、¥2,499。嘘でしょ?これを優れたデザインと言わずしてなんと言おうか。悔しいけど、潔く負けを認めたい。

深雪のホテリアアルトへ。
ホテリアアルトはこれが5回目くらいでしたが、オーナーの宗像さんによるとホテル開業以来最大の積雪量とのこと!一階部分が完全に雪で埋まり、いつものロビーからの眺めも雪の壁状態でした。
フィンランドからの友人ヤリさん夫婦をお招きし、アールトグループと呼び合う23年前に開催されたアールト住宅展を企画した懐かしい面々が集い、夜遅くまで語り明かしました。
帰りには少し遠回りしてこれまた深雪の大内宿まで。ただでさえなかなか来れない場所ですが、この雪景色に昔の人たちの暮らしぶりも想像できて、得難い経験となりました。
また益子氏設計のゼノアック本館も見学させて頂き、その丁寧なつくりにも大変感動しました。
細部に至るまで気遣いと最高のホスピタリティでフィンランドからの大切な友人をおもてなしくださったホテルスタッフ、宗像家の皆様、万全のアレンジをして下さいました益子さん、本当にありがとうございました!






