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sekimoto

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リオタデザインの元スタッフ砂庭陽子さんが、地元青森の八戸に戻って独立するというので、リオタデザインのオリジナルスツールmuniをプレゼントすることに。最近元スタッフにポンポンあげちゃうので大赤字です、、笑

彼女の隠れた特技は書道。師範の資格まで持つ彼女の地元での独立戦略は、「習字教室をひらくこと」。すでにオンライン教室も開いていて全国の生徒さんへの指導が始まっているようです。「設計事務所+習字教室」なんてとっても新しい!

ポートプラウ
https://www.instagram.com/port_plough

先のJIA建築家大会では、地方で活躍する若手建築家のセッションにも参加しましたが、もはや「建築家=建築をつくる・図面を描く」という図式から離れて、その定義や職能がより拡張していることをますます実感しました。

地域のコミュニティに市民と同じ目線・立ち位置でフラットに活動することで、はじめて聞ける声が無数にあると思います。建ものをつくるばかりが建築ではありません。地方になんて建築家の需要はないと諦めているより、彼女のように鉛筆ならぬ筆一本から社会とつながれることはきっとあるはず。

彼女は学生の時にうちにオープンデスクでやってきて、その後入所、退社後もずっと連絡を取り合い見守ってきました。建築から離れてしまった時期もありましたが、戻ってきてくれて本当に嬉しい。宮城の設計事務所LPDで実力を蓄えいよいよ独立。

頭で考えるより、手を動かし心で動く。これからも見守っていきたいと思います。


リオタデザインが提供するオリジナルスツールmuniの、はじめてのワークショップが12月に茨城のシンクラボひたちなか店で開催されます!

muniは好きな布をご提供頂き、我々がそれを座面に張り込んでご提供するオリジナルスツールです。構想段階から、これはワークショップのようにして生地を持参して頂き、その場で布を張り込んでもらうと楽しいだろうなと思っていたのですが、思わぬオファーを頂き思いがけず実現することになりました。

シンクラボさんは今年で10周年を迎えるそうです!(おめでとうございます!!)
そんなシンクラボさんの10周年を記念するイベントの一環としての開催ということで、我々もイベントを大いに盛り上げられればと思っています。

当日は私が直接生地張りの指導を致します。誰でも簡単に、30~40分もあれば張れると思います。最後は脚部を組み立てて、その場でお持ち帰り頂けます。

開催はシンクラボのひたちなか店での開催とのことです。12月13日に午前と午後の回があり、ごく少数の受付となりますのでご希望の方はどうかお早めにお申し込み下さい!皆さまのご参加をお待ちしております。


『世界にひとつ唯一「muni」のスツールづくり』

日時:12月13日(土)
【一部】11:00〜12:30
【二部】14:00〜15:30

参加費:39,600円(税込)
※スツール本体費用を含んでいます
※当日現金支払いのみ
※生地をご購入いただく場合は別途3,300円(税込)

場所:シンクラボ ひたちなか店1F
茨城県ひたちなか市足崎1474-4
https://maps.app.goo.gl/onJ3ba7XYBS6LEuR8

■お申し込み・詳細は以下より(申込み締切:11月15日) ↓↓
https://shinc.co.jp/blogs/blog/10thevet-munistool


シンクラボ | https://shinc.co.jp/
munistool | https://www.munistool.com/

先週木曜日(16日)は、JIA住宅部会の企画でarflex「CASA MIA 河口湖」の見学ツアーがありました。CASA MIAは完全予約制の体験型モデルハウス。広大な敷地に、arflexが提案する3棟のモデルハウスがあり、内部はarflexのソファをはじめ、普段見ることのできない工夫の凝らされた建具や、プレミアムなキッチンや家具の数々を見学することができます。

そのどれもがため息が出るものばかり!そこまでやるかという徹底した作り込みやゆったりとした空間スケールなど、世の中にはこういうライフスタイルがあるのだということ、そしてそれは全て理にかなったホスピタリティの延長線にあるものであることがよくわかりました。まさに「これが住宅の正解」

学生の設計はもとより、設計塾などで教える受講生の図面に共通するのは、ライフスタイルの不在です。生活が見えない、ソファをどこに置いて良いかわからない、そこに座って何をするのかイメージできない。あぁ、これを見てほしい。本当に豊かな暮らしとはこういうことなのだということが実感を伴って腹落ちするのを感じます。

部会員でarflexの重鎮でもある稲川さんには、arflexの歴史やエピソードなどもたくさん聞かせて頂きました。もはや本国のarflexを超えるブランドに成長した日本のarflexは、もはや日本のブランドであるということもよく分かりました。

ご担当の久保田さん、中村雅子さん、企画してくださりありがとうございました。こんな贅沢な企画を貸切で。こういうことができるのが住宅部会の素晴らしいところですね。大満足の一日でした!





