「3人の建築家が考える暮らしと木のデザイン」【後編】
(小谷和也さんのセミナー+3人のクロストーク分のYOUTUBE動画)
https://youtu.be/UFYKaYasOdM

.
※【前編】(関本竜太のセミナー・伊礼智さんのセミナー分)はこちらより
https://youtu.be/IVD9N8amcCU


前回の投稿にて、野地木材セミナー動画の前編ダイジェスト公開についてお知らせしましたが、今回はいよいよ後編です。後編は、もう一人の登壇者である小谷和也さんのお話と、伊礼さん+小谷さん+私のクロストークになります。

小谷さんはご自身の仕事の紹介というより、私とも一緒に旅行した北欧のこと、アールトの建築のこと、そこから受けたインスピレーションなどについてお話し下さっています。

またその後の3人のクロストークでは、オンラインということや気心知れた3人の関係性も手伝って、つい視聴者の存在を忘れて業界の裏側に迫るようなキワどい話も飛び出しています(本当にやばいところは編集して頂いています笑)。セミナー後のアンケートでもこちらが一番評判が良かったみたいなので、ご興味ありましたらどうか最後までご視聴下さい!



以前こちらでも告知をしておりました、6月24日に開催された野地木材工業主催のオンラインセミナー「3人の建築家が考える暮らしと木のデザイン」について、ダイジェスト版にてYOUTUBE動画が一般公開されましたのでお知らせします。

「3人の建築家が考える暮らしと木のデザイン」【前編】
(関本と伊礼さんのセミナー分のYOUTUBE動画)
https://youtu.be/IVD9N8amcCU


前編と後編があり、今回の前編は私と伊礼智さんのセミナー分となります。小谷和也さんのセミナーと3人のクロストーク分は、また後日後編がアップされる(※)とのこと。ダイジェスト版ではあるのですが、長時間のセミナーだったので、むしろダイジェストでちょうど良いかも?

当日参加できなかった方、ご興味ある方はどうかこちらからご視聴下さい。

-----
※8月9日追記:
後編の動画もアップされました。続きはこちらより↓
https://www.riotadesign.com/blog/200809.html

20. 08 / 02

べた凪と大津波

author
sekimoto

category
> 仕事
> 思うこと


我々のような「アトリエ」と呼ばれる小設計事務所というのは、経営の安定とはほど遠く、これまでの事務所の歴史は自転車操業の歴史でもある。仕事は来ればあるし、来なければない。果たして仕事はどこからやって来るのか?その永遠の問いを考え続けるというのは、どの企業でもフリーランスでも同じに違いない。

仕事はないときは本当になくて、比較的コンスタントにご相談を頂けていたものが、ピタッとべた凪の湖面のようになくなることがある。

それが6ヶ月も続くといわゆる「干された」状態となり、自分には心当たりはないものの、どこか自分の知らないところで炎上していてネガティブキャンペーンが張られているんじゃないかとか、ご相談のメールだけがフィルターに引っかかって届かなくなっているんじゃないかとか、いろいろ考えるものである。

建築の仕事はスパンが比較的長いので、半年仕事が入らなくても先行している仕事をこなしている状態で、外から見れば相変わらず忙しくしているように映っているかもしれないが、事務所の主宰者としては無給油で車を走り続けているようなものだ。給油ランプが点灯したまま次のガソリンスタンドを探している状態というのは、精神的にはかなり追い込まれていて、焦燥感にも駆られる。しかもひな鳥(スタッフ)は口をあけて待っているのだ。

かと思いきや、何のきっかけかはわからないが、設計相談が短い期間に集中して、仕事を受けきれなくなってしまうこともある。我々の仕事のキャパはびっくりするくらい小さい。ピッチャーかと思ったら、実はおちょこだったみたいな。先の干された状態がべた凪なら、今度は大津波である。

これが不思議なもので、示し合わせたように同じ日だったり、連日立て続けに設計相談のメールや電話を頂くこともあり、裏で相談日程を示し合わせているのではないか、私の知らないところで朝のZIPで紹介されたんじゃないかと思うこともしばしばだ。

