
住宅の建て替えで、解体工事の打合せで現地へ。新しい家に持ち込めない家具は処分扱いにせざるを得ない。
そんな折ふと和室にあった座卓に目が留まった。「え、これも処分するんですか?」「だって誰も引き取り手がいないから、、」
天童木工じゃないですか。しかも乾三郎の名作。
持ち上げると異様に軽い!そう、良い家具って軽いんです。見た目だけ良くて重い家具を作るのは簡単なこと。軽い家具を作るのは、デザイナーの良心とそれをつくる技術が必要なんです。
天板の木目、バチ脚の曲線も美しい。これを街のリサイクルショップに持ち込んだりしたら二束三文で買い叩かれるのが目に見えている。
とはいえうちには置けないしな、、と思うそばから「これ僕がもらいます!」と咄嗟に言ってしまい、車になんとか入れて持って帰ってきた。しかし見れば見るほど良いつくり。母の家で来客時の宴会テーブルにしようかと思う。
世の中にはこうやって泣く泣く手放されて、価値を知らない業者の手に渡ったり処分されている家具は山ほどあるんでしょうね。
