21. 12 / 19

マンモス大学

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sekimoto

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> STAFF
> 仕事



「小田原の家」オープンハウス終了。年末、遠方のところ多くの方にお越し頂きありがとうございました。昨年入社したスタッフ岩田にとってはじめての案件となりましたが、未熟な彼女をフォローして頂いた現場にまずは感謝致します。

彼女の出身大学(武蔵野大学)はけしてメジャーな大学ではないようですが、いつもお世話になっている他現場の監督が大学の親しい先輩だったり、来年入社予定の新スタッフは彼女の後輩だったり。

現在進行中の山田憲明事務所の構造担当者も彼女の後輩だったり、はたまた、今回の造園も担当下さった小林賢二さんと一緒に働く職人は彼女の先輩だったことがわかったり。そんなことあります?というくらいの完全包囲状態。

というわけで、この写真に写る10人のうち8人が同大学出身者という。まさか日大卒がマイノリティになる日が来ようとは。武蔵野大学、おそるべし。

21. 12 / 16

翻訳者

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sekimoto

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> 仕事
> 思うこと



現場でいつも思うのは、監督は職人の翻訳者なんだなということ。職人と監督の会話は未だに何を話しているのかよくわからない。

職人さんが言っていることも、私はいつも意味半分くらいしか理解できなくて、なかば勘で相槌打っている。「そうですね、大丈夫です」なんて言っておきながら、内心ドキドキ。まるで外国人との会話みたい。

そこで監督がすっと入ってくると、“現場語”でゴニョゴニョっと何か言ってまとめあげちゃう。日本語のようにも聞こえるけれど、でもやっぱりよくわからない。監督は私にとっての専属通訳みたいな存在だ。

そして我々は建主さんの翻訳者なんですね。現場では、建主さんはこの現場状況をわかっていないだろうなという場面があって、そんな時我々がそこにすっと入って仲立ちする。そんな時、我々は建主さんにとっての専属通訳になる。

英語なんてろくにできなくても海外旅行はできるように、設計監理者がいなくたって家は建つ。言葉を越えた理解や共感はきっとある。でもやっぱり翻訳者は大事。わかり合えない両者を結ぶ重要な橋渡し役なのだ。
いわゆるガジェットと呼ばれるデジタル機器が好きなんですよね。それが本当に便利なのかというのはむしろどうでもよくて、カラクリ装置のように、いかに自ら手をかけることなく離れたところにある物を操作するか、というのが楽しいんです。いわば、これはもう完全に趣味の世界ですね。

当然、事務所でもリビングでもスマートスピーカー(アレクサ)が大活躍!テレビなどの家電類も(仮に目の前にリモコンがあったとしても)あくまでアレクサに操作してもらっています。

そんな私が最初に導入したスマートロックはQrio Lock(キュリオロック)。理由は検索すると一番上位に出てくることと、一番メジャーっぽかったから。ちょっとお高かったのですが、まずはポチって使い始めました。



使ってみていろいろ気づくことがありました。まずこれはスマートロック全般のことですが、あたりまえですが外出時に鍵がいらなくなるということ。

最近では私は近所のコンビニなどに行く時は財布を持たなくなりました。Apple Watch ですべて決済出来てしまうからです。そしてスマートロックがあれば鍵もいらなくなる。なんて身軽!息子はよく鍵を持たずに出かけてしまったりするのですが、そんな時でもスマホさえあれば家に入れるというのも便利です。

しかもQurio Lockの場合、位置情報機能が優れもので、自宅の玄関に近づくと自動的に鍵を開けてくれるので、玄関前でゴソゴソと鍵を鍵穴に入れなくて良いというのもとてもスムーズで気に入っていました。

一方のQurio LockのネックはWiFi機能が貧弱なこと。出先などで施錠確認や遠隔操作する際には、別売りのHUBが必要なのですが、ネットのレビューにも書かれていましたが、私はいくらマニュアル通り設定してもエラーが出たりしてうまく使いこなすことが出来ませんでした。

そして反応が遅いこと。それこそポケットから鍵を出した方が早いというのが、結構イライラするんですよね。ほかにも、鍵をかけるときだけいつもエラーが出てうまく締められないというナゾの状況が続き、ちょっと別のスマートロックを検討することにしました。



そして今回乗り換えたのはSESAME(セサミ)です。

ネットのレビューでもとても評価が高かったこともありますが、最大の魅力はその値段。Qurio Lockが2万円するところ、SESAMEはなんと4,980円!実に1/4の値段で買えます。最初からこっちにしておけば良かった…

そしてサイズもQurio Lockよりもひと回り小さいです。これもゴツすぎずとてもイイ感じです。

使ってみて明らかにQurio Lockよりも優れているのは、その反応の早さです。そしてWiFi感度の良さ(別途WiFiモジュールが必要)。遠隔地でもドアの前でも同じように反応して、アプリで現在の施錠状態が一目で確認出来ます。そう、これがやりたかったんですよね。

マニュアルなどもとても良くできていて、誰でもわかりやすく設定が出来るように工夫されています。どれを取っても好印象。QRコード一つで家族のスマホに合鍵設定も出来ます。

あえてネックを挙げると、位置情報の機能にバグが起きやすく、家に近づくと自動的に解錠してくれる機能(手ぶら解錠)を使うと家の中にいるのにいきなり鍵を解錠してしまったりするので、締めたはずの玄関の鍵がいつの間にか開いているというオソロシイ状況が起きやすくなるということです。

そのため、この機能はオフにして使うのが良さそうです。SESAMEは家から離れていても解錠出来るので、スムーズに家に入るために早めに解錠ボタンを押しておけば、そんなにストレスはありません。

そんなことで、建て主さんからもスマートロックのことをよく聞かれるのですが、今のところ私の中では値段や使い勝手を考えても、SESAMEがイチオシ!ということになりそうです。



仙台にある東北工業大学さんからのお声がけで、オンラインセミナーに登壇させて頂くことになりました。対象は現役の学生さんをはじめ、外部の一般の方も誰でも参加出来るとのことです。ご興味ある方は是非ご参加下さい!


東北工業大学 Lecture for young architects
テーマ『人とつながる・街とつながる』

日時:12月18日(土)14:30~16:00 (ZOOM入室は14:15~)
会場:オンライン(ZOOMミーティング使用)
定員:200名
参加費:無料
対象:すべての方

・申込みフォームは >こちらより
・詳細は以下のページをご覧下さい。
https://www.arch.tohtech.ac.jp/news/post-13030.html


住宅をつくる仕事は、そこに住まう人の生活の器をつくる仕事であると同時に、街の一部をつくる仕事でもあります。住まい手の使い勝手や環境を考える家政学的な側面も持ちながら、じつは都市計画的なスケールにもつながる設計領域でもあるのです。人とつながり、また街とつながる家とはどういうものなのか。実例をもとにお話しします。

また北欧フィンランドでの留学生活を通じて学んだことや、日本の建築や大学教育との違いのようなこともお話ししたいと思います。


21. 11 / 27

皿洗い

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sekimoto

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> 思うこと
> 生活


皿洗いが好きだ。何も考えないで、ただ手を動かしているだけで目の前がどんどん綺麗になってゆく。目の前にお皿が積まれているとつい洗いたくなってしまう。

日々の仕事は戦場そのもの。創作も問題解決も頭は常にフル回転。考える仕事は楽しいけれど、たまにしんどくなる。ルーティーンだけで流れてゆく日はとても平和だ。私も少し優しくなれる。

家では料理はしない。料理は創作だから。
家では戦わない。私は皿洗いがいい。ストレスも一緒に洗い流されてゆく。