22. 08 / 17

夏の沖縄へ

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sekimoto

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この夏休みは沖縄へ。一度訪れてみたいと思っていたmuiという宿に泊まってきました。muiはホテルというより、全部でたった4室しかないゲストハウス。ですが、その沖縄らしい開放的な共用空間や設えに特別な空間体験をさせて頂きました。

いつも旅行に出る時は、どこに行くかではなくどこに泊まるかから始まります。何度もない特別な空間体験ができる機会なので、普通のところに泊まるのはもったいない!とつい思ってしまうのです。そしてもちろん、そこでの体験は心の栄養となって仕事にも活きてくることになります。


オーナーの西さんも沖縄出身の方ではなく、移住組とのことでした。沖縄のここ百名には、ほかにも個性的で素晴らしいお店が沢山あって、観光地的ではないところも大変気に入りました。パワースポットもたくさんあります。もし沖縄に住むことがあれば、この百名はとても良いなと思いました。


今回の沖縄滞在でもっとも印象的だったのは久高島でした。琉球の祖アマミキヨが降臨したとされる聖地。手付かずの自然が神々しい島でした。

自転車に乗って、島最北端のハビャーンという岬まで。そこには吸い込まれるように美しい海が広がっていました。


これまではもっぱら冬の沖縄がほとんどで、夏の沖縄に来るのははじめてでした。関東の夏がぐつぐつ煮込まれているような暑さなら、沖縄の夏は中華鍋で炒められているような暑さ!全身がシャワーを浴びたように汗でびっしょりになります。これはこれで沖縄らしいけど、、次はやっぱり冬に来よう。

しかし、このクリアな光は忘れられません!

22. 05 / 08

東北三陸の旅

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sekimoto

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「あまちゃん」の列車に乗ってみたい。そんな妻のリクエストから、このGWは東北三陸の旅に出かけてきました。

元スタッフの砂庭さんは青森出身で、現在は郷里八戸にいるということで、八戸まわりで旅をスタートさせることになりました。砂庭さんにも久しぶりにお会いしましたが、とても元気そうで安心しました。

彼女の車で蕪嶋神社など市内もいろいろ案内して頂きました。蕪嶋神社は現在ウミネコの産卵期で、島中がウミネコで埋め尽くされ、すごいことになっていました!





翌日はJR八戸線で久慈駅まで。そしてそこから宮古駅までは三陸鉄道リアス線で、それぞれのんびりローカル列車に揺られる旅を満喫しました。

この日は強風のため、列車も徐行と停止を繰り返してなかなか先に進めませんでしたが、今回は駅に下りてからではなく、列車に揺られながら、その車窓を楽しむこと自体に楽しみがあったので、むしろ贅沢な時間でした。

車窓からの眺めも最高でした。列車は海岸線を沿って進むため、海を眺めながらの車窓が続きます。一番トップの写真もまた列車からの眺めです。こんな絶景ポイントでは列車を止めて、車掌さんが説明をしてくれたりするのでした。

息子も大学生でGWは予定がいっぱいのようです。こうして妻と二人きりで旅行をするというのも本当に久しぶりでした。ふとフィンランド在住時代、フィンランドの地方都市をよく電車で旅をしたあの頃を思い出してしまいました。東北の街はなんだかフィンランドの街とよく似ているような気もします。




最後に盛岡に一泊して帰ってきました。

盛岡は気品ある街並み。多くの文化人を輩出した歴史ある街並みと、ところどころに用意された広場のような都市空間とのバランスが絶妙でした。

市内はサイクリングで巡るのにちょうど良いスケール。この日は一日、アプリで借りられるレンタル自転車で市内のあちこちを巡りました。自転車で廻れるというのはとても良いですね。車と違って、寄り道も自由自在です。

この日も気持ち良い五月晴れの一日でした。あっという間の3日間でしたが、夫婦で三陸の旅を満喫しました。やっぱり東北は良いですね!またゆっくり巡ってみたいと思います。


21. 12 / 25

直島

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暮れを瀬戸内で過ごす、そう決めて今年は早めに仕事を締めることにしました。多忙を極めた今年の暮れ、今は直島の静かな波音の響く部屋にいます。

家族3人での予定が、予定が入ったとのことで息子だけ一日遅れて合流することに。妻と二人きりで旅行に出るのは20年ぶりくらいかもしれません。

20年ほど前、牟礼のイサムノグチのアトリエを二人で訪れました。奇しくも2回目の訪問も二人で訪れることになるとは。昔はここはこうだったよね、と話しながら、お互いずいぶん記憶が曖昧になっていることに気づきます。でも20年前もこの道を歩いていたんでしょうね、きっと。

