新年度より編集長を引受けることになったBulletin(JIAの支部広報誌)の通年テーマは「協働のかたち」。その第一弾として6月発行の夏号では「エンジニアとの協働」を取り上げ、本日アラップのエンジニア達にインタビュー取材をさせて頂いた。
エンジニアは優しい。昔からそう思う。友達にするならエンジニアに限る。彼らは謙虚なのだ。建築家の言葉に耳を傾け、我々がそこで何をしたいのかを注意深く拾い上げてくれる。優れた建築を作る上で、我々にとって最高のパートナーといえるだろう。
一昨日に拙著の刊行記念として、工務店の監督と出版社の編集者と共に登壇した。そこでも同じ事を感じた。彼らもまた優しいのだ。やはり設計者の、あるいは執筆者の言葉や意図を注意深く拾い上げ、相手がそこで齟齬なく自己表現が出来るように、最高のお膳立てをしてくれる人たちなのだ。
拙著に「我々はどこを向いて仕事をするのか」というコラムを書いた。我々の場合それは建て主であると。社会は献身の構造で出来ている。独りよがりな人には仕事は残せない。そう思う。少なくとも私の周りにはそういう人で溢れている。ただ、感謝しかない。
エンジニアは優しい。昔からそう思う。友達にするならエンジニアに限る。彼らは謙虚なのだ。建築家の言葉に耳を傾け、我々がそこで何をしたいのかを注意深く拾い上げてくれる。優れた建築を作る上で、我々にとって最高のパートナーといえるだろう。
一昨日に拙著の刊行記念として、工務店の監督と出版社の編集者と共に登壇した。そこでも同じ事を感じた。彼らもまた優しいのだ。やはり設計者の、あるいは執筆者の言葉や意図を注意深く拾い上げ、相手がそこで齟齬なく自己表現が出来るように、最高のお膳立てをしてくれる人たちなのだ。
拙著に「我々はどこを向いて仕事をするのか」というコラムを書いた。我々の場合それは建て主であると。社会は献身の構造で出来ている。独りよがりな人には仕事は残せない。そう思う。少なくとも私の周りにはそういう人で溢れている。ただ、感謝しかない。
家具建具でいつもお世話になっている藤沢木工所の藤沢さん品田さんが来社くださり、直近の住宅現場の家具について打合わせた。
先に刊行された拙著にも書いたのだけれど、うちは工務店が変わっても、可能な限り同じ家具・建具業者さんを使うようにしている。もう少し書くと、藤沢さんにお願いするようにしている。理由はひとつで、信頼しているからだ。
同じように、板金は新井勇司さんに、造園は小林賢二さんにという具合に、頼む人が固定化しつつある。工務店も固定化してきた。もうすぐでドリームチームが出来上がる。
建築は人がつくる。当たり前のことだけれど、当たり前じゃない世の中だ。いまだに家を「買う」という表現をする人がいる。家は買うのではない、作るのだ。誰が作るのか?職人さんが作るのである。
職人さんは光の当たらない職業である。建物が完成したら、その賞賛は設計者が一身に受ける。嬉しくも、いつも申し訳ない気持ちになる。職人さんにとって一番嬉しいことは何か?それは自分の仕事が認められることだ。
だから職人さんの素晴らしい仕事には、なるべく口に出して感謝の気持ちを表したい。そして指名したい。あなたと仕事がしたいと。素晴らしい図面を描くことも大事だけれど、ものづくりでもっと大事なことはそういうことだ。
藤沢木工所の職人が、近所の本屋に行ったら私の本が売っていなかったとぼやいていたそうだ。なんだか嬉しい。自分たちの仕事が本になったというのは誇らしいことだと思う。
我々の図面は細かい。でも藤沢さんの仕事はもっと細かい。そこでようやく釣り合う。誰とでもじゃない。釣り合わない人とは仕事ができない。
建築は人がつくる。相性の良い者同士が集まってつくる。建主さんも我々と相性が良い人だけがいらっしゃる。そうやって作られるものは、最高のものしかできない。難しいようで簡単なこと。そう思いませんか?
先に刊行された拙著にも書いたのだけれど、うちは工務店が変わっても、可能な限り同じ家具・建具業者さんを使うようにしている。もう少し書くと、藤沢さんにお願いするようにしている。理由はひとつで、信頼しているからだ。
同じように、板金は新井勇司さんに、造園は小林賢二さんにという具合に、頼む人が固定化しつつある。工務店も固定化してきた。もうすぐでドリームチームが出来上がる。
建築は人がつくる。当たり前のことだけれど、当たり前じゃない世の中だ。いまだに家を「買う」という表現をする人がいる。家は買うのではない、作るのだ。誰が作るのか?職人さんが作るのである。
職人さんは光の当たらない職業である。建物が完成したら、その賞賛は設計者が一身に受ける。嬉しくも、いつも申し訳ない気持ちになる。職人さんにとって一番嬉しいことは何か?それは自分の仕事が認められることだ。
だから職人さんの素晴らしい仕事には、なるべく口に出して感謝の気持ちを表したい。そして指名したい。あなたと仕事がしたいと。素晴らしい図面を描くことも大事だけれど、ものづくりでもっと大事なことはそういうことだ。
藤沢木工所の職人が、近所の本屋に行ったら私の本が売っていなかったとぼやいていたそうだ。なんだか嬉しい。自分たちの仕事が本になったというのは誇らしいことだと思う。
我々の図面は細かい。でも藤沢さんの仕事はもっと細かい。そこでようやく釣り合う。誰とでもじゃない。釣り合わない人とは仕事ができない。
建築は人がつくる。相性の良い者同士が集まってつくる。建主さんも我々と相性が良い人だけがいらっしゃる。そうやって作られるものは、最高のものしかできない。難しいようで簡単なこと。そう思いませんか?
