
芝公園の敷地に建つ、某著名建築家(オリンピック施設も手がける国民的なあの方…)設計の住宅が売りに出されているようです。接道していない土地に建つ住宅だそうですが、その売値が12億円とのこと!
その内訳を考えてみました。芝公園の土地の平均相場価格は約@750万/坪、見るところかなり環境の良い場所のようですから@900万/坪はすると仮定(庶民な私はこの時点で卒倒寸前ですが…)。46坪の敷地なので、土地価格は約4億円。差し引くと建物価格は8億円。
延べ床面積が53坪なので、建築の価値を坪単価に置き換えると、建物の評価は@1500万/坪(!)ということになりそうです。
築年数は9年です。しかも接道していないので再建築不可(かもしれない)物件。こういう物件を買う感覚というのは、バンクシーの絵を1億5千万円で落札するという感覚に近いのかもしれません。
それにしても、我々ならフルスペックの住宅(木造)を新築で設計しても150万/坪になることはそうそうないわけで、比較するのもどうかと思いますが、気狂いじみた異次元の世界を見ているようです…。

ここ一ヶ月で、対外的なミーティングなどでオンライン(ZOOM,Webex)を使った日数を数えたら13日もありました。つまり、もはや2日に1回はオンラインで誰かと打ち合わせていることになります。
最初は必要性と物珍しさからはじめたこうしたオンラインでの取り組みも、今ではすっかり慣れて、リアル打ち合わせとあまり変わらない感覚になりつつあります。もはや、日常。慣れってこわい。でもありがたい。
今日は建て主さんがご来所下さり、不動産会社の方とはZOOMで繋がるというハイブリッドの打合せでした。カメラの都合で、いつもは私の向かい側に座る建て主さんが、私と横並びになって一緒に打合わせるというとても不思議な状況。ちょっと仲良しになったみたいで嬉しい。笑
午後は私の自邸を見学に来て下さった別の建て主さんをご案内。この時期、オープンハウスや他の建主さんのお宅に訪問するのは神経を使いますが、私の家ならいつでも見学していただけるので、これまであまり積極的に公開していなかったのですが、ここぞとばかりに活用させて頂いています。
この時期限定の中庭打ち合わせも!今年はフル稼働です。

20. 05 / 13
トップライト、はまだ
author
sekimoto
category
> 仕事
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現場の進むF寺寺務棟の玄関天井が見えてきました。屋根を施工する前に、屋根の上から天井板を張るためこの段階で天井の仕上がりが見えています。天井に穴が開いているところにはトップライトが付きます。今回特注で製材した杉の小幅板が映えます。
トップライトがつく屋根に、まだトップライトがついていないこの状態が好きなんですよね。青空が見える。やっぱりトップライトにして正解だったな!と、とりあえず言うのが儀式です。
昨日はBS朝日にて、先月地上波で放送された「建もの探訪(KOTI)」の再放送がありました。こちらは全国から視聴できることや、午前8:30からという放送時間もあり、おかげさまで全国より多くの反響を頂きました。本当にありがたい限りです。
そこで、最も多かった声をここで発表したいと思います!
.
第3位!
「間取りの参考にしたいので図面を送ってもらえますか?」
…申し訳ありません。図面はお送りできないんですよ。というか、FAXに携帯の番号しか書いていないのですが、まずは電話しろと、、?
.
第2位!
「トイレ扉の小窓に感動しました。寸法を教えてください」
…そこ!?トータル見て、そこですか??じゃあわかりました、教えます。(ちゃんと教えました)
ではいよいよ第1位の発表です。これは多かった!
.
第1位!
「あのモザイクタイルはどこのタイルですか?」
…タイル?タイルですか??教えますけど。教えますけどね!でもそこですか。そこなのか~
.
PS
設計のご相談もお待ちしています。
そこで、最も多かった声をここで発表したいと思います!
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第3位!
「間取りの参考にしたいので図面を送ってもらえますか?」
…申し訳ありません。図面はお送りできないんですよ。というか、FAXに携帯の番号しか書いていないのですが、まずは電話しろと、、?
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第2位!
「トイレ扉の小窓に感動しました。寸法を教えてください」
…そこ!?トータル見て、そこですか??じゃあわかりました、教えます。(ちゃんと教えました)
ではいよいよ第1位の発表です。これは多かった!
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第1位!
「あのモザイクタイルはどこのタイルですか?」
…タイル?タイルですか??教えますけど。教えますけどね!でもそこですか。そこなのか~
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PS
設計のご相談もお待ちしています。


