タニタハウジングウェアさんの「屋根のある建築作品コンテスト2025」にて、「越屋根の家」が住宅部門優秀賞を頂きました。栄えある賞を頂き誠にありがとうございました!

https://www.tanita-hw.co.jp/c2025_result1/

屋根コンは二度目の受賞となりますが、この賞の素晴らしいところは、屋根を担当した板金職人の名前も同時にクレジットされることです。

今回の屋根は新井勇司さん(新井建築板金)の仕事です。過去に新井さんには長さ15mの横葺き屋根を継ぎ目なしで一枚で葺くというのをやってもらいましたが、今回は最長不倒距離の21m一枚葺きに挑戦していただいています。

こちらは当時のリール動画
https://www.instagram.com/reel/CrOEjJ8AFXe/?igsh=aGx5cHRvZTU3cXEy

だから何?ですよね。普通に1.8mとか3.6mで継げばいいわけだし。それはあれですよ、登山家が言うあれ。そこに山があるから。だって登れるんだもん、登らない手はないでしょう。

当時、新井さんに「もしかして21m一枚でやっちゃう?」って冗談めかして言ったら、「またそんなこと言うんだから!」ってどこか嬉しそう。しょうがないなあ、って言いながらやっぱり楽しそうに。これだからやめられないんですよね。仕事ってやっぱり楽しい!って思っちゃいます。

今回、21mを一枚で葺いたなんて応募の説明にも書いていないし、審査の対象にすらなっていないんですけど、新井さんとは僕らが一番頑張ったところってそこだよね、って授賞式で喜び合いたいと思います。

ここでお知らせ。1月24日の授賞式では私がモデレーター役になって、今回受賞されたレジェンド職人たちを相手に板金クロストークをやらせて頂きます。今回私は受賞者なのに仕事させるなんて、タニタハウジングウェアさんはなんて人使いが荒い!ってどこか嬉しそう。しょうがないなあ、って言いながら楽しそうにやると思います。これが見れるのは受賞者だけの特権。

受賞者の皆様、授賞式でお会いしましょう!


今月より、JIA(日本建築家協会)のトップページに弊社設計の「越屋根の家」が登場です!素敵なコピーもつけて頂けてとても嬉しい。

日本建築家協会|JIA
https://www.jia.or.jp/

ランダム表示されますので、何度かブラウザを更新して頂ければと思います。

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sekimoto

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> muni
> STAFF



リオタデザインの元スタッフ砂庭陽子さんが、地元青森の八戸に戻って独立するというので、リオタデザインのオリジナルスツールmuniをプレゼントすることに。最近元スタッフにポンポンあげちゃうので大赤字です、、笑

彼女の隠れた特技は書道。師範の資格まで持つ彼女の地元での独立戦略は、「習字教室をひらくこと」。すでにオンライン教室も開いていて全国の生徒さんへの指導が始まっているようです。「設計事務所+習字教室」なんてとっても新しい!

ポートプラウ
https://www.instagram.com/port_plough

先のJIA建築家大会では、地方で活躍する若手建築家のセッションにも参加しましたが、もはや「建築家=建築をつくる・図面を描く」という図式から離れて、その定義や職能がより拡張していることをますます実感しました。

地域のコミュニティに市民と同じ目線・立ち位置でフラットに活動することで、はじめて聞ける声が無数にあると思います。建ものをつくるばかりが建築ではありません。地方になんて建築家の需要はないと諦めているより、彼女のように鉛筆ならぬ筆一本から社会とつながれることはきっとあるはず。

彼女は学生の時にうちにオープンデスクでやってきて、その後入所、退社後もずっと連絡を取り合い見守ってきました。建築から離れてしまった時期もありましたが、戻ってきてくれて本当に嬉しい。宮城の設計事務所LPDで実力を蓄えいよいよ独立。

頭で考えるより、手を動かし心で動く。これからも見守っていきたいと思います。

25. 11 / 05

縁の家

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sekimoto

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> 仕事
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4月に竣工した「縁の家」の写真をサイトにアップしました。

【縁の家】
https://www.riotadesign.com/works/25_en/#wttl

さまざまな奇跡のような”ご縁”がつながってできた家、という思いを込めてオープンハウス時よりタイトルを変えていますが、変更したタイトルをお伝えするとまったく同じ由来で生まれたばかりのお子さんの名前を名付けたと聞き、本当の意味でのご縁も感じました。

