21. 04 / 04

板金サンタ

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sekimoto

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「大屋根の家」にてオープンハウス二日目。朝行くと玄関前に私宛ての荷物が。ん??

中からは板金の折り鶴が3羽!板金職人新井勇司さんからの差し入れでした。それにしてもいつ来たのだろう?ちょうど飾っていた板金折り鶴の隣に添えさせて頂きました。

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sekimoto

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「壇の家」オープンハウスは、時間を区切って予約制の開催とさせて頂きました。天気も良く、気持ちの良い二日間となりました。あとは水曜日で一区切りです。

設計事務所がオープンハウスを開催する目的は、それまで積み上げようやく竣工に至った建物をお披露目することで、いわゆる「作品発表」の場とするということが大きいと思いますが、もうひとつは専用のモデルハウスを持ち得ない我々が、束の間、現在設計進行中の建て主さんと意図する空間や、仕上げのテクスチャなどを確認共有できるということも大きいと思います。また現在進行未満の、現在検討中の方にとっても、その事務所の作風や主宰者本人に会って話のできる貴重な機会とも言えるでしょう。

ただ私の中ではもうひとつの意味があります。それはスタッフの研鑽の場でもあるということです。



うちの事務所ではアテンドといって、自分の担当する案件の建て主さんが来場したら、その建て主さんにぴったりくっついてご案内するということをしています。

現在進行中の設計内容について、「○○さんのキッチンもこれと同じサイズですよ」とか「壁はこれと同じですが大丈夫ですか?」という具合に、ただ漫然と見てもわからないであろう建て主さんに解説をすることで、直接の感想や本音を引き出す貴重な機会にもなるからです。

打合せの席では、私が中心になって話をするので、スタッフが前に出て説明をするという機会は多くはありません。したとしても、私が隣にいては緊張して萎縮してしまうでしょう。

オープンハウスでは、私は全体を見渡していろんな方にお声がけをするので、ひと組の建て主さんをずっとアテンドするということが出来ません。なので結果的にスタッフ達は、私から離れてのびのびと?建て主さんとの会話を楽しんだり、自分の言葉で説明できる貴重な機会にもなるのです。

やはり設計は自分の言葉で語らないとものになりません。そんなスタッフ達の楽しそうに建て主さんへのご案内をしている様子を遠巻きに見ているという状況が、私は結構居心地が良かったりするのでした。なかなか頼もしいと思います。


最後にこちらは上記と関係ありませんが、あまりに可愛かったのでパチリ!
階段下のこの空間はきっと子供は好んで入り込むだろうと設計時から考えていました。そのため、無印良品の収納ボックスがぴったりと納まる棚を作って、遊んだ後におもちゃをここに仕舞ってもらうというストーリーを思い描いていましたが、この日もこのスペースは子供に大人気!子供はいつでも空間の最大の理解者です。




「呑川の家」は造園工事までが終了し、ほぼほぼ竣工状態。コロナの影響でまだトイレが入っていませんが、こちらも週明けには取り付く予定です。本来ならこの状態でオープンハウスを行い、多くの皆さまに見て頂く予定だったのですがこちらは叶わず残念でした。

しかーし!

足を運べなかった皆さまのために私が竣工動画撮影をしましたので、こちらをどうかお楽しみ下さい。約15分ほどありますが、一般の方からマニアックな建築オタクさんまで、見たい(であろう)ポイントを網羅したカメラワークをどうかご堪能下さい。
(上の画像をクリックして下さい)

リモートワークにリモート呑み会。そんなコロナ時代、オープンハウスもとうとうリモート化へ!?もはやもう足を運ぶ必要ないのでは?いえいえ、騒ぎが収まったら次は是非本物の空間をご覧下さい。

【オープンハウスは中止します】

来週4月10~12日に開催を予定しておりました「呑川の家」のオープンハウスですが、新型コロナウィルス感染予防対策を万全にして開催する予定にしておりましたが、さらなる感染拡大にある社会状況と、週末の外出自粛要請が今週末以降も出されることが濃厚であることに鑑みまして、大変残念ですが「中止」とさせて頂くことに致しました。

すでに50名を越える方より参加のご希望を頂いていたのに大変申し訳ありません。また竣工写真は追ってアップしたいと思いますので、こちらはどうかお楽しみにされていて下さい。

皆さまもどうか感染には十分にご注意の上お過ごし下さい。


24~25日の2日間に亘りまして「花小金井の家」のオープンハウスを実施させて頂き、大変多くの方に足をお運びいただきました。お越しくださった皆さま、誠にありがとうございました。

この住まいに込めた外部への意識や街並みへの配慮については先に書いた通りですが、内部の設えについても思うところを少し書きたいと思います。


今回、目上のとある建築家の方からはこんなコメントを頂きました。「兎角、機能とデザインとを天秤に掛けがちだが、見事にコトのデザインを両立している」

「コトのデザイン」
なるほどと思いました。ようやく我々の仕事を最も的確に表現した言葉と出会えたような気がしました。

同業の設計者などからは以前より、とにかく我々の設計は細かい、建主に向き合った設計であるということをよく言われてきました。

でも私にはいつもこれがとても不思議で、だって我々より細かい繊細な設計をされている方は他にもたくさんいるし、住宅を真面目に設計されている方なら、皆さん建主に向き合っていないはずがないからです。


おそらくリオタデザインの設計の最大の特徴は、とにかく「モノではなくコトを設計している」ということなのだろうと思います。

例えば収納ひとつとっても、多くの設計者は収納場所を考えます。納戸を設けたり、吊り戸棚などを設けて、内部には可動棚などを設けるところまでかもしれません。これはモノの設計です。

我々はそこに、いつ、どんな物を、どんな風にしまって、どんな風に取り出すかというシュミレーションをした上で、そこに例えば無印良品のラタンボックスが何個並ぶかというところまでを計算して設計に織り込んでゆきます。これはコトの設計ということになるかもしれません。

あるいは床にスキップ(段差)を設けると、空間に奥行き感が生まれたり、デザイン的にも特徴ある空間になります。写真映えもするかもしれない。これはモノの設計ですね。

けれども、この段差にふと腰掛けた時に窓の外の緑が目に飛び込んできて、背板を省いた収納を通して向こう側の家族の顔が見えると楽しいだろうなという設計は、コトの設計です。


私はそんな設計の趣旨を相手に語る時、つい熱が入って小芝居をしているようになることがあります。でもそうしないと伝わらないんです、我々の設計は。実際に出来上がって生活すればわかって頂けるのですが。

そんな我々の設計手法を、私は「映画のワンシーンを撮るように」と表現してきました。私は映画を撮ったことはありませんが、映画監督の気持ちはとてもよくわかります。シーンごとにストーリーがあり、カメラアングルもここでなくてはいけないというポジションがあるはずなのです。

機能かデザインかではなく、コトをデザインする。
今回の住宅はそんな言葉がぴったりくるような住宅でした。