
オープンハウスとしてご案内させて頂きました「上尾の家」はその後の個別案内を含めて、無事終了させて頂きました。多くの皆さまにお越し頂き、様々な視点でご意見を頂き誠にありがとうございました。
我々なりに丁寧に設計したつもりで、また施工者にも大変上質に仕上げて頂きましたので、今回も大変素晴らしい仕上がりになったと思っています。一方で、一見すると高級感をも漂う空間でありながら、ローコストとまでは申しませんが、いつもと同じような予算の制約下でできあがっている仕事であるとご理解頂きたいと思います。工務店さんにも大変助けて頂きました。松本建設さん、誠にありがとうございました!
空間の随所にはリオタデザインらしいデザインアイコンが散見されることと思います。我々の仕事は愚直に丁寧に、すべてが単純なことの積み重ねで出来上がっている仕事です。そのどれもが、見れば誰でも真似ができるようなことばかりですが、これらをすべて真似をすることはおそらく一朝一夕には出来ないはずです。
私は弓道をやっていましたが、それらの所作の一つ一つは指導を受ければその日のうちに出来るものばかりです。ですがそれらをすべて連続してなめらかに滞りなく行うには、日々の絶え間ない鍛錬が必要で、それを身につけるには何年も、あるいは何十年もかかるものです。すべての仕事がそうであるように、我々の仕事もまたそんな延長線上にあると感じてます。
そんな話とは別に、ご来場下さった皆さんが「かわいい!」という感想を口々にこぼされていたのも印象的でした。「かわいい」というのは感情移入のできるわかりやすさや、共感すべき愛らしさのことを差しているのでしょう。我々にとっても、もっとも嬉しい褒め言葉の一つです。
Tさん、楽しかった家づくりもこれで一区切りですね。ありがとうございました。
どうか末永く快適にお過ごし下さい!





ふと入ったお店に懐かしいケトルがあった。フィンランドのOPAというメーカーのケトル。フィンランド在住時代、生活を始めるにあたって、とりあえず近くのスーパーでいろいろ買い揃えたもののひとつで、当時は毎日これでお湯を沸かしていた。
そこで値段を見てびっくり!うそでしょ、1万円以上してる。だってこんなの、地元のスーパーに行けばどこでも売っていたし、いくらで買ったかは覚えていないけど、たぶん日本円でも2~3千円とかそんなものだったのではないだろうか。
そもそもフィンランドという国は物のチョイスの幅がほとんどなくて、ケトルといえばこれしかなかった気がする。カイ・フランクのような著名デザイナーがデザインしたわけでもない、ただの無骨なケトルだ。
店頭のキャプションを読むと、どうやら映画「かもめ食堂」で使われたことから人気に火が付いたらしい。現行品は0.5Lと1.5Lの2種類。ところが我々が使っていたのは1.0Lのタイプ。どうやらこれは現在は製造されていないらしい。現行の0.5Lや1.5Lですらもネットでは売り切れているところが多く、ましてやこの1.0Lのタイプはかなりの希少品のようだ。
実は、正直言うと当時からこのケトルはただの安物だと思っていて、デザインもあまり気に入っていたわけではなく、帰国の際もかさばるので置いて帰ろうとすら思っていた。妻が「かわいいから持って帰る」と言って、家でもずっと戸棚に入れっぱなしだったのに、気がついたらお宝になっていた。
事務所で使っているiittalaのKartioグラスも、コバルトブルーのタイプは現在は製造しておらず、人気の高さからかなりの希少品になっていると聞いた。取り扱いに気をつけねば、、。我が家も探せばまだまだそういうものがありそうだ。


■フィンランドが生んだ世界的建築家の人生と作品を巡る『アアルト』2023年秋公開
https://www.cinemacafe.net/article/2022/09/13/80834.html
◇
1年ちょっと前、知人の誘いで「アアルト」の映画試写会に足を運びました。すでにフィンランドでは公開済みの映画で、本当は去年日本で公開される予定だったそうなのですが、コロナ蔓延で延期。結局公開は来年の秋になったようです。
本当は去年の試写会の内容をすごく書きたかったのですが、情報リリース前だったので何も書けませんでした。これでようやく書ける!
この映画めちゃくちゃ良いです。一番良かったのは何と言っても「動くアールト」が見れたこと。アールトといえば、その肖像を写真でしか見たことなかったので、喋っているアールトというのはかなりの衝撃でした。例えて言えば、自分が産まれる前に亡くなったおじいちゃんに再会したかのような。
他にもアールト作品をドローン撮影するなど、クオリティの高い映像でこれまで見たことのないアールト建築が観れるのも見どころのひとつです。
コアなアールトファンから、アールトって誰?という人まで、オススメの映画です!、、て公開はまだ1年先なんですけどね。
◇
↓↓ こちらは2020年に公開されたフィンランド版のトレーラー(予告編)です。日本公開版ではありませんのでお間違えなく。ただし映像は日本公開版も同じです。
https://www.cinemacafe.net/article/2022/09/13/80834.html
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1年ちょっと前、知人の誘いで「アアルト」の映画試写会に足を運びました。すでにフィンランドでは公開済みの映画で、本当は去年日本で公開される予定だったそうなのですが、コロナ蔓延で延期。結局公開は来年の秋になったようです。
本当は去年の試写会の内容をすごく書きたかったのですが、情報リリース前だったので何も書けませんでした。これでようやく書ける!
この映画めちゃくちゃ良いです。一番良かったのは何と言っても「動くアールト」が見れたこと。アールトといえば、その肖像を写真でしか見たことなかったので、喋っているアールトというのはかなりの衝撃でした。例えて言えば、自分が産まれる前に亡くなったおじいちゃんに再会したかのような。
他にもアールト作品をドローン撮影するなど、クオリティの高い映像でこれまで見たことのないアールト建築が観れるのも見どころのひとつです。
コアなアールトファンから、アールトって誰?という人まで、オススメの映画です!、、て公開はまだ1年先なんですけどね。
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↓↓ こちらは2020年に公開されたフィンランド版のトレーラー(予告編)です。日本公開版ではありませんのでお間違えなく。ただし映像は日本公開版も同じです。

