公私を通じていろいろとお付き合いのある相羽建設(東村山)さんのYoutubeチャンネル『相羽建設・郊外暮らしと家づくり』にて、私の自邸「OPENFLAT」のルームツアー動画を撮影頂き、このたび公開となりました。
今回公開の動画は「前編」で、おもに私の自邸部分の紹介動画となっています。後日公開予定の「後編」は禁断の?リオタデザインの事務所内部の様子や、私のインタビュー、そしてスタッフインタビューなども収録される予定です。こちらもどうかお楽しみに!
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■YOUTUBEチャンネル|相羽建設・郊外暮らしと家づくり
https://www.youtube.com/@aibastyle
■建築家の自邸|「OPENFLAT」ルームツアー(前編)
https://youtu.be/s0C1H9CY3Ts
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コロナ禍以降、積極的に内覧会ができない状況を背景に、こうしたルームツアー動画チャンネルは一気に市民権を得たメディアになりました。写真で切り取られた世界も想像力が膨らみますが、動画はシーンをつなぐように撮影するので、空間体験や設計意図がより伝わるような気もします。
私も簡単なリール動画程度なら自分で編集してアップもするのですが、ここまでの長尺のものは技術的にも、毎回コンスタントに上げていくのもさすがに難しいですよね。
相羽建設さんがすごいのは、こうしたクオリティの高いルームツアー動画をコンスタントに上げ続けていて、ルームツアー以外の動画も合わせるとその数200本以上!
相羽建設には本当に優秀な広報スタッフ(伊藤さん)がいて、彼が全体のディレクションに関わることでチャンネルのクオリティを維持しているように思います。それってひとえに”センス”なんですよね。さすがだなあといつも思います。

この日もプロ並みの機材でドローン撮影までして下さいました。
2~3時間くらいの撮影かなと思ったら、この日はなんと朝から夕方まで丸一日の撮影となりました。くもり予報だったのに途中から晴れ間も覗いたりしてそんな奇跡も!良い絵を撮って頂けたと思います。
伊藤さん、吉川さん、撮影と編集お疲れさまでした!
後編の事務所編も楽しみにしています~

昔から不思議な住宅を作り続けているニコ設計室の西久保さん。住宅にかじりついて活動を続ける同世代の建築家の中でも、作風はまったく違うけど活動の根っこにどこかシンパシーを感じる建築家のひとりです。
そんな彼を私は勝手に“住宅界のファンタジスタ”と呼んでいるのですが、実際にお会いするのは何年ぶりのことだろう?
優れた設計者の持つ能力には、ドリブル力と決定力があると思うんですね。彼の住宅にはそれを強く感じます。ドリブル力は自陣で受けたボールを、そのまま相手陣内深くまで持ち込む力。これは単なる御用聞きではだめで、最初の言葉(彼ならつぼノートでしょうか)を独自の解釈で展開させてゆく構築力(妄想力)が試されます。
決定力はゴール前に転がったボールを確実に決める嗅覚のこと。建主からの言葉は、どんなわがままも彼にとってはきっとおいしいキラーパスになるのでしょう。ゴール前にこぼれた言葉に「あとは合わせるだけでした」。そんな言葉が、会場のどの模型からも聞こえてくるようでした。彼を私がファンタジスタと呼ぶ所以です。
彼の卒業設計も「これは俺のか?」というくらい同時代性を感じて嬉しくなりました。でも彼がすごいのは学生時代から1ミリもぶれていないということ。こんなにも同じことをやり続けている人がいるんだと驚きました。
短い時間でしたが、そんな彼の卓越した建築力や仕事力を感じつつ、楽しいニシクボワンダーランドを堪能させてもらいました!今日はぎりぎり行けて良かった。ご案内ありがとうございました♪
「それはあなたの言葉から」
会期は今週土曜日(10月19日)まで!
https://www.instagram.com/p/C_Hvgf5y3lc/?igsh=b2xpODl0Z3NvaW96




昨日は大阪MOKスクールの第4講義に、伊藤瑞貴さんと共にお招きいただき、小谷和也さんによるコーディネートのもと講師を務めさせて頂きました。MOKは毎年錚々たる顔ぶれの講師が招かれている印象があり、今回は呼んでいただき大変光栄でした。
と言いつつ、今回のお題は「持続可能な設計事務所運営を考える」。そんなお題なら私が受講したい!というくらい、私も日々悩んでもがいています。
困ったなあ、、と思いながら私なりの取り組みを紹介させて頂きましたが、むしろ第一講師の伊藤瑞貴さんによる、福井というローカリティを味方につけた先進的な取り組み(彼はそれを「普通」と表現していましたが)はとても素晴らしく、何より設計事務所の未来を感じさせるものだったと思います。
後半の小谷和也さんを交えてのトークセッションもまた、「情報発信」「ローカル」「これからの建築家像」といったトピックをはじめとした深掘りが、禅問答のようでもあり、深く考えさせられるものばかりでした。時間もピッタリ!小谷さん、名コーディネーターでした。

