あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いします。
毎年、新年は家族と「ちょっと特別なところに泊まる」というのを続けているのですが、今年は年始ではなく暮れに前橋の白井屋ホテルにステイしてきました。
白井屋ホテル
https://www.shiroiya.com
白井屋ホテルは数年前にKMEWの藤田さん、衛藤さん、植村さんらと前橋建築ツアーで訪れていて、次は宿泊してみたい!とずっと思っていたのでした。年末にようやく叶いました。
ホテルはまさに美術館の中に泊まっているような感覚で、直島のベネッセに泊まった時のことを思い出しました。部屋ごとにアーティストや建築家が監修していて、我々の部屋は塩田千春さんの部屋でした。(ラッキー!)
ホスピタリティも素晴らしく、夜のラウンジはお酒もフリーになるので、街でのお酒はほどほどに、夜は色の変わるLEDの配管を見上げながら幻想的な時間を過ごしました。
翌日には前橋市内にあるフィンランドのUFOこと、FUTUROにも足を運べました。
この暮れは忙しく、目先の仕事をなんとか納めることに集中していたのですが、こういう非日常的な空間体験をすると、もうちょっとディテールを攻めてみようかなとか、照明の使い方を変えてみようかな、などヒントをいろいろ頂きます。充実した良い年の瀬でした。
お正月は少しゆっくりして、仕事はじめまでにいろいろ仕事を片付けようと思います!(いろいろ矛盾する表現、、でもそういう同業者はきっと多いですよね笑)
今年も個性豊かな家たちが生まれました。今年は6件の住宅が竣工し、現在進行中の案件のうち3~4件くらいが来年も竣工してゆく予定です。
今年竣工した案件は、昨年や一昨年に設計していたものが時間差で竣工しているものです。私の中では2023年あたりはとても受注に苦労した年でしたが、2023年の暮れ頃からいくつかの案件が決まりはじめ、それがようやく今年”収穫”を迎えています。
ですので、皮肉なことに、事務所の主宰者としてはたくさん竣工する年は目下受注に苦労していて、あまり竣工しない年は意外と裏側では”田植え”の真っ最中で設計は大忙しだったりするという、まるで裏拍を打つような感じだったりするんですよね。
ちなみに今はどういう状態かというと、幸いタイミング良くご依頼を頂けた案件がいくつかあり、それらをスタッフ全員体制で設計に邁進中。それに加えてちょっと前のブログにも書いたように、スタッフに担当させられない仕事は私が腕まくりして設計していたりして、今は大忙し!の状態です。
ですが、、もうちょっとするといくつかの仕事がアップするんですよね。先ほどの田植え例えでいうと、田んぼ一面に稲を植え終わった後のような状態になりますので、青々とした田んぼにちょっと一息つきながら、水を切らさないように収穫まで見守る時期(つまり現場監理ですね)に入ります。
担当者にとってはヤレヤレかもしれませんが、事務所主宰者としては二毛作や三毛作のように次の仕事を仕込んでいかなくてはなりません。とてもしんどいのですが、独立して仕事をするというのはそういうことで、私はこれを20年以上も続けていますが、まさにライフワークだなと思います。
そんなことで、もう少ししたらたぶんヒマになりますので汗、来年家づくりをはじめたいという方は是非ご相談にいらしてください!
◇
また今年は本業の設計以外にも、muniというスツールの販売もはじめて、サイトもオープンできましたし、竣工した住宅のお施主さん以外でも一般の方からもご注文を頂いたり、今月は念願のワークショップもシンクラボさんで開催できたりと、小さな取り組みですがコツコツとそのさざ波を広げられているようで嬉しく思います。
muni stool
https://www.munistool.com/
この取り組みは、単に家具を販売するということのみならず、家づくりの疑似体験として、自分だけのスツールを持つ喜びやそのプロセスの楽しさを知ってもらおうと思ってはじめたものです。
今年も様々な出会いがありました!ご購入下さった皆様ありがとうございました。来年も楽しい出会いがありますように。
◇
最後にスタッフのこと。
今年はベテランスタッフだった岩田さんが抜けてしまった穴を、若い佐藤くんが急成長して見事に埋めてくれました。彼には本当に助けられた一年でした。どうもありがとう!
河野くんは工務店からの転職組でしたが、慣れない設計事務所業務のなか必死に付いてきてくれました。こちらもお疲れさまでした!
