16. 08 / 05
HOUSE VISION
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sekimoto
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> イベント
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昨日はスタッフを引き連れて、青海で開催中の「HOUSE VISION」へと足を延ばしてきました。
「家のあり方を考えながら未来を具現化する」というこの試み。前回は震災後だったこともあり、土間やコミュニティといった地域回帰的なコンセプトが多かったのですが、今年は「IoT/AR/VR」といった最新のテクノロジーが会場を席巻していました。
一方で藤本壮介さん、五十嵐淳さんなど、仮設建築とこれほどまでに相性の良い建築はないんじゃないか(皮肉じゃないですよ)という非リア系?住宅。これは建築好きなら純粋に楽しめます。学生課題そのまんま、という気もしますが。
スタッフに一番評判が良かったのは長谷川豪さんの「吉野杉の家」。これ私もいちばんしっくりきた住宅でした。杉の香りって反則ですよね。もうすべてが良く見えちゃう。
会期は8月28日まで。建築関係者、学生さんはもちろん、建築好きな方はきっと楽しめるはず。あ、家づくりの参考にという方は全く参考になりませんのであしからず。新建築住宅特集のオープンハウスを1日で巡りました的体験ができます。
平日がオススメ!
HOUSE VISION
http://house-vision.jp/
16. 08 / 01
確信犯
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sekimoto
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> 仕事
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今月から着工する住宅の現場に工事看板が立てられた。
一般的に工事看板には「○○様邸新築工事」などと書かれる。ところが今回は「TOPWATERの家新築工事」とある。私なら間違いなく二度見するだろう。
この看板の表記からは様々な解釈が生じる。
まずTOPWATERがバス釣り用語で言うところの、”トップウォータープラグしか使わない(ちょっとヤンチャな)アングラー”を意味していることを瞬時に理解した者は、ニヤリと笑い、「まじか」もしくは「この人大丈夫か」となるだろう。まぁ狙い通りと言えよう。
しかしほとんどの人は、TOPWATERの意味が分からず、「なにコレ?」もしくはやはり「この人大丈夫か」となるだろう。少し不本意であるが仕方あるまい。
またある人は、元ピンクフロイドのRoger Watersを連想し、Top Watersさんという外国人ミュージシャンの家であると思うかもしれない。しかし、なぜゆえに看板にフルネーム?その謎解きのために、いつまでも看板の前から立ち去ることができないであろう。
そもそも「TOPWATERの家」ってなんだ?
たとえば故篠原一男氏の住宅に「白の家」というのがある。建築のタイトルにありがちな「形容詞+の家」パターン。この場合、形容詞にはその家のあり方やコンセプトを象徴する言葉が置かれることになる。今回はこの「TOPWATER」がこの家のあり方を、コンセプトを象徴しているのだろうか。そうか、そういうことなのか?
こう考えた人はもう目が離せない。基礎が始まり、上棟し、その全容が次第に明らかになるにつれ「これなのか?これがTOPWATERなのか?」と、ひとつひとつのプロセスやエレメントに意味を見いだし続けることだろう。
そもそも、この家のタイトルは「TOPWATER」であって、「TOPWATERの家」ではない。誰だ間違えたやつは!
最初から書式として「の家」が印刷されていて消せなかったというのなら許そう。しかし「様邸」という文字をわざわざ消して、その上から「TOPWATERの家」という文字を上書きしているではないか。
確信犯。
私の頭にそんな言葉がよぎる。目的は何だ?