以前も書きましたが、野地木材工業(通称のじもく)さんのYouTubeチャンネル企画で、建築家の伊礼智さん、小谷和也さんらと毎月ゲストを招いてのトーク番組をやっています。
■ のじもく酒場 -建築家たちの飲まずにいられない話-
https://www.youtube.com/playlist?list=PL8U10lwp4E-Z57YEFcBIXMb0HLVqYZ1zT
手前味噌ながら、毎回のゲストがなかなか豪華で、住宅設計業界のトップランナー達に毎回登場して頂いています。これまでのゲストは、大迫学さん(ベガハウス)、飯塚豊さん、丸山弾さん、若原一貴さん、青木律典さんと続いています。
毎回お酒を呑みながらの放談のため、酔いが回るときわどい(あるいは完全アウトな?)話がポンポン飛び出すのですが、すべて編集して頂いて流しています。配信前には我々も目を通すのですが、ちょっと確認のつもりが毎回ゲストの話が本当に面白くて、一度は聞いた話なのについつい手を止めて見入ってしまいます。
トークを回しているのが気心の知れた我々ということもあるので、ついつい油断してしまうのでしょう。講演会やインタビューでは絶対に話さない本音や裏話が飛び出すのがこのチャンネルの魅力だったりします。
◇
さてそんな「のじもく酒場」ですが、第6回目を数える今回はいよいよ家具デザイナー、小泉誠さんの登場です!
小泉誠さんは、肩書きこそ家具デザイナーを名乗っていますが、住宅設計も手がけ、それが格別に上手いのです。私も独立当時からの憧れの存在であり、目標にしてきた方の一人です。それ以外にも、生活小物や文房具に至るまでありとあらゆる物のデザインを手がけ、そのどれもが愛らしく、クオリティの高い仕事なんですよね。
Koizumi Studio
http://www.koizumi-studio.jp/
今回は私のたっての希望で「次は小泉さんを呼んで欲しい!」とお願いしたのでした。なので誰よりも楽しみにしているのは私かもしれません!ということで、今から”神回”決定ですので、皆さまにも是非ご覧頂きたく思っています。
当日配信の1時間は生放送。こちらは後日録画配信もありますが、失言?をカットした編集版なのでノーカット版は当日配信のみです。それ以降もトークは続き、前述の通りヤバいトークをカットした編集版が、やはり後日配信となります。こちらもどうかお楽しみに!
■ のじもく酒場 -建築家たちの飲まずにいられない話-
次回(9月16日)ゲスト:小泉誠さん
○ 9月16日(金)19時~ YouTubeLive
当日のご視聴はコチラから↓
https://youtu.be/caYLJ8LNIJE

昨晩はOBスタッフたちが元スタッフ矢嶋くんの結婚祝いを企画し、現役スタッフも含めて久しぶりにみんなで集まりました。こうして集まると家を出て行った子らが正月に集まったみたいでもあり、懐かしくもそれぞれの歴代スタッフとの思い出話に花が咲きました。
矢嶋くんのお祝いの会でしたが、本日誕生日を迎える私のために別のケーキと、現役スタッフからもサプライズのプレゼントもありました。こちらもどうもありがとう!
リオタデザインは退所したスタッフの多くがそのまま独立の道を歩みます。みんな忙しそうで素晴らしい。OB仲間でも仕事をシェアしたり手伝ったり、良いつながりもできているようです。
現役スタッフも、そんなレジェンドの先輩たちの話に熱心に耳を傾けていました。私も少し引いた席からそんな様子を楽しく眺めて、幸せな時間を過ごさせてもらいました。
あらためて、矢嶋くんご結婚おめでとうございます!