このたび、リオタデザインの仕事も紹介されている以下の本が発刊されました。
『居心地のいい家をつくる注目の設計士&建築家100人の仕事』
パイインターナショナル
>> Amazon
タイトル長っ。ただ、内容はタイトルの通りです。一方で設計士と建築家の区別ってなんだろう?と思ったりもしますが。
基本的には各建築家とも見開き2Pの紹介で、写真メインで住宅の説明文などもありませんが、インスタグラムなどを眺めながら気軽に「いいね!」を押す感覚というのでしょうか、気になったらその事務所のサイトに飛べば良いわけで、極めて現代的で的を射た編集だなあと思います。
事務所選びの手がかりとしても使えますが、これから家づくりを始める方にとってはイメージの助けとして、また夫婦間でのお互いの好みの答え合わせにも使えるのではないかと思ったりもします。ちなみに、うちの事務所からは「パーゴラテラスの家」「玉川上水の家」「TR」の3題を収録して頂きました。
なんといってもこの金表紙。出版社の本気度が見えます。
昨年も同じ出版社から出た同様のコンセプトの書籍にも収録頂いたのですが、今回は目次を見ると、第一線のトップランナーたちが名を連ねていてこちらにもびっくり。よくぞ集めましたね。ここに含めて頂けたことを大変光栄に思います。
「壇の家」オープンハウスは、時間を区切って予約制の開催とさせて頂きました。天気も良く、気持ちの良い二日間となりました。あとは水曜日で一区切りです。
設計事務所がオープンハウスを開催する目的は、それまで積み上げようやく竣工に至った建物をお披露目することで、いわゆる「作品発表」の場とするということが大きいと思いますが、もうひとつは専用のモデルハウスを持ち得ない我々が、束の間、現在設計進行中の建て主さんと意図する空間や、仕上げのテクスチャなどを確認共有できるということも大きいと思います。また現在進行未満の、現在検討中の方にとっても、その事務所の作風や主宰者本人に会って話のできる貴重な機会とも言えるでしょう。
ただ私の中ではもうひとつの意味があります。それはスタッフの研鑽の場でもあるということです。
うちの事務所ではアテンドといって、自分の担当する案件の建て主さんが来場したら、その建て主さんにぴったりくっついてご案内するということをしています。
現在進行中の設計内容について、「○○さんのキッチンもこれと同じサイズですよ」とか「壁はこれと同じですが大丈夫ですか?」という具合に、ただ漫然と見てもわからないであろう建て主さんに解説をすることで、直接の感想や本音を引き出す貴重な機会にもなるからです。
打合せの席では、私が中心になって話をするので、スタッフが前に出て説明をするという機会は多くはありません。したとしても、私が隣にいては緊張して萎縮してしまうでしょう。
オープンハウスでは、私は全体を見渡していろんな方にお声がけをするので、ひと組の建て主さんをずっとアテンドするということが出来ません。なので結果的にスタッフ達は、私から離れてのびのびと?建て主さんとの会話を楽しんだり、自分の言葉で説明できる貴重な機会にもなるのです。
やはり設計は自分の言葉で語らないとものになりません。そんなスタッフ達の楽しそうに建て主さんへのご案内をしている様子を遠巻きに見ているという状況が、私は結構居心地が良かったりするのでした。なかなか頼もしいと思います。
◇
最後にこちらは上記と関係ありませんが、あまりに可愛かったのでパチリ!
階段下のこの空間はきっと子供は好んで入り込むだろうと設計時から考えていました。そのため、無印良品の収納ボックスがぴったりと納まる棚を作って、遊んだ後におもちゃをここに仕舞ってもらうというストーリーを思い描いていましたが、この日もこのスペースは子供に大人気!子供はいつでも空間の最大の理解者です。
21. 02 / 13
春の光
author
sekimoto
category
> 仕事
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「壇の家」オープンハウス初日が終了。南側ハイサイドからの光が、北側奥のリビングまでを照らしていました。現場をやっていた冬は入射角が低くて、ここまで届きませんでした。春の訪れを感じると共に、設計で苦心した最も大切なピースがようやくはまったような気がしました。
プランニングにおいて、リビングの位置は判を押したように南側に寄せる傾向があります。この敷地では南側に隣家が迫り、南側にリビングを寄せれば、日中の光はほとんど差すことがなく、隣家の壁を眺めて生活することになることが明白でした。
この住宅のリビングは最も北側に位置し、キッチンや浴室を南側に配置しています。プランニングのセオリーをすべて逆転しているのですが、一見普通に見えて不思議なプランだということに気づいて下さった方も少なからずいて嬉しかったです。
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