昔厨房でバイトをしていたことがあったが、注文が示し合わせたように殺到する時間帯があった。不思議なことに午後の2時すぎに急に混み始めるとか。それが過ぎると今度は殺人的にヒマになる。人間のバイオリズムなのかもしれないが、それともよく似ている。

事務所の決算も、ある年は黒字となり、またある年は大赤字になる。税理士さんからは、経営の安定のために大手から下請けの仕事をもらった方が良いと何度も忠告をもらったが、それは駆け出しの頃にやって二度とやるまいと心に決めたのでやるつもりはない。だからこのジェットコースター状態は今後も変わらないのだろう。


ところで今うちの事務所はどういう状態にあるかというと、後者の「大津波」に呑み込まれている状態である。なにがどうした?もしかしたら、私の知らないところで王様のブランチで特集が組まれたのかも知れない。

前述のように、この大波が去ったら次にはまた干されるかもしれない。だから頂ける仕事はありがたくすべて受け入れたいのが本心であるが、我々はAmazonのように商品を梱包して発送する仕事ではないので、とにかくすべてのプロセスに本当に時間と手間がかかるのである。

どの案件にも分け隔てなく、同じだけの時間と労力を投入するので、スタッフの負担を考えても同時進行できるプロジェクトには限りがある。そのため、順番待ちのためにお待たせするということが発生してしまう。

こういう時、経営に嗅覚のある人なら人を増やすのだろう。あるいは支店を増やすとか。しかし私はそれはやるまいと思っている。私は設計が好きでこの仕事を続けているので、自分自身がすべての案件に主軸で関われないとしたら、この仕事を続ける意味はないと思うからだ。

こういうことを書くと、必ず「リオタデザインは忙しくて仕事を請けられないらしい」的な噂が立ち、結果としてまた干される可能性が高くなるのだが、最近頂くご相談に言い訳のようにこうした事情を書き連ねなくてはならないことが続いていて、かなりつらい状況になってきたので、この場をお借りして正直な胸の内について書いてみた。


ということで、ここ最近ご相談下さった皆様にはご迷惑をおかけしております。申し訳ありません、、。どうか干されませんように!





author
sekimoto

category
> 仕事
> 社会


フィンランド在住の友人のSNS投稿で、私も留学中お世話になったヘルシンキの中央郵便局がその業務を終了し、長い歴史に幕を下ろしたことを知った。

通信のほとんどが電子化し、その役割を終えたと言えばそれまでだろうが、それでも手紙やハガキがなくなるわけではないだろうし、メールを使わない人も高齢者を含めてまだ多数いると思う。

実際には郵便局が完全になくなったわけではなく、本局がなくなって支局は残るみたいなことらしいけれど、これは郵便需要が減り続けている日本にもそのうちやってくる(かもしれない)社会の動きともいえる。郵便局のない社会、あなたは想像できるだろうか?


さてこういう動きがあったとき、明日は我が身だと思わなくてはいけない。例えばこのコロナ禍で、昨年までインバウンドだなんだと持てはやされていた旅行・宿泊業界が、このコロナ禍でこれほどまでに打撃を受ける事態を誰が予測しただろうか。

「衣食住」という言葉があるように、この3つは人間が生活をしてゆく上で必要不可欠なものであり、景気に左右されることなく需要があると思われている。しかし、本当にそうだろうか?街にはこのコロナの影響の有無にかかわらず、暖簾をおろす飲食店は跡を絶たない。衣類だって、有名ブランドがある日突然なくなってしまうことだって日常茶飯事だ。

だから、この3つの柱にしがみついていれば生き残れるというのは全くの幻想に過ぎないのだ。そこには他の業界と同じく厳しい競争と淘汰がある。ここで我々「住」の業界についても考えてみたい。


独立して18年が経つ。これまで事務所を続けてきて、ただ単に仕事がないという”存亡の危機”は何度も経験してきたけれど、企業努力ではどうにもならないような、今回のコロナのようにインパクトある災難がこの先あるとしたら、設計事務所にとってそれは何だろう。

ここに恐ろしい資料がある。


引用:NRI 野村総合研究所サイトより https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/0609_1

.
野村総合研究所サイトからの引用になるが、ここには「2040年度の新設住宅着工戸数は41万戸に減少、2020年度は新型コロナウイルスの影響でリーマンショック時を下回る73万戸の見込み」とある。

