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ツルツル

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sekimoto

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> 生活
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先日オイル交換をした自動車工場で「タイヤがツルツルですよ」と言われてよく見ると、確かにびっくりするくらいツルツルでした。

スキーに行かなくなってからタイヤ交換をしなくなったので、冬も夏タイヤを履き続けていたのと、タイヤの状態にも無頓着になっていたのでした。

急に怖くなったので、急遽仕事納め前に飛び込み交換をしてもらいました。写真の左側に新品のタイヤが写っていますが、そのあまりの違いに笑います。雪が降らなくて良かった!

タイヤ交換すると、車がまるでミズスマシのようにスイーっと加速も良くなり、まるで新車のようになったのでした。
ここのところスタッフが体調を崩したり、予期せぬ仕事が入ったりと人手が足りずピンチが続いています。去年の今頃もものすごい忙しさだったのですが、今年の年末はそれを越える忙しさです。ここのところ、土日もなくずっと仕事をしています。

そんな状況下だからではあるのですが、この暮れは私自身ここ数年ないくらいたくさん図面を描いています。

うちの事務所の進め方は、いちばん最初の提案プランは私がすべて考えています。基本設計もすべて私です。ですが、そこから実施設計に入ると担当スタッフに設計をバトンタッチします。

実施設計はもっとも作業量が多く集中力の要る設計で、複数の案件を同時に進めることはできません。そこを専任のスタッフに担当させることで、より精度の高い設計にまとめるというのがうちのスタンスです。

ところがここのところの人手不足もあり、私自身でもかなりの実施設計図を描くことになっています。私は船に例えれば艦長みたいなものなので、ボイラー室に潜ってしまうと全体の指揮が取れなくなってしまいます。ですが今はそんなことも言っていられません。

ですが、そんな状況をぼやきたいのではありません。自分で展開図や建具表を描いたり、プランとの整合性を取りながら全体やディテールを考えていると、とてもクリエイティブに設計と向き合うことができて、実際とっても楽しいのです。

もちろん、普段は自分で描かなくてもスタッフの図面にはすべて目を通して、彼らの図面を真っ赤にして返しているのですが、これがものすごいストレスだったりもします。スタッフはスタッフなりに私の設計意図を汲んで作図をしているつもりでも、やはりそこはスタッフごとの力量の差は出ますし、思うような設計クオリティになっていないと私自身とても焦ることにもなります。これがとってももどかしい。

ところが私が自分で描けば、言うまでもなく私の思う通りの設計になります。そしてこれも当たり前ですが、スタッフと私との実力差は天と地ほどもありますので、彼らの半分くらいの時間で圧倒的なクオリティに持っていくこともできます。

そして図面を描くのはやっぱり楽しい!かつてはスタッフもいませんでしたので、すべて自分で設計していましたが、なんだか初心に返ったような気分です。

誤解のないように添えておくと、スタッフが図面を描いた仕事はダメということではけしてありません。私が直接手を下さないことで、私はより広い視野で設計を導くことができます。

ですが、この先もしかしたら設計事務所はどんどん仕事が取りにくくなるかもしれませんし、こういう業界で働いてくれる若者も減ってきているのも事実です。いつかはスタッフの手を借りずに、ひとりで満足のいく設計を突き詰めていくような日が来るのかなと漠然と考えていましたが、この暮れの経験はそれも悪くないんじゃないかと思わせてくれるものでした。

あ、もちろんしばらくというか、相当先まで私はスタッフと一緒に設計を進めていくスタンスをとり続けるとは思っていますので、どうかご安心?ください。

今年の仕事もあと一週間!なんとか走り切れますように。

エクスナレッジより『歴史が見えるフィンランド図鑑』が発刊されました。私はこちらの「巨匠アルヴァ・アールトと名作建築」のくだりを執筆監修させて頂きました。

各国史がわかるシリーズ 歴史が見えるフィンランド図鑑
https://amzn.asia/d/bZKmQRv
(発売は12月27日・現在は予約受付中!)

