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sekimoto

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先週末、所用あり葉山に向かう道すがら、茅ヶ崎の熊澤酒造というところに立ち寄りました。妻から聞き私もどういうところなのかよく知らなかったのですが、大変素晴らしい空間でした。

古い蔵や、立派な骨組みの空間を転用してのパン屋さんやカフェ、また古民家を移築したレストラン、また雑貨店なども併設されていました。そのどれもにセンスが溢れていて、感性が満たされたことはもちろんなのですが、やはりその空間には本当に魅せられてしまいました。

空間というと、一般的には室内空間などを思い浮かべるかもしれませんが、私の言う空間というのは、外部空間やちょっとした路地のような場所も含めてのものです。一言でこんなことを思いました。

「時間が作り出す空間には建築家は勝てない」

我々が腕によりをかけて、良い素材を使って渾身の空間を作れば、竣工時には素晴らしい空間をつくり出すことはできます。けれども、どこにでもあるような凡庸な風景や素材だったとしても、風雨に晒され時間を経ることでそれはダイヤモンドのように輝きを増してゆきます。それは先日訪れた東北の風景にも同じ事を思いました。

我々は謙虚な気持ちで「時間」の力を借りなくてはいけないのだと思います。そしてそんな空間をつくりたいと強く思いました。ここのところ、狭い思考領域に自分が入り込んでいたことにも、気づきをもらえた気がしました。




22. 05 / 08

東北三陸の旅

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「あまちゃん」の列車に乗ってみたい。そんな妻のリクエストから、このGWは東北三陸の旅に出かけてきました。

元スタッフの砂庭さんは青森出身で、現在は郷里八戸にいるということで、八戸まわりで旅をスタートさせることになりました。砂庭さんにも久しぶりにお会いしましたが、とても元気そうで安心しました。

彼女の車で蕪嶋神社など市内もいろいろ案内して頂きました。蕪嶋神社は現在ウミネコの産卵期で、島中がウミネコで埋め尽くされ、すごいことになっていました!





翌日はJR八戸線で久慈駅まで。そしてそこから宮古駅までは三陸鉄道リアス線で、それぞれのんびりローカル列車に揺られる旅を満喫しました。

この日は強風のため、列車も徐行と停止を繰り返してなかなか先に進めませんでしたが、今回は駅に下りてからではなく、列車に揺られながら、その車窓を楽しむこと自体に楽しみがあったので、むしろ贅沢な時間でした。

車窓からの眺めも最高でした。列車は海岸線を沿って進むため、海を眺めながらの車窓が続きます。一番トップの写真もまた列車からの眺めです。こんな絶景ポイントでは列車を止めて、車掌さんが説明をしてくれたりするのでした。

息子も大学生でGWは予定がいっぱいのようです。こうして妻と二人きりで旅行をするというのも本当に久しぶりでした。ふとフィンランド在住時代、フィンランドの地方都市をよく電車で旅をしたあの頃を思い出してしまいました。東北の街はなんだかフィンランドの街とよく似ているような気もします。




最後に盛岡に一泊して帰ってきました。

盛岡は気品ある街並み。多くの文化人を輩出した歴史ある街並みと、ところどころに用意された広場のような都市空間とのバランスが絶妙でした。

市内はサイクリングで巡るのにちょうど良いスケール。この日は一日、アプリで借りられるレンタル自転車で市内のあちこちを巡りました。自転車で廻れるというのはとても良いですね。車と違って、寄り道も自由自在です。

この日も気持ち良い五月晴れの一日でした。あっという間の3日間でしたが、夫婦で三陸の旅を満喫しました。やっぱり東北は良いですね!またゆっくり巡ってみたいと思います。


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我々が設計し2007年に竣工した「空の家」という住宅が、諸事情により建主さんが手放すことになり、建築家住宅手帖さんの仲介により売り出されることになりました。

「空の家」は東武東上線の上福岡駅と新河岸駅の中間地点にあります。線路際に建っており、東上線に乗って川越方向に向かっていると「あっ」という感じでいきなり現れるので、もしかしたら「あの建物か!」とご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

2007年というと、私の自邸OPENFLATと同じ年の竣工で、内部仕様のいくつかは当時の私のマイブームにより、私の自邸と同じような作りになっているところもあります。

ところが違うのはその維持管理ぶり。久しぶりに訪問させて頂いて、我が家との比較で心から反省せざるを得ませんでした。そのくらい美しく住みこなして下さっています。

本当に愛情溢れる建主さんで、この家を売ることになった時には、涙ながらにお電話をくださり胸が締めつけられる想いでした。だから、この家を住み継いで下さる方には良い形でお渡ししたいと思っています。

ただ単に売りに出したら、あっという間に更地にされて、建物の価値なんて解体工事が必要な分だけマイナス評価にしかなりません。建築家住宅手帖さんの深いご理解に心より感謝致します。この建物を含めて、心から気に入って下さった方がどうか現れますように!

