20. 12 / 26

MK99200



カールハンセン&サンがモーエンス・コッホの名作椅子MK99200(フォールディングチェア)をライセンスの関係で9月以降販売しなくなるという友人建築家の小谷和也さんのSNS投稿を見たのが8月中旬のこと。

私の中の「いつか欲しいものリスト」に入っていたこの椅子を、こんなにあっけなく買う日が来ようとは。投稿見てから注文までわずか30秒。そこから待ち続けて4ヶ月、よりによってクリスマスの日に届くなんて。やるじゃん、カールハンセン&サン!こちらも嬉しいクリスマスプレゼントになりました。

残念ながらこの椅子は、新品は多分しばらく手に入りません。今年一の買い物になりました。こたにい、ありがとう!


ルイスポールセンの定番ペンダント照明、パークフース(PAKHUS 写真左)が製造中止へ。シンプルな形状で値段も手頃だったことから、過去にも採用率が高かったのですが、日本では住宅などで根強い人気があるものの、海外は白熱ランプの販売がすでに禁止されていたり、非住宅用途で使われるケースが多かったこともあり、出荷が頭打ちになっていたようです。

一方のAJロイヤル(写真右)もうちではド定番のペンダントですが、こちらは大きくリニューアルされ、灯体がソケット式からLED一体型となり、通常のLED調光器では調光が出来なくなるほか、引掛けシーリングではなく直結型になるとのこと。調光が使えず取り外しも出来ないとなると、住宅での使用には躊躇してしまいます(特殊な調光器とルートロンを組み合わせるなどで調光はできるそうですが)

日本のコンパクトなダイニングに下げられる定番照明が、こうして一つずつ消えてゆくのは寂しい限りです。北欧はタイムレスデザインが売りであったはずなのに…。

いずれも、現行商品は国内在庫限りとのこと。幸い、弊社の設計では進行中の住宅にはスペックしていませんが、ご希望の方は早めに押さえられることをお勧めします。



今日はJIAの機関誌Bulletinの「他人の流儀」の取材のため世田谷へ。この「他人の流儀」というコンテンツは、第一線で活躍しているクリエイターや仕事人にお話を伺うというものなのですが、この日はアニメーション監督で、私が設計し2005年に竣工したCRANEという住宅の元施主でもある鶴巻和哉さんにお話をお伺いしてきました。(上の写真中央が鶴巻さん)

CRANE (2005)
https://www.riotadesign.com/works/05_crane/#wttl

鶴巻さんは「エヴァンゲリオン」というアニメーションの監督としても有名な方です。実は10月17日のブログに書いたTさんとは、実はこの鶴巻さんのことでした。

鶴巻さんはとても気さくな方で、建築にも造詣が深く、当時の設計もとても楽しくやらせて頂いた記憶があります。その後鶴巻さんはこの家が手狭になり別のお住まいに移られているのですが、現在はうちのOBスタッフでもある柴秋路くんが自宅兼事務所として使用しています。今日は柴くんに取材のインタビュー会場としてこの家を貸して頂いたのでした。


鶴巻さんとは、当時はお会いしても設計の話ばかりで、鶴巻さんの生い立ちやどうしてアニメーターになったのかなどはほとんど聞いたことがありませんでした。長い付き合いになるのに、自分は鶴巻さんのことを実はほとんど知らないのではないかという気もして、この日は自分の興味の赴くまま矢継ぎ早にいろんなことをお聞きしてしまいました。

記事はBulletinの発刊号(2021年3月15日・WEB掲載もあります)をお待ち頂くとしてですが、内容は本当に興味深くあっという間の2時間でした。中でもほぼ神格化しているエヴァンゲリオンの制作秘話や、あの謎めいたシーンの真相は?など、たぶんエヴァに詳しい人なら知っているエピソードもあるのでしょうが、当事者の口から語られる真実というのは実にリアルで腑に落ちる話ばかりでした。

また若き鶴巻少年のエピソードは、まさに現在のエヴァンゲリオンにまっすぐにつながる話でもあり、アニメーターとしての下積み時代から監督となった今となっても全く変わらない情熱など、クリエーターとしてもとても共感しました。


柴くんに引き継がれたCRANEの空間も、とても魅力的に美しく使われていて感激しました。テラスにもたくさん緑があって温室のようでした。

今ではリオタデザインのトレードマークとなっている、ブルーグレー(最近はモザイクタイルなどでよく使います)の色も、はじまりはこの家からでした。

この吹抜けいっぱいに塗ったこのブルーグレー色(下の写真の右の壁)が、当時はとても人気があって、この当時設計した家にはお施主さんから頼まれて、いつもこの色を家のどこかに塗っていました。若気の至りで、まずいところもいっぱいあるのですが、リオタデザインの原点の空間がここにはあるとあらためて感じました。


「鬼滅の刃」に続き、来年1月公開のシン・エヴァンゲリオン劇場版も大ヒット間違いなし!?今から公開が楽しみです!鶴巻さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2021年1月23日公開予定)
https://www.evangelion.co.jp/final.html


学生向けの情報サイトである「ルフタ」さんに、「旅の追憶」という連載があります。今月は私が執筆させて頂きました。私のルーツともいえる北欧、そしてアールトの建築についてです。

ご興味ある方は是非お読み下さい!

■ルフタ 「旅の追憶」
建築家がすすめる見に行ってほしい建築 02|関本竜太
https://luchta.jp/serialization/tuioku/02

一週間の予定で事務所に来ていた日大芸術学部からのオープンデスク生も昨日が最終日。折角なので、スタッフを連れて、事務所の近くなのに行けてなかった角川武蔵野ミュージアム(設計:隈研吾)へ。

建築の感想はまた別の機会に譲りますが、たまにはスタッフを連れての建築見学も良いものです。学生さんにはこの一週間設計課題を与えてエスキースを続けてきましたが、独創的なプランはなかなか面白かったです。また遊びに来てくださいね!