今回は会場参加組だけでも100名を超える希望者があったそうで、会場の木材仲買会館がいっぱいに埋まる景色は、私にとってはコロナ後久しぶりに見るものでとてもテンションが上がりました。
またMOKスクールの何がすごいって、講演後の懇親会に誰一人帰らないこと!お店を貸切にして100人規模で開催する懇親会なんて初めての経験です。その後も2次会、3次会と続き、、大阪の底知れぬパワーを感じました。



何より印象的だったのは、運営側の理事たちが実に溌剌としていて、三澤文子さんを中心とした情熱の一枚岩のように感じられたこと。すでに来期の人選についても活発な議論がはじまっていました。
日頃、私も諸団体の委員や理事などを務めていますが、そこで常に問題に上がるのは、人手不足や仕事との両立、担当者の負担軽減や会の持続可能性のようなものです。今回のテーマは設計事務所におけるそれでしたが、私はMOKスクールの自由闊達でいて、とても洗練された会のあり方に大いに刺激を頂き、それが何より勉強になりました。
今回はお声がけいただき、小谷さん、文子さん、木又さん、誠にありがとうございました!

建築家の渡辺武信さんの訃報に接し、中野までお通夜に足を運んだ。武信さんからはJIA住宅部会における住宅賞「第一回住宅部会賞2018」また翌年の「第二回住宅部会賞2019」において、連続して渡辺武信賞を頂いたというご縁があった。
私にとって武信さんは歴史上の人物くらいの方で、それまでは面識すらなかった。2018の時は、まだ部会活動にも私自身あまりアクティブではなく、部会賞にも応募すらしていなかった。締切が近くなって、部会の中澤さんから応募が少ないから関本さんも出して!と言われ、急遽「路地の家」のプレボを作って応募した。
公開審査当日、私は予定が立て込み結局会場に行けなかった。プレゼンは司会の方に代読をして頂いたものの、本人不在で会場票は一票も入らなかった。
ところが後日、私は部会賞で渡辺武信賞を受賞した。聞くと、会場票は入らなかったものの、武信さんが持ち票の5票をすべて私に投じてひっくり返したのだという。これには本当にびっくりしてしまった。
投票理由は「俺はこれが好きなんだ」というもので、たぶん私がこれまで受けた評価の中で一番嬉しかった言葉かもしれない。副賞に頂いた詩集や著書は今も大切に持っている。こんな私の案を拾って下さった武信さんには本当に感謝しかない。
これには後日談があって、受賞後の呑み会では中澤さんから、「僕の尊敬する武信賞をもらったんだから関本さんは広報委員会に入らなくてはいけない」という謎の論理で広報委員会にも半ば強引に引き込まれてしまった。そんな広報も6年目で今は副委員長を務める。
亡くなる前日までは普通に生活されていたという武信さん。最後まで格好良かった!ありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
【関連記事】
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202409090000990.html?Page=1
私にとって武信さんは歴史上の人物くらいの方で、それまでは面識すらなかった。2018の時は、まだ部会活動にも私自身あまりアクティブではなく、部会賞にも応募すらしていなかった。締切が近くなって、部会の中澤さんから応募が少ないから関本さんも出して!と言われ、急遽「路地の家」のプレボを作って応募した。
公開審査当日、私は予定が立て込み結局会場に行けなかった。プレゼンは司会の方に代読をして頂いたものの、本人不在で会場票は一票も入らなかった。
ところが後日、私は部会賞で渡辺武信賞を受賞した。聞くと、会場票は入らなかったものの、武信さんが持ち票の5票をすべて私に投じてひっくり返したのだという。これには本当にびっくりしてしまった。
投票理由は「俺はこれが好きなんだ」というもので、たぶん私がこれまで受けた評価の中で一番嬉しかった言葉かもしれない。副賞に頂いた詩集や著書は今も大切に持っている。こんな私の案を拾って下さった武信さんには本当に感謝しかない。
これには後日談があって、受賞後の呑み会では中澤さんから、「僕の尊敬する武信賞をもらったんだから関本さんは広報委員会に入らなくてはいけない」という謎の論理で広報委員会にも半ば強引に引き込まれてしまった。そんな広報も6年目で今は副委員長を務める。
亡くなる前日までは普通に生活されていたという武信さん。最後まで格好良かった!ありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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リオタデザインのスツールプロジェクトmuniのスツールが大量に完成して、長岡から藤沢木工所の藤沢さんが納品に来てくれました!
おかげさまで、すでに数人の方よりご注文頂いているので、これから椅子の生地張りも忙しくなりそうです。これは一体何屋さんなのだろう?
在庫が捌けるように、これから売りまくります!皆様も生地をお持ちくだされば、オリジナルスツール作りますので、どうかご注文下さい。
インスタページはこちらより
https://www.instagram.com/munistool