直島はもう何度目になるのだろう。いつ来ても、本当に素晴らしい島です。最後に訪れたのはおよそ8年前、息子はまだ小学生でした。直島は関本家のルーツの島で、親戚に連絡を取ると宿泊先までいらして下さいました。

この一年、このために仕事をしてきたのだと思いたいです。


この夏は上勝町に行こう。そう決めたのは5月ごろのことでした。

徳島県にある上勝町ゼロ・ウェイストセンター(設計:中村拓志)が今年度の建築学会賞作品賞に選出されましたが、この建築の構造設計を担当したのは、我々の構造パートナーでもある山田憲明さんで、担当された中太郎さんもまた長らくうちの住宅を担当してくださっていた方でした。

建築家の中村拓志さんによる空間は、過去に見たどの空間も私には到底真似のできないスケールと細やかな神経の通ったものばかりで、このゼロ・ウェイストセンターも是非一度見ておかなくては!と思ったものの、しかし徳島県…しかも上勝町ってどこだ?と調べてみると、これまた辺鄙な山の中(失礼!)。この山奥の一点の建築のためにここに行くのか?という思いもよぎりつつも、だからこそ見る価値がある!(たぶん)とも思ったのでした。

ところが、時はコロナ禍の真っ只中。夏にはなんとかなるだろうと踏んでいたところが、事態はどんどん深刻化してゆく一方。行くかやめるかと迷っているうちに出発直前になってしまい、もうこうなったら行くしかない!と、意を決して(こっそり)飛び立ったのでした。

ちなみに、こちらは行ってからずいぶん経ってから書いています。


しかし徳島は平和そのもの。というか人がいなかった。人がいなさすぎて、ゴーストタウンのような徳島市内はちょっと恐ろしくもありました。

東京都の一日の新規感染者数が数千人規模になって大騒ぎしているときに、徳島県はわずか50人。たぶん、空港とレンタカー屋さん以外では誰ともすれ違っていないので、感染も拡大しようがありません。(あ、ちょっと盛りました。こんどは徳島県民に怒られそう!)

上の写真は徳島駅の駅前の様子。県庁所在地の駅の真ん前に小学校がある!というのも結構な衝撃でした。





■上勝町ゼロ・ウェイストセンター
https://why-kamikatsu.jp/

さてこれは何の施設かというと、要は町のごみ収集施設なんです。

今やゴミゼロに対する上勝町の取り組みは全国的に知られていて、様々なメディアでも紹介されているので感度の高い人はすでによくご存じのことと思います。私はそういうエシカル的なことに疎い後進的人間なのですが、そんな人間だからこそ、むしろすごく感じるところの多い宿泊体験になりました。

そうそう、ここは泊まれるんですよ。一番トップの写真が建築の全体像なんですが、上空から見ると「?(はてなマーク)」みたいな形をしているんですね。この下のドーナツ状の丸い建物が宿泊施設になっています。







この宿泊棟もそうなんですが、建物全体の特徴はなんといっても、建物全体が「廃材でできている」ことなんです。

窓は町で廃棄された古い建物の窓が2枚合わせ(ペアガラス?)で使われていたり、引手が現地の小石で作られていたり、ホールの床が建材メーカーの余ったタイルの寄せ集めだったり、家具が廃棄される予定だったものを転用していたりなど、とにかく細部に至るまでそれが徹底されています。

構造材だけはさすがに廃材利用というわけにもいきませんが、地元の山で取れた木を地元の製材所でできる加工技術だけを使って、とても工夫されたディテールで随所に使用されています。

こういうところの徹底が建築家の中村拓志さんらしさでもあって、いつも途方もない、、と思ってしまうところです。構造家の山田憲明さんもさぞや苦労されたことと思います。







そして何より新鮮だったのは、ゴミの分別体験です。

宿泊で出たごみは、通常なら客室のごみ箱に突っ込んでおけば客室係がきれいに処理してくれますよね。この宿泊施設では、宿泊者自身がその分別に参加するということが大きな滞在目的の一つにもなっているのです。

宿泊時に「6分別」のバスケットを渡されるのですが、宿泊時に出たごみはここに細かく分別します。この時点で、「このごみはリサイクル出来るのか?」と考え、できないとわかった瞬間にすごい罪悪感を感じます。

それを翌朝に、町民も利用する実に「45分別」(!)もの細かい分別所に持っていきます。スタッフの方が丁寧に、どこに捨てれば良いか教えてくれます。今回は建築以上に、このごみの分別のことについても深く考えさせられました。



