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sekimoto

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昨日建築の情報欄を眺めていて、ふと見慣れた友人の名前に目が止まった。私の大学の友人で、構造設計者として活躍している与那嶺仁志氏が、今年の日本構造デザイン賞を受賞したというニュースだった。

第14回日本構造デザイン賞
http://www.jsdclub.jp/home.html

日本構造デザイン賞は、2005年に幕を閉じた松井源吾賞を継承した、構造設計の世界では最も権威ある賞のひとつだ。その過去の受賞者の顔ぶれを見れば、前身の松井源吾賞とあわせて、建築構造界を引っ張るトップランナー達の名がずらりと刻まれていることが分かる。(2012年には現構造パートナーの山田憲明氏も受賞)


実は、彼は単なる大学の友人というだけでなく、私にとってはじめての住宅の施主でもある。2003年に竣工したILMAという住宅は、彼から依頼を受けてはじめて設計させてもらった住宅だ。

ILMA
https://www.riotadesign.com/works/03_ilma/#wttl

ちなみに木造ではなく鉄骨造。彼なりに画期的な構造システムも考案して、超狭小そして超ローコストに向き合った住宅だった。


当時は仕事がなくて、この仕事が終わったと同時に事務所も”終わった”と思ったのだけれど、幸いなことにこの住宅が雑誌に載ったと同時に、多くの設計依頼が舞い込んだ。まさに起死回生の一発逆転ホームランだった。

その4年後、2007年に竣工した私の自邸OPENFLATでは、今後は私が施主で彼は構造設計者として関わってくれた。

我が家の計画でも、彼は構造設計者という枠組みを超えて私にだめ出しをした。自邸の設計といえば自己満足の世界に陥りそうなところを、彼の鋭いコメントは私を奮起させてくれた。

私が恵まれていると思うのは、彼のように厳しくも鋭いことを言ってくれる友人やクライアントに常に囲まれているということだ。おかげで私もずいぶん鍛えられた。


ちなみに彼は、今は忘れられようとしている前のザハ・ハディド氏設計によるオリンピックスタジアムも彼の構造設計によるものだった。彼の構造によるスタジアムが見たかった。計画が白紙になったとき、真っ先に彼の顔が浮かんだ。

彼の受賞を友としてとても誇らしく思う。与那嶺、あらためておめでとう!!

朝は徳島のアアルトコーヒーさんから取り寄せた深煎りのアルヴァブレンドからはじまる。こんなことを書くと、どんだけアアルトが好きなんだと思われそうだけれど、そうではなく普通に一番美味しいと思うから。もうちょっと言うと、私が一番おいしいと思うカフェモイの岩間さんが淹れてくれるコーヒーがここの豆だという理由もある。

アアルトコーヒーの庄野さんの著書に、オリジナルで作ったコーヒー缶の話が出てくる。私はこのエピソードが好きだ。昔お鍋を抱えて豆腐を買いに行ったように、コーヒー缶を持ってコーヒー豆を買いに来てもらいたい。そんな思いから、イラストレーターの佐々木美穂さんにデザインしてもらい「世界一格好の良い」コーヒー缶を作ったのだそうだ。

コーヒー豆をどう保管するかという話で、私は以前何かで読んだ「豆は冷凍保存に限る」を頑なに信じてその都度冷凍庫にしまっていたが、庄野さん曰く「常温で全然いい」そうで、あれはなんだったんだと思った。

そこでこのコーヒー缶をあらためて手に入れることになった。いつものように、アルヴァブレンドと一緒に注文してようやく手元に届いた。深いコーヒー色の光沢のある缶に、佐々木さんの愛らしいイラストが目を惹く。茶葉を入れる缶と同様に、内蓋が付いている。


豆の袋を開封すると、部屋中にしあわせな香りが充満する。奥さんが部屋に入るなり「いい匂い!」と声を上げる。豆をコーヒー缶に移す。瓶と違って缶だから紫外線の影響も受けない。密閉性も高いから香りも逃げない。深煎りならではの、脂の乗った香ばしい豆の表情が愛おしい。