また元スタッフだった𠮷岡さんが戻ってきてくれたことも今年の大きな出来事でした。
数年前の彼女の退社は持病による体調不良が大きな理由だったのですが、体調はまだ万全ではないものの、そんな彼女でも仕事が続けられるように勤務時間もフレックスタイムにしたり、出勤日も週3日(テレワーク併用)に設定するなどこれまでにない働き方にも挑戦した一年となりました。
そんなシフトでできるのか?と最初は不安でしたが、やればなんとかなるもので、間もなく彼女も一件の住宅の実施設計をまとめあげるところです。
この取り組みの背景には、スタッフの働き方に多様性(ダイバーシティ)を持ちたいという私の積年の思いがありました。
これまではスタッフは毎日朝から夜遅くまで元気よく仕事をし、週末も打合せがあれば出勤するというのが”あたりまえ”でしたが、彼女のようにハンデを背負ったスタッフでも、やる気と能力さえあれば仕事が続けられるようにしたかった。
というのはやはりこれも岩田さんのことが大きく、彼女は出産で一時的に仕事を離れたものの、結局諸事情から戻ってくることができませんでした。スタッフにやる気や能力があっても仕事が続けられなくなることがあるということはとても悲しいことで、事務所としてなにができるのだろうということを深く考えさせられた一年でもありました。
一方これは事務所やほかのスタッフ(私も含む)にも負荷がかかることも事実で、今は私の信念だけでやっているのですが、いつかこれが目に見える成果となって事務所がより良い形で発展してくれることを願っています。
◇
我々のようなクリエイティブな業種は”産みの苦しみ”を伴う仕事であり、予定調和ではいかないことから時に身をすり減らすような局面もでてきます。私も厳しいことを言わなくてはいけない場面も、、。
でもそのプロセスを経て生まれたものは、時に人をしてはっとさせたり、心を動かすことにもつながります。それこそが我々に期待された仕事であり、我々が設計する意味のようなものだろうとも思っています。まさにライフワークですね。
今年も色んな方のお力で仕事をやり遂げることができました。心から感謝いたします。
来年もどうか引続きよろしくお願い致します!
25. 12 / 27
ツルツル
author
sekimoto
category
> 生活
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先日オイル交換をした自動車工場で「タイヤがツルツルですよ」と言われてよく見ると、確かにびっくりするくらいツルツルでした。
スキーに行かなくなってからタイヤ交換をしなくなったので、冬も夏タイヤを履き続けていたのと、タイヤの状態にも無頓着になっていたのでした。
急に怖くなったので、急遽仕事納め前に飛び込み交換をしてもらいました。写真の左側に新品のタイヤが写っていますが、そのあまりの違いに笑います。雪が降らなくて良かった!
タイヤ交換すると、車がまるでミズスマシのようにスイーっと加速も良くなり、まるで新車のようになったのでした。
ここのところスタッフが体調を崩したり、予期せぬ仕事が入ったりと人手が足りずピンチが続いています。去年の今頃もものすごい忙しさだったのですが、今年の年末はそれを越える忙しさです。ここのところ、土日もなくずっと仕事をしています。
そんな状況下だからではあるのですが、この暮れは私自身ここ数年ないくらいたくさん図面を描いています。
うちの事務所の進め方は、いちばん最初の提案プランは私がすべて考えています。基本設計もすべて私です。ですが、そこから実施設計に入ると担当スタッフに設計をバトンタッチします。
実施設計はもっとも作業量が多く集中力の要る設計で、複数の案件を同時に進めることはできません。そこを専任のスタッフに担当させることで、より精度の高い設計にまとめるというのがうちのスタンスです。
ところがここのところの人手不足もあり、私自身でもかなりの実施設計図を描くことになっています。私は船に例えれば艦長みたいなものなので、ボイラー室に潜ってしまうと全体の指揮が取れなくなってしまいます。ですが今はそんなことも言っていられません。
ですが、そんな状況をぼやきたいのではありません。自分で展開図や建具表を描いたり、プランとの整合性を取りながら全体やディテールを考えていると、とてもクリエイティブに設計と向き合うことができて、実際とっても楽しいのです。
もちろん、普段は自分で描かなくてもスタッフの図面にはすべて目を通して、彼らの図面を真っ赤にして返しているのですが、これがものすごいストレスだったりもします。スタッフはスタッフなりに私の設計意図を汲んで作図をしているつもりでも、やはりそこはスタッフごとの力量の差は出ますし、思うような設計クオリティになっていないと私自身とても焦ることにもなります。これがとってももどかしい。
ところが私が自分で描けば、言うまでもなく私の思う通りの設計になります。そしてこれも当たり前ですが、スタッフと私との実力差は天と地ほどもありますので、彼らの半分くらいの時間で圧倒的なクオリティに持っていくこともできます。