さらに背筋が凍るものがある。それは「新設住宅着工戸数は、2019年度の88万戸から、2030年度には63万戸、2040年度には41万戸と減少していく見込み」であるという予測だ。

この要因として「移動世帯数の減少」「平均築年数の伸長」「名目GDPの成長減速」が挙げられているが、わずか20年後には新しく家を建てようという人が今より半減するとしたら、我々への影響ははかりしれない。

住宅に求められる構造や断熱などの高性能化への対応や、環境への配慮、オンライン化、減少する職人問題など、我々を取り巻く社会の変化への兆しは確実に訪れている。それを自分には関係ないと距離を置いていれば、あっという間に時代の流れの中に取り残されてしまうに違いない。

これからの設計事務所に求められるものは、少なくとも設計者が設計だけをやっていれば良いというものではなくなるように思う。具体的にそれがどういうものかは私にもわからないけれど、建築家がその職能を越えて他業種と協働したり、架橋したりという動きがより顕著になるのではないか。要は建築馬鹿では生きていけないのである。

これまであることが前提で、当たり前だったものがある時突然なくなる。ヘルシンキの郵便局のように。それは設計事務所も例外ではないと思う。

author
sekimoto

category
> NEWS
> 仕事


[2020年/8月9月・土日祝の設計相談可能日] (8月12日現在)

オンラインでの設計相談もはじめました!詳しくはこちらをご覧下さい。
https://www.riotadesign.com/blog/200418.html


※事前予約制となります
※平日でしたら予定が入っていなければいつでも対応可能です

8月
8日(土)・終日
9日(日)・終日
10日(月祝)・終日
22日(土)・終日
23日(日)・終日

9月
6日(日)・終日
13日(日)・終日
19日(土)・終日
20日(日)・終日
21日(月祝)・終日
22日(火祝)・終日
26日(土)・終日
27日(日)・終日

.
[ご案内]

☆現在案件が集中しておりまして、小アトリエのため多くの仕事はこなせずお待たせをしている状況となっております。土地が既にあって今設計をご依頼頂いた場合も、お引渡し時期は2022年6月以降になる可能性がございます。お急ぎの案件につきましては現在お受け致しかねる状況です。
大変申し訳ありませんが、当面は設計相談につきましてもこちらをご了承頂ける方のみとさせて下さい。よろしくお願い致します(8月11日追記)



ご予約は、メールriota@riotadesign.com)、またはお電話 (048-471-0260・ただし平日のみ)にてお願いします。

我々は少ないスタッフで密度の濃い業務を心がけておりますので、新築の場合、設計のご相談から竣工までで、トータル約1年半ほどのお時間を頂いております。

ただ設計の着手までに延々とお待たせするようなことはございません。お打ち合わせから約一ヶ月程度ではラフプランをご提示して、先に竣工する他の住宅の内覧会などにお越し頂きながら、じっくりとイメージをお互い共有して参ります。

もし現在具体的にお考えの計画がございましたら、まずはご相談だけでもお越し下さい。まだ土地がない方には、土地探しのアドバイスもしております。ご相談は内容にかかわらず無料です。

いらっしゃる際は、以下よりヒアリングシートをダウンロードして、必要事項をご記入の上お持ちください。こちらはカルテのようなものですので、詳細が決まっていなければ、お名前やご住所など基本的な事項のみの記入で構いません。

[ヒアリングシート]
https://www.riotadesign.com/works/Hearingsheet.pdf

[業務のご案内」 (Q&Aもあります)
https://www.riotadesign.com/service/

.
[備考]

平日でしたら予定が入っていなければいつでも対応可能です。
・所要時間は初回の場合、約2~2.5時間ほどを見込んで下さい。
・お子様をお連れ頂いても大丈夫ですが、遊べるような場所はありませんので、ゲームやお絵描き帳など、退屈しないようなご準備をして頂けたらと思います。
・ご来所が難しい場合は、ご自宅の方に訪問させて頂くことも可能です。
駐車場もございます。お車でいらっしゃる場合はどうかご利用ください。場所はこちらの地図を参照ください。

.
リオタデザイン代表 関本竜太 (riota@riotadesign.com)