この本は「世界史を建築目線で解剖する」というもので、先史時代、カレワラ、スウェーデン統治時代から、ヘルシンキオリンピック、OODIに至るまで、建築を軸に読み進めるだけでフィンランドの歴史がすべて頭に入るという不思議な一冊です。面白いコンセプトで、こういう本はなかったと感心しました。

総括的な編著は、SADIでもたびたび講演を頂いている石野裕子先生、私のほかにも竹内皓さんなどのSADIメンバーも執筆に関わっています。

私が関わったのはこのアールトの章のみですが、ある意味最も重要なパートでもあるので責任重大。わずか見開き2Pでアールトの生涯を語るという暴挙?に挑戦しています。

こちらを入口にして、フィンランドという国をより深く理解して頂けると嬉しいです。書店等で是非手に取ってみてください!


自分だけの唯一無二のオリジナルスツールを作るmuniプロジェクト。当初からずっとやりたかったワークショップを、ひたちなかのセレクトショップ、シンクラボさんの10周年イベントの一つとして、12月13日(土)にはじめて開催させて頂きました。

muniプロジェクトをはじめた理由はいくつかあるのですが、そのうちの一つには家づくりの擬似体験をして頂くということがありました。住宅を設計事務所に頼むのは敷居が高くても、自分だけのオリジナルスツールを作るのなら誰にでもできます。スツールはなくても困りませんが、あると何かと便利で置いてあるだけで生活をとても楽しいものにしてくれます。

この日も張りたい生地をひとつお持ちいただき、生地張りから製作を楽しんで頂きました。午後の組はシンクラボオリジナルのミナペルホネンのパッチワーク生地を使ってのワークショップ。これは使わなくなった生地サンプル帳の生地をパッチワーク状に縫い合わせたものなのですが、これがまたとってもチャーミングで、お客さんもお店のスタッフさんも大喜びでした。

この日も大好評でしたので、こちらは来年以降もできれば続けていければと思います。また機会あれば都内などでも企画していきたいと思います!

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■当日のイベント風景のリール動画はこちらより ↓↓
https://www.instagram.com/reel/DSRW3S_gdxU/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D
(シンクラボInstagramより)


muni stool
https://www.munistool.com
シンクラボ
https://shinc.co.jp/






タニタハウジングウェアさんの「屋根のある建築作品コンテスト2025」にて、「越屋根の家」が住宅部門優秀賞を頂きました。栄えある賞を頂き誠にありがとうございました!

https://www.tanita-hw.co.jp/c2025_result1/

屋根コンは二度目の受賞となりますが、この賞の素晴らしいところは、屋根を担当した板金職人の名前も同時にクレジットされることです。

今回の屋根は新井勇司さん(新井建築板金)の仕事です。過去に新井さんには長さ15mの横葺き屋根を継ぎ目なしで一枚で葺くというのをやってもらいましたが、今回は最長不倒距離の21m一枚葺きに挑戦していただいています。

こちらは当時のリール動画
https://www.instagram.com/reel/CrOEjJ8AFXe/?igsh=aGx5cHRvZTU3cXEy

だから何?ですよね。普通に1.8mとか3.6mで継げばいいわけだし。それはあれですよ、登山家が言うあれ。そこに山があるから。だって登れるんだもん、登らない手はないでしょう。

当時、新井さんに「もしかして21m一枚でやっちゃう?」って冗談めかして言ったら、「またそんなこと言うんだから!」ってどこか嬉しそう。しょうがないなあ、って言いながらやっぱり楽しそうに。これだからやめられないんですよね。仕事ってやっぱり楽しい!って思っちゃいます。

今回、21mを一枚で葺いたなんて応募の説明にも書いていないし、審査の対象にすらなっていないんですけど、新井さんとは僕らが一番頑張ったところってそこだよね、って授賞式で喜び合いたいと思います。

ここでお知らせ。1月24日の授賞式では私がモデレーター役になって、今回受賞されたレジェンド職人たちを相手に板金クロストークをやらせて頂きます。今回私は受賞者なのに仕事させるなんて、タニタハウジングウェアさんはなんて人使いが荒い!ってどこか嬉しそう。しょうがないなあ、って言いながら楽しそうにやると思います。これが見れるのは受賞者だけの特権。

受賞者の皆様、授賞式でお会いしましょう!