赤ちゃんが生まれて子育てが始まると、大人ふたりの生活とは一変し毎日が戦争のような騒ぎになります。もう少しすると家中におもちゃや積み木が散乱し、整頓どころではなくなるかもしれませんね。撮影はそんなさなか、騒ぎを一切感じさせない穏やかで幸せな空気が流れる中行われました。

あたりまえのことですが、真の住まいは人が住まうことで完結します。人は映っていませんが、そんな暮らしの残像をほのかに感じて頂けたらと思います。

建て主さんのご厚意もあり、先週10/30と11/2の二日間に亘って「回廊の家」の内覧会を開催させて頂きました。ご来場者は事前申し込みだけで、のべ130名を越え、過去最高の反響とご来場になりました。

このようなご来場者になると、一人一人個別に説明したのでは間に合わないので、毎時間ごとにギャラリーツアーと称して、設計の趣旨や完成形では想像できない設計で苦労したところなどを解説させて頂きました。

聞きたい方は任意で聞いて下さい、とお伝えしたものの、いらした方のほとんどがツアーに参加して下さったので、ぞろぞろとまるで団体ツアーのようになってしまいましたが笑、皆さんからは詳しい話や裏話が聞けて面白かった!とおおむね好評だったようです。



私も人のオープンハウスに出かけると、設計者の方から設計趣旨文からは窺い知れない裏話をお聞きするのがひそかな楽しみだったりします。

我々もこのような設計をすると、常人とは違う設計であると思われてしまったり、本当に特殊な建て主さんだと思われてしまったりするのですが、けしてそんなことはなく、どの家づくりでもそこで交わされる会話や建て主が悩まれるポイントは同じで、当然ご予算も厳しい制約の中でやっています。

当日はさすがにお金の話まではしませんでしたが、たぶん話すと同業の方は腰を抜かすコストパフォーマンスだと思います。だからごく一部の恵まれた特殊な方の家ではなく、一般の方でも覚悟を決めて、本気で家づくりに向き合って下さればちゃんと夢は叶うのだということをここで強調しておきたいと思います。


今回は一般の方も多くいらっしゃいましたが、特に同業の設計者の見学者が多く、その中でも大先輩の”大御所”のような方々が多く足を運んで下さったことも、とても嬉しかったことでした。

私くらいの年齢になると、自分の立ち位置を、俯瞰した目線から批評して下さる方が段々少なくなってくるのを危機感のように思うことがあります。この日は、そうした大ベテランの方々から口々に感想を頂けたことは、私にとっても大変励みになりました。






大屋根の下で展開されるシンプルな外観からは想像のつかない複雑な内部構成。抑制することで土間空間に最大のハイライトを持ってくるというゾーニング。表の通りから裏の畑までが一本の通り土間で貫かれ、郊外地ならではの大きな空を一望できる家。敷地の豊かな環境があってこそのこの家になったとあらためて思います。

二日間とも天気に恵まれ、素晴らしい光のコンディションで見て頂けたこともとても嬉しかったことです。





今週はいよいよお引き渡しです。この空間でどんな賑やかな生活が展開していくのでしょう。続きは来年以降の竣工写真をお楽しみに!

ここまで真摯に丁寧な施工をして下さいました松本建設さんには、この場をお借りして深く御礼申し上げます。数々の気の利いたリカバリーにどれだけ助けられたことか…。

造園の小林賢二さんのお力添えには、最後にいつも通り”魅力3割増し”にして下さり、こちらにも大変感謝しています。やっぱり造園の力はすごい!

また構造家の小倉直幸さんには、この難しい構造のままで耐震等級3まで達成して下さり、神経の行き届いた設計とあわせて素晴らしい架構模型まで作成下さいました。こちらのご尽力にも感謝申し上げます。

そして我々にご依頼下さり、建築への理解と寛容な姿勢で全幅の信頼を寄せて下さった建て主さんのおかげで、我々も最後までのびのびと仕事をさせて頂くことができました。「家が竣工するのは嬉しいけれど少し寂しい」とおっしゃって下さったお気持ちお察しします。最後まで共に走り抜けましたね!

Mさま、ご竣工誠におめでとうございます!!