この分別トレーには、それぞれそこにどういうものを入れるかの表示があるのですが、そこにはそれが日本のどこで処理されるのか、そのことによってかかる処理コストについても細かく書いてあります。

その処理コストは、最終的には町民が負担するものになるので、「これって捨てると高いんだよな」というごみに対するコスト意識も芽生えるというものです。そしてゴミゼロの意味は、ごみを出さないということではなく(そんなことは不可能です)、それを最小限化した上で、出したごみのほとんどをリサイクルすることで、可能な限り焼却処分等はしないということを意味しているようです。

こんなにも分別を徹底している上勝町ですら、ゼロウェイスト100%にはできないそう。それは製造側の問題もあって、消費者側がリサイクルごみにしたくてもできないようなものが、社会にはまだまだたくさんあるようです。


我々は日頃ごみを朝出せばお昼にはなくなっていますから、ごみは誰かが片付けてくれるものだと心のどこかで思っているような気がします。

町内にはごみ収集車は走っておらず、町民は自ら車でここまでごみを捨てに来るそうです。これを毎日実行されている町民の方には頭が下がる一方で、ゴミの”流通”を知ることは、見えないものを見える化するという意味でも、とても有意義な取り組みのように思いました。

また町民が出したごみの一部(まだまだ使えるもの)は、こうやってホールに置かれて、誰でも自由に持って帰って良いことになっています。中にはどこかの家で使われていた徳利とか、味わい深いものもたくさんありました。

ごみは処分した瞬間にごみになるわけで、こうしてそれが欲しい人の元に行くことで、結果的にここでもごみは減らせるんですよね。そこでお金を取らないというのも良いと思いました。(お金を取ったらただのリサイクル屋さんになってしまいますしね)



さて、このゼロウェイストセンターの近くにあるこんな施設にも行ってきました。宿泊の際は必ずここで食事を取られることをお勧めします。

■RISE & WIN BREWING
https://www.kamikatz.jp/

ここも同じく中村拓志さんの設計で、構造設計も山田憲明さんが担当されています。ここの上勝ビールがとにかく美味しいのです!都内でも買えるところがあるようですが、ここでは日替わりでいろんな変わった地ビールを楽しむことが出来ます。

お料理も凝っていて、とっても美味しいのです。




ここのお店で働いているおしゃれなお兄さんとも話したのですが、皆さん上勝町への移住組とのこと。もちろん中には地元出身の人もいますが、皆さん口を揃えるのは、この上勝町のゼロウェイストの取り組みをとても誇らしげに思っているということ。地方の小さな町が、今や全国的にその名が知れているというのはとても嬉しいことに違いありません。

その取り組みの一端を、行政主導ではなく、町民みんなが考えて「うちのお店ではこういうことをやっている」というのを、このお店のみならずほかのお店でもメニューや器など、様々な形で表現されていたのがとても印象的でした。

上勝町は、町長がお料理に添える葉っぱが都市部で高く売れるということを知り、高齢者に山で葉っぱを採ってもらって出荷している町としても有名です。ゼロウェイストはそんな町長のいる町だからできる取り組みなのかもしれませんね。

またフィンランドのように、人口密度が低いからこそできるということもあるかもしれません。地方から発信出来ることはまだまだあるのだなということにも気づかされました。


少し前にも書きましたが、私はSDGsとかエシカルという言葉が、どうも上滑りした言葉のように聞こえてしまって、あまり好きではありません。

もともと私がそういうのに疎い人間であることも大きいのですが、そういうふわっとした概念の話ではなく、実際に自分の出したごみがどこに行くのだろう?というものを実際目で見て体験に落とすと、途端に実感として感じられ、見えている世界も変わってくるような気がします。私は”体感”として感じられないことは、どうも腑に落ちない性格のようです。

そんなことから、ただ建築を見るという目的を超えて、この夏に上勝町に訪れることが出来たのはとても大きな体験になりました。

20. 01 / 21

軽井沢へ

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sekimoto

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安いホテルしか泊まったことのないスタッフのために社員研修を兼ねて軽井沢。建築は空間体験以上のものは作れないと思うから。

我々にご依頼くださる方の中には、こういう場所に普通に泊まる方も多くいらっしゃいます。素材の違いだけではなく、おもてなしの質や、それが空間から演出されるものであるということも知ってもらいたいです。

腹を割っていろんな話ができるこんな機会も貴重です。昨日の夜に来て、今朝には帰ります。仕事には穴は開けませんのでご安心ください。