一昨日の住宅部会のテーマは「お金の話」。設計料のこと、設計契約のこと、現場でのトラブル、裁判沙汰の話?など、ここでは書けないオフレコ話で盛り上がりました。こういう話は表立ってはなかなかできず、人の話もあまり聞くこともないのでみんな興味津々!
この日思ったのは、自分の常識は他人の非常識なんだなということ。私もそうですが、誰に教わったわけでもなく、独立してから試行錯誤を重ねて皆さん現在のスタイルを作り上げているんですよね。
みんな我こそは本流という体でお話しされますが、私からしたらどれも真似できないことばかり。丹羽修さんの「契約時には施主が希望する条項をひとつだけ入れる」という“ひとつだけ願いを叶える”方式も面白くて目から鱗でした。
若手からベテランへも質問が多く飛び交いました。私も駆け出しの頃、こんなふうに教えてくれる先輩が周りにいたらと羨ましく思いました。
この日はできませんでしたが、「過去にやらかしたとっておきの失敗話」なんていうのも個人的には美味い酒の肴になりそうです笑
先日はスタッフに「駆け出しの頃に味わった悔しくて涙が出た話」をあれこれ話したのですが、まだ自分の中にも未発掘エピソードが眠っていたことに気づきました。記憶の底に封じ込めたあれやこれや。またいつか文章にして供養してみたいと思います。
我が家のセサミ(スマートロック)にいよいよ顔認証を導入。
これまでスマホ認証→指紋認証ときて、鍵もスマホもいらない世界が天国でしたが、いよいよ触る必要もなくなり本当にありがたい。これで5,480円、安い!
SESAMEフェイス
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建築家仲間の津野恵美子さんの「林を抱く家」のオープンハウスへ。いわゆる豪邸。それも久しぶりに見る規模でした。これだけの規模をグレード感を落とさず、嫌らしさは出さず、品格を落とさずやり切るというのは、単に技術や経験だけではなく、津野さんの持つしなやかな感性のなせる業なのだろうと思います。まずそこに感服しました。
設計をまとめる作業は、文章を書く作業に似ています。どこで句読点を打つのか、改行をするのか、言い回しから言葉の選び方まで、何度も何度も通読して、引っ掛かりを覚えては書き直し、というのを繰り返すことで文章は肉体化し、難解な文章も難解なりに筋が通ってストンと落ちていきます。
私は建築を見るときは、文章を読むようにその人の文体を楽しむのですが、津野さんの文体はとても平易で、長編小説なのにすらすら読める感覚があります。それでいて、チャプターごとに必ず見せ場を作っていて飽きさせない。ずいぶん変わった言い回しをするんだなとか、似たような表現は自分も使うのに全く世界が違って見えるとか、その発見がとても楽しい。
それは津野さんが人任せにしないで、誠実に部分と向き合っているからなんでしょうね。あたたかな空間って、自然素材を使っているかどうかではなく、細部まで神経が行き届いているかどうか、本人が責任を持ってやり切っているかどうかに掛かってくるのだと思います。
そんなことを思いながら見学しました。執筆に丸3年かかった長編小説を2時間で読んだような贅沢な時間でした。津野さん、ご案内をありがとうございました!
『JIA建築年鑑2025-2026』(日本建築家協会)が発刊され、我々の「越屋根の家」を日本建築家協会優秀建築選2025の100選に選出いただきました。本建築選は、JIA会員のみならず国内のその年度の優秀な建築作品を選定するというもので、今回の建築大賞は「霞ヶ浦どうぶつとみんなのいえ(高橋一平氏)」でした。
この分厚い年鑑は会員のもとには毎年届くのですが、その年の“顔”になるような話題作が並びます。どれも自分には縁がないと思えるような作品ばかりで気後れしていたのですが、今回はこちらの選に混ぜて頂き本当に光栄で嬉しく思っています。
ここ数年はメディアやアワードに出すことにも少し億劫になっていたのですが、もう少しチャレンジしていこうと気持ちを新たにしました。建主さま、工務店のみなさま、担当してくれたスタッフにも感謝です。どうもありがとうございました!
本年鑑はAmazonなどでも購入できます。ご興味ある方は是非お手に取ってみてください。
JIA建築年鑑2025-2026 第21巻
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