一昨日はうちのOBスタッフとの会でしたが、昨日は我が師である棚橋廣夫さんのご自宅に訪問。事務所の方は数年前に畳まれたので今は稼働していませんが、場所は仕事をしていた当時のまま時間が止まったようになっています。

今思えば生意気なスタッフでした。私は人の一生分この事務所で叱られたと思っていますが、よく口答えしていましたし、納得がいかないと反抗的な態度をとって所長を困らせたこともありました。まさに反抗期の息子そのもの。そんな息子も結婚(独立)して子供(スタッフ)を持つと、かつて所長に言われたことをそのまま諭すようになります。

自分も大人になったと思う一方で、所長にもあの時はごめんなさいという気持ち、そしてこの師を持てて本当に良かったと感謝の思いです。まさに子を持ち、はじめて親になる心境というのでしょうか。私が事務所に入所した時の所長の年齢に今自分がなりました。

今年で85歳になるという棚橋さん。相変わらずしっかりされていて安心しました。かつてスタッフ時代から何度も聞いている話も一字一句変わらず聞けて、あの頃に戻ったような気もしました。一方で私なりに齢を重ねてお聞きする話は、もはや師弟を超えて分かり合える領域もあり感慨深いものがありました。

その昔、棚橋さんには「啐啄(そったく)」という言葉を教えて頂きました。
雛鳥と親鳥が卵の殻を内側と外側から同時に叩いて世に出る、という師弟の呼吸を説いた禅の教えですが、なんだか今日はそんな答え合わせをさせて頂いたような気がしました。自分のスタッフともいつかはそんな時が来るでしょうか。

今日はお忙しい中お時間を取ってくださり、ありがとうございました。近々OB会を招集しましょう!




リオタデザインOBスタッフの柴秋路くんが、巣鴨のギャラリーオルガンで個展をやるというので、ほかのOBスタッフと共にお祝いに駆けつけてきました。

リオタデザイン23年の歴史で、うちに在籍していたスタッフは、すぐ辞めてしまった子や現役も含めるとたぶん17人くらいでしょうか。歴代スタッフの約半数がその後独立し、今でもこうして連絡を取り合う関係にあります。

柴くんはそんな歴代スタッフ中でも古参のスタッフ。個展はギャラリーを借りれば誰でもできるけれど、彼はオーナーから声をかけられての開催ということで、彼の仕事が認められたようでとても嬉しい。また彼に限らず、事務所の卒業生の活躍はいつも励みになるし、事務所を離れた彼らにはもうお小言も言わなくて済むので、フラットな関係でいられるのもまた嬉しい。

展示は彼の手がけた小さな住宅や改修仕事を紹介したもので、彼らしい寡黙でありながら、世界観や奥行きを感じさせる良い展示でした。元ミュージシャン志望だった彼らしくレコードプレーヤーが真ん中に座っていて、心地良い音楽が流れていました。

この日は久しぶりにOBメンバーとの懇親会も行いました。特別ゲストにタニタハウジングウェアの谷田さん、青木律典さんに、ギャラリーオーナーの竹内さんも。

皆さまお忙しい中ありがとうございました。私は久しぶりの懐かしい顔ぶれに囲まれ、とっても楽しい時間でした。残りの会期も良い出会いがありますように!


柴秋路個展 | 「余白」―暮らしを紡ぐ空間―

場所:ギャラリー・オルガン
https://gallery-organ.com/
JR山手線・三田線「巣鴨駅」より徒歩3分
会期:2025年10月11日(土)より19日(日)
時間:11:00~17:00まで

※ 会期中は柴くんは常に在廊しているとのこと。無料ですので、彼とご縁の合った方は期間中ふらりとお立ち寄り頂けると彼も喜ぶと思います。