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人というのは一度便利なものを見つけるとなかなか手放せなくなる。構造材ならベイマツ材。強度の高いベイマツを使えば梁成をひとまわり小さく出来る。階高をなるべく小さくしたい、ロングスパンを飛ばしたいと考えると、おのずと梁材のスペックはベイマツ表記となりがちだ。しかも安いときている。

しかしそれが固定化すると、次は「梁=ベイマツ」なのだと思い始める。天井の懐があってもベイマツ。スパンが短くてもベイマツ。国産材をもっと使っていこうと言っているのに、そろそろ安易にベイマツばかり使うのは卒業しようよということで、今進めている建物では梁と柱をすべて国産の杉材にすることにした。ベイマツにしたい気持ちをぐっとこらえて、梁をちょっと大きめに。

しかし杉と書くだけなら誰でも出来る。セットで必要になるのが性能表示だ。杉を梁に使うならE70は欲しい。そこで性能表示材、JAS製材の話になる。

そこであらためて古川泰司さんと山田憲明さんの対談記事を読み返した(以前はちゃんと読んでいなかった)。ふむふむ。そうやって問題意識を自分の中に落としてから読むとすんなり内容が入ってくる。なるほど、そういうことだったのか。やっとわかった。(理解が遅いんです、、いつも)

それでもいくつか知りたいことがあり、古川泰司さんに直接電話した。考えたら、本の中の人に直接電話して聞くというのは、なんという贅沢だろうとあとで気づく。山田憲明さんにもあとで教えてもらおう。私のまわりには師がいっぱい。古川さん、ありがとうございました!

20. 01 / 30

神施工

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我々の図面が細かすぎると言われることもありますが、この現場にはそんなことを言う人はいません。彼らの方が我々をはるかに凌駕していますから。

大和工務店の堀越棟梁、家具を担当する藤沢木工所の藤沢さん、みんな神施工。その精度はもはやミリですらなく、文字通り紙一重(紙一枚分)の世界。本当にすごい。そして最高に楽しい!


20. 01 / 19

街の顔をつくる

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花小金井の家、小雪が降る中昨日は施主検査がありました。現場はまだ外構を残していますが、内部と造園はほぼ完了です。

この住宅はスタッフ砂庭の最後の担当案件で、彼女はこの仕事を最後に今月末には事務所を離れます。いろんな意味で、この住宅は彼女なりの集大成の仕事になったのではないかと思います。

毎回思うことですが、自分たちの仕事というものはなかなか客観視することができません。自分たちではそれがベストと思える選択肢を積み上げてきているつもりですが、それが積み上がった姿が本当にベストであるかどうかは、もはや我々の判断を越えたところにあるように思うからです。

この日は検査後、諸事情あって引き渡しを待たずに、一足先に工務店さんや造園家も交えての打上げの席を設けて頂きました。私はこういう席が好きで、関係者とお互いを労いあいながら、困難だったプロセスやあの時どんなことを考えていたかなど振り返る良い機会になります。

そしてもう少し言うと、我々にとっての本当の仕事のゴールは、建主に依頼された住宅を正確につくるということですらもしかしたらなく、それが街の共有資産になり愛される「街の顔をつくる」ということにあります。こちらは街ゆく人たちによって、長い時間をかけて今後評価されてゆくことですが。

以前も書きましたが、今週24〜25日にかけて内覧の機会を設けます。ご興味ある方は、個別にご連絡頂ければご案内をお送りさせて頂きます。

20. 01 / 12

KOTI | DECO

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昨日はKOTIの1年点検がありました。点検自体は特に大きな不具合もなく、この一年で感じたことや住まいの使用感などをお伺いさせて頂きました。とても嬉しい感想も頂きました。しっかりとした施工をして下さった大和工務店さんにも感謝です。

おおむね想定したことはうまく機能しているようでしたが、思わぬ盲点など、こうした機会を通じて設計へのフィードバックも年々増えてゆきます。

KOTIは今年既にいくつかの取材やちょっとした露出も予定されています。こちらもお楽しみにされてください。


また夕方は2017年に竣工したDECOにもお邪魔させて頂きました。こちらは弊社スタッフの砂庭が今月末で退社することを受けて、ご挨拶がてら二人でお邪魔させて頂きました。

砂庭がお世話になった住宅は他にもたくさんあるのですが、事務所から徒歩で歩いていけるDECOには以前よりたびたび足を運ばせて頂いています。前回あんなに小さかった娘さんも、わずかな期間で大きくなっていてびっくりでした!

おいしいお料理そしてケーキ、ごちそうさまでした。そしてお話もとても楽しかったです。

DECOに限らず、何人かの建主さんとは竣工後も個別にお酒を呑んだり、設計者と施主という関係性を越えておつき合いさせて頂いています。

社会人になるとこうして個人の関係が広がることって、思いのほか少ないと思うんですね。これがこの仕事をしていて、やりがいを感じることのひとつです。

皆さま今後とも、仲良くお付き合いのほどよろしくお願い致します!

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「花小金井の家」もまもなく竣工、現場も追い込みに入っています。今回の住宅も言語化は難しいのですが、ここでは場所と向き合った住まいのあり方や家族の居場所のようなものを考えています。

最近、住まいや空間を語るのに言葉は何の役にも立たないということを思います。言葉に置き換えた瞬間に陳腐で安っぽいものになってしまう。我々は言葉ではなく空間を作っています。そして空間は言葉よりもずっと強いものなのです。

こちらは今月24~25日にかけて内覧会を行う予定です。関係者には個別にご案内をお送りしていますが、ブログには告知を出しませんので、もしご興味ある方はメッセージを頂きましたらご案内をお送りします。