そして図面を描くのはやっぱり楽しい!かつてはスタッフもいませんでしたので、すべて自分で設計していましたが、なんだか初心に返ったような気分です。
誤解のないように添えておくと、スタッフが図面を描いた仕事はダメということではけしてありません。私が直接手を下さないことで、私はより広い視野で設計を導くことができます。
ですが、この先もしかしたら設計事務所はどんどん仕事が取りにくくなるかもしれませんし、こういう業界で働いてくれる若者も減ってきているのも事実です。いつかはスタッフの手を借りずに、ひとりで満足のいく設計を突き詰めていくような日が来るのかなと漠然と考えていましたが、この暮れの経験はそれも悪くないんじゃないかと思わせてくれるものでした。
あ、もちろんしばらくというか、相当先まで私はスタッフと一緒に設計を進めていくスタンスをとり続けるとは思っていますので、どうかご安心?ください。
今年の仕事もあと一週間!なんとか走り切れますように。
そんな状況下だからではあるのですが、この暮れは私自身ここ数年ないくらいたくさん図面を描いています。
うちの事務所の進め方は、いちばん最初の提案プランは私がすべて考えています。基本設計もすべて私です。ですが、そこから実施設計に入ると担当スタッフに設計をバトンタッチします。
実施設計はもっとも作業量が多く集中力の要る設計で、複数の案件を同時に進めることはできません。そこを専任のスタッフに担当させることで、より精度の高い設計にまとめるというのがうちのスタンスです。
ところがここのところの人手不足もあり、私自身でもかなりの実施設計図を描くことになっています。私は船に例えれば艦長みたいなものなので、ボイラー室に潜ってしまうと全体の指揮が取れなくなってしまいます。ですが今はそんなことも言っていられません。
ですが、そんな状況をぼやきたいのではありません。自分で展開図や建具表を描いたり、プランとの整合性を取りながら全体やディテールを考えていると、とてもクリエイティブに設計と向き合うことができて、実際とっても楽しいのです。
もちろん、普段は自分で描かなくてもスタッフの図面にはすべて目を通して、彼らの図面を真っ赤にして返しているのですが、これがものすごいストレスだったりもします。スタッフはスタッフなりに私の設計意図を汲んで作図をしているつもりでも、やはりそこはスタッフごとの力量の差は出ますし、思うような設計クオリティになっていないと私自身とても焦ることにもなります。これがとってももどかしい。
ところが私が自分で描けば、言うまでもなく私の思う通りの設計になります。そしてこれも当たり前ですが、スタッフと私との実力差は天と地ほどもありますので、彼らの半分くらいの時間で圧倒的なクオリティに持っていくこともできます。
そして図面を描くのはやっぱり楽しい!かつてはスタッフもいませんでしたので、すべて自分で設計していましたが、なんだか初心に返ったような気分です。
誤解のないように添えておくと、スタッフが図面を描いた仕事はダメということではけしてありません。私が直接手を下さないことで、私はより広い視野で設計を導くことができます。
ですが、この先もしかしたら設計事務所はどんどん仕事が取りにくくなるかもしれませんし、こういう業界で働いてくれる若者も減ってきているのも事実です。いつかはスタッフの手を借りずに、ひとりで満足のいく設計を突き詰めていくような日が来るのかなと漠然と考えていましたが、この暮れの経験はそれも悪くないんじゃないかと思わせてくれるものでした。
あ、もちろんしばらくというか、相当先まで私はスタッフと一緒に設計を進めていくスタンスをとり続けるとは思っていますので、どうかご安心?ください。
今年の仕事もあと一週間!なんとか走り切れますように。
エクスナレッジより『歴史が見えるフィンランド図鑑』が発刊されました。私はこちらの「巨匠アルヴァ・アールトと名作建築」のくだりを執筆監修させて頂きました。
各国史がわかるシリーズ 歴史が見えるフィンランド図鑑
https://amzn.asia/d/bZKmQRv
(発売は12月27日・現在は予約受付中!)
この本は「世界史を建築目線で解剖する」というもので、先史時代、カレワラ、スウェーデン統治時代から、ヘルシンキオリンピック、OODIに至るまで、建築を軸に読み進めるだけでフィンランドの歴史がすべて頭に入るという不思議な一冊です。面白いコンセプトで、こういう本はなかったと感心しました。
総括的な編著は、SADIでもたびたび講演を頂いている石野裕子先生、私のほかにも竹内皓さんなどのSADIメンバーも執筆に関わっています。
私が関わったのはこのアールトの章のみですが、ある意味最も重要なパートでもあるので責任重大。わずか見開き2Pでアールトの生涯を語るという暴挙?に挑戦しています。
こちらを入口にして、フィンランドという国をより深く理解して頂けると嬉しいです。書店等で是非手に取ってみてください!
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