◾️空の家(2007年竣工) 3,100万円 (2022.5.3現在)

建築家住宅手帖
https://archi-techo.com/architects/15?fbclid=IwAR0oOULbrAIsDjMHC89ll0t5LfKzYIfBggfgZd4YrtcX0e-5fw2n0i8xq0g

今年に入ってトラブルが続いている。過去に設計した住宅が雨漏りしたり、スタッフが体調を崩したり、なかなか新規の仕事を受注できなかったり。

竣工した住宅には所定の家具が入らないとのご連絡。確認申請では、これまでなかったようなあり得ない指摘が…。

お金を巡ってのトラブルも多い。折りからの物価高騰の波を受けて、予算超過でなかなか着工できなかったり、想定外の追加工事が発生して建主さんと現場との間で板挟みになったり。

急に事務所の電話は使えなくなるし、今このタイミングで壊れるかというものが壊れたり。まったくをもってツイていない!毎日毎日、トラブル続きで仕事にも身が入らない。

昨年はとても良い年で、順風満帆すぎて怖いくらいだった。そして今年の年始に運勢を調べると、なんと今年は12年で最高運気の年らしい!まさか、昨年の運気を更新するのか!?とこれまた怖ろしく思っていたら、あれ、これはどうしたことだろう。いいことなんて一つもない。私だけ運気の暦が一年ずれていて、一人波乱の運気に入っているんじゃなかろうか?

そんなことを思う今日この頃だったのだけれど、一方でこんなことも思う。

この日々のトラブル対応は高速テトリスのようなものだ。上から落ちてくるイレギュラーな形のパズルを、瞬時の判断で動かし、適切な位置に落としてゆく。これには相当の集中力が要求される。完璧なパズルの落とし方はできないけれど、少なくとも最悪の事態だけは避けなくてはいけない。

あとでゆっくり考えよう、なんて言っているヒマはない。あるときは相手と刺し違え、またあるときは損して徳を取る。その時その時が真剣勝負!今の私には自分の行動を振り返ることすらできない。

今私は、全日本トラブル対応技能検定(上級者編)の実技試験を受けているところだ。上空の隠しカメラから、私の一挙手一投足は審査員の厳しい目線に晒されている。10年前の私ならとっくに落第しているところだろう。しかし今の私は違う。

この試練は、日々本当に勉強になる。ダメージもある。けれども、きっとこれを乗り越えたら、これまで見えなかった視界が広がることだろう!きっと新しい自分になれるに違いない。

そうかこれか。これなのか!
今年は、私にとって12年で最高運気の年なのである。




設計事務所imaの小林恭さん、小林マナさんのご案内で、あたらしくできた9h(ナインアワーズ)ウーマン新宿を見学させて頂きました。

エントランス空間から、その色使いに目が釘付け。最上階のラウンジもまた、その色使いや特別に設えられた照明器具や家具の数々に、年甲斐もなく「かわいい!」を連発。たぶん、今日この建物の中で18回くらいは言ったと思います。とにかくどれを見てもかわいかった!

設計事務所imaさんはマリメッコやラプアンカンクリといった北欧ブランドをはじめ、著名ブランドの店舗やインテリアを多く手がける事務所です。

恭さんの突き詰めたディテール指向と、マナさんの感性溢れるやわらかで上品な空間作りが本当に素晴らしく、そしてその素材や色使いにはいつも魅了されます。やっぱり建築は「楽しい!」がいちばんですね。私も店舗やホテルやってみたいな。

この9hは女性専用のカプセルホテル。そしてなんと明後日(4/29)からオープンだそうです。なので男性が中を見れるのは今日が最後。とても良い目の保養?になりました。

贅沢にもつきっきりでご案内頂き、興味深いお話もたくさん聞けました。恭さん、マナさん、ご案内ありがとうございました。

女性の皆さん、楽しくてかわいい空間を是非お楽しみ下さい!
https://ninehours.co.jp/womanshinjuku