author
sekimoto

category
> メディア
> 仕事



先月末に、横浜市で進めておりました「壇の家」を無事引渡しました。
南側に隣家が迫る変形地という難条件でしたが、丘の上に建つ立地を活かした「眺望の家」となったと思います。個人的にも、とても気に入っているプランニングの家です。

先月末の引渡し前後に絡めてオープンハウスを予定していましたが、緊急事態宣言になってしまい、延期して今月中旬にしたのですが、緊急事態宣言も延長となり、どこまでも追いかけられているような気分です(苦笑)

そんなことで、一部の方にはメールでご案内をお送りして、このブログでの告知は控えていましたが、今週末~来週(2月13,14,17日)にかけて、セミクローズにて内覧の機会を設ける予定です。時間帯を分けて、密にならないように配慮しながら開催します。

もしこのブログをご覧の方で見学をご希望の方がいましたら、個別にご案内をお送りしますのでご連絡下さい。空きのある時間帯をご案内します。
(関本 riota@riotadesign.com)


またこちらは余談ですが、、

昨日告知をしました私の書籍ですが、今朝見たらアマゾンの新着ランキング(住宅建築カテゴリ)で1位になっていました。素直に嬉しい!(ちなみにまだ発売前です。予約受付中)


ちょっとした告知です。
来月、自身2冊目となる単著が出ます。

『伝わる図面の描きかた〜住宅の実施設計25の心構え』
関本竜太(著)|学芸出版社 (発売は3月7日)
>> AMAZON

2018年にKOTIという住宅が竣工したのですが、こちらの住宅の実施設計図面について、全面的に詳細解説を加えたものです。

一般的に平面図や矩計図などでしたら、それをどう描くかについてのこだわりは設計者ごとにあることと思います。では立面図、建具表、展開図、仕上表、床伏図、設備図などはどうでしょう?日々何となくルーティーンのように描き上げている全ての図面において、そこに込めるべき情報や気に留めるべきことは無数にあるはずです。

ただ、これはいわゆる普通のノウハウ本ではありません。そういう読み方や使い方ももちろんできますが、編集者さんには最初にそういうものではないものにしたいとお伝えしました。本を読んだだけで図面がスラスラと描けるようになるほど、建築の世界は甘くありませんので。

我々の設計はあくまで我々だけのものですが、そこにある考え方なら少しは共感も頂けるかもしれません。これは図面の解説を通して、私なりの「住宅を設計するということはどういうことか」ということを綴ったものになります。

よく「リオタの図面は細かい」と言われます。しかし、図面は細かく描くことが目的ではないのです。設計とはコミュニケーションそのもの。相手に伝えるために、図面はどういう心構えで描かれなくてはならないのか?それがこの本のテーマです。

「図面は」は、もしかしたら「仕事は」にも置き換えができるかもしれませんね。案外、一般の方が読んでも面白いかもしれません。発売は3月7日です。まだ先ですが予約もできるようです。

どうか皆様に手に取って頂けますように!

21. 01 / 30

花束

author
sekimoto

category
> 仕事
> 生活



今日は横浜市「壇の家」のお引渡しがあり、建主さんよりこんなに立派な花束を頂きました。人に花を贈ることはあっても、頂くことはほとんどないので本当に嬉しかったです。女性でなくても、花をもらうとこんなにも幸せな気持ちになるんだなとしみじみと思いました。

お花屋さんに誰に贈るのかと訊かれて、緑の好きな建築家であると伝え相手を困らせたとか。手の込んだラッピングや珍しい花の組合せを見ても、特別な思いで選んで下さった花であることが伝わってきます。

最高のギフトとは、そこにかけられた手間と時間であるといつも思います。我々のつくる住宅がそうであるように。Fさん、最高のお心遣いをどうもありがとうございました!

21. 01 / 27

鬼になる

author
sekimoto

category
> 仕事
> 思うこと


たまに鬼になる。相手の仕事に「こんなもんでいいだろ」という油断だったり、甘さのようなものを感じると、ついスイッチが入ってしまう。

世の中には怒らない人というのもいる。仏様のような人格で、すべてを慈愛で包み込んでしまうという人もいるのかもしれないけれど、それ以外の人は、物事を「こんなもんでいいだろ」と思っている人なのではないかと思う。

自分が自分に甘いから、人のことを怒れない。自分が相手以上にやっているという自覚や自信がないから、人のことを言えないのだ。自分は相手よりも真剣に取り組んでいるという自覚があってはじめて、人は人のことを怒ることができる。怒れない人は優しいのではなく、ただ単に自分に甘いのだと思う。

もちろん怒らないに越したことはない。自分も後味が悪いし、言われた方も、そのまた周りの人もきっと嫌な思いをしているかもしれない。でも怒りは自己表現でもあって、時に相手に自分のことや本当のことをわかってもらうための手段になることもある。

たぶん、私は人が思っているほどお人好しではないのだと思う。でもそれは、私にとって何より仕事の原動力にもなっているとも思う。

author
sekimoto

category
> メディア
> 仕事



今月の建築知識2月号(エクスナレッジ)に、全木連(全国木材組合連合会)さんのタイアップ記事広告という形で、私のインタビュー記事とまもなく竣工するF寺事務棟のことを取材して頂きました。

全木連さんのタイアップ記事広告は、これまでも古川泰司さんや山田憲明さんといった日本を代表する木造のスペシャリストたちが紹介されていて、今回ここに我々の取組みを掲載して頂くのは光栄なことで、大変嬉しく思います。

今回取り上げて頂いたF寺事務棟は、建立から千年以上もの歴史を持つお寺の増築で、その構造は可能な限り地場の国産材でつくりたいと考えていました。

今回それを埼玉が誇る西川材でつくるため、性能表示材としてのJAS製材にこだわり、金子製材さんや堀尾建設さんなどの協力も得て実現に至りました。また内装材には、三重の野地木材さんとの協働で、木目の美しい熊野杉を使った小幅板なども特注製作をしていて、こちらも見どころの一つになっています。

では以後もすべてJASの国産材でつくるのかと言われると、まだまだ多くのハードルがあって、今後も輸入材の力も借りながらバランスの良い木の使い方を模索したいというのが正直なところです。

そんなことも含めて語っていますので、どうかご興味ある方はご一読ください!