19. 05 / 24
人に教えるのがいちばん
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sekimoto
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> 思うこと
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『何かを学んで身につけるのに、最も身につかない最低のやり方が講義を聞くこと。次に身につかないのが本を読むこと。次に現場を見て覚えること。次がロールプレイなど自分で実際にやってみること。最も身につくのは自ら教えること』
東大名誉教授の天野郁夫さんのお言葉だそうです。今までいくら本を読んでも、そのときにわかってもすぐ忘れ、身につかなかった意味が分かりました。講義にしても然り。結局その場限りなんですよね。
学生に教えること、スタッフに諭すこと、頼まれて原稿を書くことなど、確かに人に伝えることで体系化されたことが、もっとも自分の血肉になっている気がします。
教えているつもりが、実は学んでいるのですね。
東大名誉教授の天野郁夫さんのお言葉だそうです。今までいくら本を読んでも、そのときにわかってもすぐ忘れ、身につかなかった意味が分かりました。講義にしても然り。結局その場限りなんですよね。
学生に教えること、スタッフに諭すこと、頼まれて原稿を書くことなど、確かに人に伝えることで体系化されたことが、もっとも自分の血肉になっている気がします。
教えているつもりが、実は学んでいるのですね。
その昔、ヘルシンキのビンテージショップに積み上げられたSTOOL60に、それを使っていた人の思い思いの布が張られていたのが印象的だった。みんな自分のスツールをカスタマイズして使っているんだ。
先日ARTEK-TOKYOのオープニングイベントで頂いた、アイノ・アールトの復刻ファブリック「KIRSIKANKUKKA (cherry blossom)」の風呂敷をどう使おうか悩んでいたときに、そのことをふと思い出して、自宅でほとんど使っていなかった4本脚のSTOOL60に張ってみることにした。
友人に頼んで加工してもらったところ、すごくいい感じ!今のところこのスツールは世界に一脚かな?記念すべき、アイノのKIRSIKANKUKKA-STOOL、大切に使います。ARTEKさん、ありがとう!

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留学時代、行きつけだったビンテージショップにて。
19. 05 / 19
所沢聖地霊園 礼拝堂
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sekimoto
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> 建築・デザイン
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所沢方面に足を延ばした帰り道、ふと思い立って所沢聖地霊園へと立ち寄った。学生時代に見た池原義郎氏設計の礼拝堂がまだあるのか、あればその姿をもう一度見てみたいと思ったからだ。
礼拝堂は20年以上も昔の記憶のままそこにあった。管理事務所に見学したい旨を申し出ると、係の方が快く開けてくれた。
学生の頃訪れたとき、それをどう思ったかよく覚えていない。若すぎたのだと思う。少なくとも、今日見たこの感動を越えるものではなかったと思う。
礼拝堂は1973年に完成し、74年に建築学会賞を受賞した。時代性によるものか、北欧建築からの影響が色濃く見られた。誤解を恐れずに言えば、アスプルンドの森の葬場と、シレンの学生教会に通じるものがあった。
『建築が目に見えぬ心の発現たり得るためには、建築がつくられていく全課程の中で、建築にたずさわった者の気持ちの大きな傾注がなければならない。つくるものの気持ちをこめすぎてあまりあることはない』(池原義郎)
北欧に行っている場合ではない、と思った。国内にもこんなに素晴らしい建築があるのだ。最後にアプローチのシークエンスについて、動画を添付したので追体験して頂きたい。
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アプローチからメインホールへ至るシークエンス(動画)
久しぶりに面白い小説を読みました。
『ノースライト』 横山秀夫 著(新潮社)
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主人公は一級建築士の青瀬。かつては著名建築家アトリエに所属していたものの、バブル崩壊と共に落ちぶれ、今は友人の設計事務所で飯の種としての設計をこなす日々。
そんなある日、とある施主から設計依頼を受ける。要望はひとつ「あなたの住みたい家を建ててください」。願ってもない依頼に青瀬は設計に全力を傾け、そして後にその家は彼の代表作となる。その特徴は、南側を閉ざし北側に大きく開かれた開口部(North Light)にあった。
しかしその家には、ついぞその施主が入居することはなかった。あんなに喜んでいたというのに…。施主はどこに消えたのか?そして住宅に残されたのは一脚の椅子。鍵を握るのは、巨匠建築家ブルーノタウト。その謎を追ううちに、青瀬は意外な事実を知ることになる-
◇
はい、もう読みたくなったでしょう?笑
けしてネタバレではありません。これは物語のほんの序章に過ぎないのです。本題はここから始まってゆきます。
著者は「クライマーズハイ」「半落ち」などで知られる横山秀夫さんです。さすが圧倒的な筆力で引っ張ります。執筆のために相当関連書籍を読み込んだことでしょう。建築好きなら、ブルーノタウトのくだりもたまらないでしょうね。
ただ少しだけ辛口のコメントをするとすれば、建築関係者はちょっとだけストレスかも?微妙に違うんですよね、実情と。建築用語の使い方とか。あ~そういう言い方はしない!とか笑。例えて言うと、刑事ドラマを見ている刑事みたいな。
でも一般の人にはそんなマニアックな領域はどうでも良いでしょうから、普通にぐいぐい引き込まれてしまうことと思います。
作中で主人公の青瀬が、「なぜこれまでタウトを避けてきたのですか?」と訊かれるシーンがあるのですが、う~ん、タウトは私も避けてきたかも。ブルーノタウトのこともちょっとだけ詳しくなる本です。建築関係者も是非ご一読を!
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