このGWにかけて何組かの設計相談を頂きました。いずれも土地も何も決まっていないという方からです。中にはしっかりしたお考えの方もいて驚かされました。一般の方が最も悩まれるであろう家づくりのとっかかりについて、今日は思うところを書いてみたいと思います。
▪️土地が先か、設計が先か
まずはじめに、皆さん設計事務所に相談に行くタイミングはいつがベストだと思いますか?もしかしたら、設計事務所には土地が見つかってから設計相談に行くものだと思われている方もいらっしゃるかもしれませんよね。
もちろんその段階でもありがたく相談に乗っているのですが、過去に設計した住宅の半分以上は、ご相談は土地探しの段階からです。土地が見つかっていないどころか、まずはじめに何から手をつけて良いかわからない(ただ建てたい!)という段階でいらっしゃる方も多く、実のところ私はそれが「正解」だとも思っています。
ちょっと冷静に考えてみてください。都内はともかくとして、埼玉や神奈川などの首都圏の好立地を買おうと思ったら、30坪ほどの土地でも3000万をなかなか下回らないと思うんですね。
▪️土地も建物も費用のウェイトは同じ
一方でその土地の上に建てる我々が設計する住宅の平均工事費は、約3000万程度です。土地が3000万で、建物が3000万。金額は同じなのに、土地決済のなんとあっさりしたことか。不動産屋さんで良い土地が見つかったら、その週末にはもう契約、数ヶ月後には決済がおりて引渡しです。
一方の建物は、我々が何ヶ月もかけて図面を描き、工事もそこから更に半年くらいはかかります。ご依頼から1年以上も時間や手間をかけてようやく出来上がるのです。不公平だなとつくづく思います。
そして住宅が着工するためには厳しい予算調整の洗礼を受けることもあり、5万10万という減額項目を積み上げて調整してゆきます。一方の土地契約では、5万10万の値交渉をする方はほとんどいらっしゃいません。つまり、そのしわ寄せはすべて後に建つ建物に回ってしまうことになるのです。
だからいくら良い土地だからといって、勢いで買ってしまってからあとは建物で辻褄を合わせてくださいとなると、本末転倒なことが起こります。自分たちの理想の住まいを建てるためにはいくらくらいかかるのか、ある程度費用の目安を掴んでおく必要がありますし、そうすれば土地にかけられる費用の上限はいくらくらいかは自ずと見えてくると思うのです。
▪️土地探しは全体の費用配分を把握してから
我々との設計相談の際は、いつもそんなバランスシートの話から始まります。
手前味噌ですが、私のこの費用配分の話はとてもわかりやすいと評判です。想像以上に費用がかかることがわかって表情が暗くなる方もいますが、全体像さえわかってしまえば、依頼先をどうするかも含めて前向きな一歩を踏み出せるとも思います。
ぶっちゃけ、10組の方が土地のない段階でうちに設計相談に見えたとして、実際に理想の土地が見つかって、我々に設計を依頼して下さる割合はだいたい3割くらいです。それ以外の方は、結局理想の土地が見つからず集中力が切れてしまったり、我々ではない他の事務所に行かれたり、ハウスメーカーなど別の選択肢を選ばれたかではないかと思います。
いずれにしても、夢と現実を秤にかけて、それぞれの方にとって最善の選択肢に行き着いたということでしょうね。それだけでも、我々がお役に立てたのだとしたら幸いなことだと思います。
▪️通勤を第一に考えない家づくり
さてさて、ここでようやく本題です(毎回前置きが長い…)。
ここ最近ご相談に乗っている方が口を揃えておっしゃることがあります。それは「もう住まいは通勤のことを第一に考えなくていいんじゃないか」ということです。
これはすでにいろんな場面で言われていることですが、目下のコロナ禍でリモートワークが進み、職種は限定されるとは思いますが、必ずしも会社に行かなくても不自由なく仕事ができることがわかってきました。そしてそれを会社も理解し、コロナ後も一般化するだろうと言われています。
そうです、もう会社には行かなくていいんです!
行かなくちゃいけない場面ももちろんまだ沢山あると思いますが、もう通勤を第一に考える家づくりはやめませんか?と強く思います。
▪️コロナ後は家にお金をかける時代
だって考えてもみてください。今や都内23区で土地を探そうと思ったら、坪単価で200万以上は覚悟しなくてはなりません。30坪の土地なら6000万ですよ。先ほどの例えに出した試算なら、土地と建物両方が手に入る金額なのです。
何もそんな遠い郊外まで離れる必要はなく、たとえば私の住む埼玉県志木市辺りだって坪100万程度ですし、もうちょっと離れれば坪80万やそれ以下の土地も沢山あります。都内に通勤したって1時間ちょっとです。ほら、あっという間に3000万円も借金が減りました。(建物で3000万円も減額することはまず不可能です!汗)
その代わり、もうちょっとだけ広い土地に、もうちょっとだけお金をかけて、週末家から一歩も出なくても快適な住環境が手に入ったとしたら、まさにコロナ後のライフスタイルそのものだと思いませんか?
すでにそんなコロナ後のライフスタイルに向かって、行動を起こし始めている方達がいます。そういう方と話をしていると、とても勇気づけられます。まさに新しい時代の幕開けです。
現在悶々とお住まいのことをお考えの方々は、そんなことも含めてお考えいただけたらと思います。

