
昨晩は、北欧建築・デザイン協会(SADI)創立40周年記念レセプションがありました。
来場者は110名を数え、過去最多の来場者数を記録しました。我々実行委員会は、3月からおよそ9ヶ月間の準備期間を経てこの日を迎えましたが、最後の一週間は一部の関係者はほとんど仕事にならなかったのではないかというくらい密で緊迫感漂うメールが飛び交っていました。
第一部にはスウェーデン人落語家、三遊亭好青年さんの軽妙なフリートークで場を温めて頂き、第二部ではトロムスさんによる絶品の北欧料理のご提供がありました。記念誌も発刊され、会員によるフォトコンテストの受賞発表では、W受賞、トリプル受賞をする人も続出しました。
北欧家具talo、ラボットプランナー(ホテリ・アアルト)、フィンエアー、アンドフィーカ、e-octといった名だたる北欧関連企業、また各国大使館からも豪華プレゼントの提供を頂き、かつての賑やかなSADIクリスマスが帰ってきたと、私も感慨ひとしおでした。
嬉しかったのは、私の出した「DOMUS」の写真が見事「北欧家具talo賞」を射止め、artek90周年モデルであるSTOOL60・ロイムをゲットしたこと!また、実行委員会が司会を務める私に極秘裏のサプライズとして「MVP賞」を用意してくださり、実行委員長である私に特別賞を贈って下さったことです。
あれほど念入りに段取りを共有したのに、予定にないスライドが出てきたときは私も狐につままれたようでしたが、川上会長から記念品を渡され、労いのお言葉を頂けたことは本当に嬉しく、一生の思い出に残る出来事になりました。こちらも本当にありがとうございました。
景品として、遠藤悦郎さん秘蔵のフィンエアービジネスクラスでかつて販売していた、ハッリ・コスキネンデザインのグラス(グレーバージョン)を頂きました。二度と手に入らない激レアグラスとのこと、こちらも宝物にします!
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SADIのメンバーは皆本当に穏やかで優しく、人のことを非難することもありません。目上の先輩方も実行メンバーになにか思うことがあっても、いつも尊重して下さり我々のやりやすいように気を遣って下さいます。
会では何人もの方から温かな労いの言葉を掛けて頂きました。心から尊敬できる大人って実際にはそんなにいないものですが、ここにはそんな方で溢れています。
これこそが私が北欧に惹かれる根そのものであり、私のホームグラウンドだと思える所以です。そんなSADIの40周年を盛り上げることが出来て本当に良かったです。
多くの来場者の皆さま、本当にありがとうございました!実行委員会の皆さん、お疲れさまでした。まずはゆっくり休んで下さいね。









23. 11 / 26
ディテールに宿るもの
author
sekimoto
category
> 建築・デザイン
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石井秀樹氏の住宅の内覧会にお邪魔してきた。写真を見て一目でヤバいやつだと直感した。自然地形を活かし切った秀作だった。
彼とは古い付き合いになる。同じ歳で、作風は全く違うのに昔から建主がかぶったりする。性格もまったく違うけれど、彼の建築にはシンパシーを感じる。
建築界において、空間が素晴らしかったら細かいこと言っちゃいけない的な空気がある。しかし真に素晴らしい建築は、ディテールにも神が宿っている。それがない建築はやっぱりだめなんだと思う。
彼の建築は悪魔的に細かい。付け入る隙を見せない。それは彼の性格そのものでもあり、彼のこれまでの人生経験がそれをさらに強化させてもいるだろう。
そういう神経を持ちえない者にとっては、彼は悪魔に見えるかもしれない。しかしクライアントにとっては唯一無二の存在になることだろう。真の仕事とはそういうものだ。
しかし彼の建築の真骨頂は、その細かさにではなくディテールを際立たせるストーリーにこそある。どうしてそこがそうであるか。それが集まり引き締まった筋肉のように空間構成をつくっている。すぐれた建築に説明はいらない。その無言の対話を楽しませてもらった。
今回も勇気ある素晴らしい仕事だった。案内をどうもありがとう!



JIAでは毎年開催している全国大会も、私は参加するのははじめて。今期は関東甲信越支部の広報副委員長なども務めているため、少しでも顔をつなげられればとのことでの参加でしたが、そもそも建築家大会という意味がよくわかっていない私としては、行く前は少々不安もあり、、。
ですが、いつもの住宅部会メンバーや学生たちとの交流、またあらたに広がった関係などもあり、とても楽しく充実した2日間になりました。学生たちとは、LIXILの工場見学やろくろを使った陶芸体験も。
本当は今日もこのあとクロージングのレセプションもあるようなのですが、私は明日立会いの現場などもあり、後ろ髪を引かれる思いでひと足先に失礼させてもらいました。
皆さまお疲れさまでした!最後まで楽しまれてください。




新建ハウジングさんからのむちゃ振り企画?で、映画『アアルト』監督のヴィルピ・スータリさんにZOOMインタビューをさせて頂いたのですが、そのYouTube動画が公開されました。
■映画「アアルト」ヴィルピ・スータリ監督インタビュー
https://youtu.be/2pikWVQBFko?si=zHgjuXnolpRo1GE5
私自身、映画を3回ほど観てそこで感じたことや疑問などもあり、そんなことを直接監督に聞ける機会とあって、かなり緊張しましたが対話を楽しませていただきました。
本編ではアルヴァとアイノの往復書簡の公開などに衝撃を受けましたが、あれはどのように入手したのか、家族の許可を取るのにどのくらい時間がかかったのか、アアルトのもつ性格の二面性、映画をアイノの視点で語られている(ように感じた)ことに対する監督の編集意図、などなど。
通訳を挟んでの対話だったこともあって、スムーズなキャッチボールというわけにもいきませんでしたが、お聞きしたいことは聞けたかなと思います。
ヴィルピさん、お忙しいところフィンランドからつながって頂きありがとうございました!映画をすでにご覧になった方は、内容の答え合わせとしてご覧頂いても楽しいと思います。