妙にじわじわくる。
16. 07 / 30
アンドウ・アトリエの仕事
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sekimoto
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> 建築・デザイン
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アンドウ・アトリエの安藤さん+田野さん夫妻は、私のご近所でもある東武東上線の和光市に事務所を構える建築家。今月の「住宅建築」で特集されており、今日はその関連講演会があり足を運ばせて頂いた。
アンドウ・アトリエの仕事の特徴は、雑誌の表紙にもあるように「建築と家具のあわい」、つまり家具のように建築を作り、建築のように家具を作るところにある。
私も住宅をひとつの家具のように捉え、細やかな作りに関してはひそかな自負もあるけれど、アンドウ・アトリエにはとてもかなわない。オープンハウスに足を運べば、もううなだれて帰るほかない。それは一言でいえば「おもてなしの建築」とでも言うべきものであり、その質においても、”匠の仕事”とはこういうものかといつも考えさせられるのだ。
アンドウ・アトリエさんとのお付き合いは、私がまだ駆け出しだった10年以上昔に遡る。フィンランドにアールトを見に行こうとされていた安藤さん+田野さん夫妻から話が聞きたいとある日メールを頂き、同じ沿線だったご縁もあり、和光市のアトリエにフィンランドの資料を持って訪ねたのが最初だった。
前職ではRC造が多く、木造や小住宅の設計にまだ不慣れだった当時、アンドウ・アトリエの作る木造住宅をいつも拝見させて頂いては、詳細にいたるまで勉強させてもらった。いや、正直かなり盗ませてもらった。今のリオタデザイン仕様は多くの私の尊敬する建築家たちのエッセンスが凝縮されているのだけれど、その少なからぬ影響は確実にアンドウさんからのものといえる。
もっとも私のそんな思いとは裏腹に、格の違いから、アンドウさんは私の仕事の中にご自身の仕事との類似点はあまり感じておられないかもしれないけれど…。
私の知る限り、アンドウ・アトリエのお二人がこういう講演会をされるのはかなり珍しいことのように思う。そんな貴重な講演会にお邪魔でき、また設計の考え方をあらためて聞くことができ満足だった。しかもトム・ヘネガンさんによるゲストクリティークまで付いて、これもまた面白かった。
私はいつも講演会があると最後に必ず手を挙げて質問をするのだけれど、この日は時間が押して会場からの質問時間はなくなってしまった。
もっとも、安藤さんとは講演会でなくてもオープンハウスのたびに気さくに話はできるのだけれど、こういう時にしかできない質問がこの日はいくつも浮かんだ。また次の作品を見せてもらう楽しみとともに、そんな機会も取っておきたいと思う。
昨日は建築家の伊礼智さんが校長を務める住宅デザイン学校に、レクチャー講師とゲストクリティークとして呼んで頂きました。伊礼さんの住宅デザイン学校は、全国津々浦々より、優秀な設計者や工務店設計部の人間が集まることでも有名です。
この日も北は新潟・富山から、南は熊本・高知まで生徒さんが集まっていました。全国から集まった精鋭は、生徒というより腕試しに集ったサムライといった風情で、唸らされる案もいくつもありました。私としては、尊敬する伊礼さんと一緒にクリティークができたことが楽しく、また大変勉強になりました。
会場は池袋の自由学園。フランクロイド・ライト設計の建物としても有名ですが、こんな場所で行われる住宅学校というのも贅沢ですね。
レクチャーはフィンランドの話から、いくつかの住宅事例の話、そして設計事務所運営のちょっとしたこぼれ話などをお話しさせて頂きました。私は至って大まじめにお話ししていたのですが、生徒さんからは「必ずオチがある」「お笑いの人ですか」て感想そこ?
打ち上げでもずっとクリティックを求められ、熱気に終始圧倒されました。本当に全国から集まっているだけに吸収力がすごいです。こっちの人間は少し見習わないといけませんね。
伊礼さん、生徒さんらと共にこの日は珍しく三次会までお付き合いしました。話しすぎて声が枯れてしまいましたが、伊礼さん、アドブレインの塚本さん、大変楽しい機会と時間をありがとうございました。また生徒さん方との時間も大変刺激になりました。
最後に言っておきますが、私はお笑いの人ではありません。
実は設計もやってます。
ある日打合せ前に香を焚いていると、女性スタッフからそれなんですか?と尋ねられた。何ってお香だよ、と答えるとへぇと感心したような顔をされた。
以前金沢で買った香立ては私のお気に入りで、また香を立てると気持ちもリラックスするので、打合せ前や設計が煮詰まったときによく香を立てる。ただスタッフにはそれが香立てであることも、また香を立てるという習慣自体も未知なものだったようだ。
「前からその窓前に置かれているものに興味があったんです」
ミーティングデスク脇には私の趣味によるいろんなものが並んでいる。確かに40代の男の趣味ではない気もする。それを20代の女性に感心されるというのも変な話だ。少し恥ずかしいので「女子力高いだろ」と返す。
別の日にはやはり同じ女性スタッフが着ていた服を「それって○○のシャツだろう?」と言い当ててしまった。何でわかるんですか?とひどく驚くので、少し恥ずかしくなり「女子力高いだろ」と素っ気なく返した。
私の場合、特に女性のものに興味があるわけではないけれど、興味を持ったものは大体女性が好むものだったりすることが多い。
たとえば靴なども、男性ものはいかにもというようなゴツいものしかなく、ラインが柔らかくコレ良いなと思うものはだいたい女性ものだ。当然サイズがない。服も柔らかな素材感や気分が明るくなるような柄が好みなのだけれど、そういうものはやはり男性服売り場にはないのだ。
私は住宅設計を主な生業としているけれど、そういうちょっと女性的な視点というか感覚というのは、少なからず今の仕事に役立っているような気もする。私は料理や家事はあまりしないけれど、そういうものに携わる女性の心理や、どういうところが気になるかというのはとてもよく分かるのだ。
一方で、男性としての視点(力強さや格好良さ、潔さのようなもの)もないと、エッジのまるい単なる”家事楽な家”になってしまう。バランスの良い建築には両方の要素が不可欠だ。
私生活では私のそうした感覚が活かされたり、得をするようなことはほとんどないのだけれど、仕事を通じてこうした感覚が多くの人の役に立つのならば、この仕事は天職と呼んでも良いのかもしれない。
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