徳島にアアルトコーヒーがオープンしたのが2006年。そこから現在に至るまでずっとアアルトコーヒー。朝はこれがないと始まらない。昨年徳島に行った目的のひとつもアアルトコーヒーに行くことだった。

アアルトが好きだからではなくて、完全に豆が好みだから。深煎りのアルヴァブレンド以外は注文しない。たまに他の店の豆も試すけど、すぐに戻ってくる。やっぱりこれだ。朝のルーティンを変えると一日のリズムも狂うような気もする。

そんなアアルトコーヒーオーナーの庄野さんが新しい本を上梓し、代官山蔦屋でちょっとしたイベントをやっているとのこと。豆も買えるそうだったので行ったら、豆は売り切れたそうだ。本を買って読む。2時間で読み終えた。心が満たされた。淹れたてのアルヴァブレンドのようだ。特にタイトルにもなっている「融合しないブレンド」という文章には深く共感した。

アアルトコーヒーはとうとう新規オーダーの受付をやめてしまった。これまでのお客さんを大事にしたいという考えのようだ。アアルトコーヒー歴16年の私としては、少し申し訳なく、そしてとても嬉しい。

22. 10 / 02

秋風

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sekimoto

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10月に入って秋風が気持ちいい。
原稿書きなどもあり、こんな秋晴れの日も事務所でひとりで作業。

なんて書くと、日曜日なのに仕事をしていると同情されそうですが、休みの日に静かに事務所で作業を進めるというのは私にとっては至福のひとときなんです。

原稿書きはプランニングと同じで、書き始めるまでが気が重く、作業に取りかかると思いのほか楽しくて時間を忘れて没入してしまいます。

たぶん休日に趣味の模型を作っているお父さんと同じくらい、私にとってはリラックスタイム。やっぱり庭の見える事務所というのが鍵なんでしょうね。


ふと入ったお店に懐かしいケトルがあった。フィンランドのOPAというメーカーのケトル。フィンランド在住時代、生活を始めるにあたって、とりあえず近くのスーパーでいろいろ買い揃えたもののひとつで、当時は毎日これでお湯を沸かしていた。

そこで値段を見てびっくり!うそでしょ、1万円以上してる。だってこんなの、地元のスーパーに行けばどこでも売っていたし、いくらで買ったかは覚えていないけど、たぶん日本円でも2~3千円とかそんなものだったのではないだろうか。

そもそもフィンランドという国は物のチョイスの幅がほとんどなくて、ケトルといえばこれしかなかった気がする。カイ・フランクのような著名デザイナーがデザインしたわけでもない、ただの無骨なケトルだ。

店頭のキャプションを読むと、どうやら映画「かもめ食堂」で使われたことから人気に火が付いたらしい。現行品は0.5Lと1.5Lの2種類。ところが我々が使っていたのは1.0Lのタイプ。どうやらこれは現在は製造されていないらしい。現行の0.5Lや1.5Lですらもネットでは売り切れているところが多く、ましてやこの1.0Lのタイプはかなりの希少品のようだ。

実は、正直言うと当時からこのケトルはただの安物だと思っていて、デザインもあまり気に入っていたわけではなく、帰国の際もかさばるので置いて帰ろうとすら思っていた。妻が「かわいいから持って帰る」と言って、家でもずっと戸棚に入れっぱなしだったのに、気がついたらお宝になっていた。

事務所で使っているiittalaのKartioグラスも、コバルトブルーのタイプは現在は製造しておらず、人気の高さからかなりの希少品になっていると聞いた。取り扱いに気をつけねば、、。我が家も探せばまだまだそういうものがありそうだ。


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sekimoto

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ご報告になりますが、先週にかけて新型コロナに罹患しました。対外的にもらったものではなく家族感染でした。ただ、すでに療養もあけてほぼ全快し、今は通常通り仕事をしています。一部の方にはお伝えしていましたが、大変ご心配とご迷惑をおかけしました。

私のケースでお伝えすると、症状自体は発熱は38度前後をうろちょろといったところで、喉の痛みが特にひどく、それが治まってきたら次第に咳が出始めて、咳は全快した今もまだ少し残っています。もともと咳が出始めると長引く体質なので、こればかりはやっかいだなと思っていますが。

接種も3回受けていたためか全体には軽症で、食欲もあり熱も比較的すぐ下がったので、そこまでつらかったということもありませんでした。それよりも自分がかかることによって周囲に与える影響やインパクトの大きさをあらためて感じました。

先週はオンラインながらもセミナーの進行役や、登壇者として参加する予定だったものもありました。いずれも代役を立てて頂いたり、打合せなどは延期してもらったり、オンラインにさせて頂いたりしました。こちらもご迷惑をおかけしました。

一番厄介だったのはスタッフとの距離感で、うちは自宅に事務所があるので、ある意味毎日テレワークしているようなものではあるのですが、私が事務所に出入りできなくなると支障があることもいくつかあり、事務所への入室時は消毒を徹底したり、マスクを二重にしたりと苦労も絶えませんでした。

ただ健康の時は意識していませんでしたが、人って案外いろんなところに触っているんですよね。例えば入室して手を消毒したとしても、その前に扉を開けている時点で未消毒の手で引手にさわっているじゃないかと思ったり。

消毒した後もつい口元のマスクなどに触ってしまうことがあると思いますが、その手にはすでにウイルスが付着しているんじゃないかとか。飛沫感染にはマスクは有効だと思いますが、手を消毒したとしても、その後どこかを触ってその手で目を触ってしまったとか、これは到底徹底できることではないなと感じました。

感染してしまった人間ってそういうこと考えるんですよ。それまでは比較的無頓着でしたが、感染すると自分自身がバイキンになってしまったような気持ちになるんです。

幸か不幸か今回家族も全員感染し、そして全員完治して仕事にも復帰しています。ただこういうことを書くのは不謹慎かもしれませんが、全員かかったことで感染拡大の報道を見ても怯えることはなくなりました。

ただもう二度とかかりたくないですね。そのくらい身の回りに与える影響の大きいウィルスだと身に染みてわかりました。

22. 07 / 08

ドット専門店

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sekimoto

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私が水玉シャツを着ていると、そういうシャツはどこに売っているのか?とよく聞かれます。どこと言われても、、見つけたら買うとしか申し上げられません。

ところが、先日表参道を歩いていたらまさかの「ドット専門店」を見つけてしまいました。奥で何か買ってるのは私です。