最後に、庄野さんがなぜ自らのロースターにアアルトの名前を付したのかというエピソードについて。実は別に北欧が好きでもアアルトが好きだったわけでもなかったそう。幼い娘さんを、たまたま気に入って買ったアアルトの椅子に座らせたら泣き止んで笑顔になった。「それはアアルトに魔法をかけられた瞬間だった」詳しくは庄野さんの著書をお読みください。

aalto coffee
>>http://www.aaltocoffee.com

たぶん彼女は豆を挽く(庄野雄治著)
>>Amazon


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sekimoto

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> 生活
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お気に入りのグリーンショップの一つである、オザキフラワーパークさんの毎年恒例、会員限定の全品2割引セールがはじまっています(18日まで)。

オザキフラワーパーク
https://ozaki-flowerpark.co.jp/

このセールは、観葉植物から鉢からお店の全てのものが対象となるので、これを機に会員(入会金500円)になっても充分に元が取れます。


我が家のリビングのモンステラの鉢(上の写真)も根がパンパンで、そろそろ鉢を替えないとと思っていたので、これを機に新しい鉢を探しに行くことにしました。オザキは大型の鉢の品揃えも豊富です。上の写真の鉢もオザキで買いました。

ひとまわり大きな鉢を買って植え替えをするのですが、いつもここからが一苦労。小さな鉢にびっしり根が回ってしまうとまず抜けないのです汗。今の鉢も気に入っていた鉢なので、上手く抜けたら別の植物を入れたかったのですが…やはりだめみたいです。植物を傷めてしまったら本末転倒なので、仕方なく鉢を割ることにしました。

割ってみたら…


すごっ!これは抜けないはずです汗

このモンステラは小さな鉢で買ってきて、その都度かなり余裕を持った鉢サイズに替えてきたのですが、わずか1年ちょっとでこの異常な育ち方。よほど我が家の窓辺と相性が良いようです。

新しい鉢に替えるとこんな感じ。


これ以上育つと、次は最大サイズの鉢を買わないといけなくなるかもしれません。もう少しゆっくり育ってくれよ…。


さて我が家も鉢だらけですので、なかなか新しい植物は買えないのですが、やはりお店に行くといろいろ欲しくなってしまいます。

そんな私にとってグリーン欲を満たすささやかな方法が「ワンコイン観葉植物」です。

化粧鉢に入って売っている1000円以上するようなものではなく、黒いビニール鉢に入って売っている380~480円くらいで売っている苗があるのですが、私はあれが大好きで、びびっとくる鉢があるとお気に入りの鉢に入れ替えて窓辺に置いたり、庭の寄せ植え鉢に入れたりします。

ちょうど部屋の小さな鉢の植物が枯れてしまったので、入れ替えを兼ねてこちらもいくつか買って帰りました。

【アイビー(ヘデラ・レディケイ)】↓



【シュガーバイン】↓



【アスパラガス】↓


特に最後のアスパラガスにはびっくりでした。こんな葉っぱなんですね。いわゆる食用のアスパラガスとは別の品種らしいのですが、この繊細な樹形とアスパラガスという名前のギャップにインパクトがあってつい買ってしまいました。

前述のように、どれもワンコイン(500円以内)で買えるものばかりです。今回は2割引でしたので、なんとすべて400円以下です笑

あ、もちろん鉢は別ですよ。このワンコイン観葉植物を楽しむコツは、植物は安くても鉢はしっかり吟味することです。安くあげようと思って、ホームセンターに売っているようなプラ鉢は避けましょう。家庭料理も器や盛り付けで2割くらい美味しそうに見えますよね。1000~1500円クラスの鉢でもデザイン的に優れたものは多いです。

オザキにはデザイン鉢も豊富なのですが、私は鉢売り場ではなくあえて植物売り場に置いてある鉢を掘り出し物的に探します。こちらの方が個性的で面白い鉢が多いです。

前述のモンステラの鉢は、¥3,240→¥2,592(2割引)でした。安い!交換の利かない大型鉢はこういう機会に購入することをお勧めします。

19. 08 / 12

夏休み

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sekimoto

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> STAFF
> 仕事



投稿が遅くなりましたが、リオタデザインも夏休みを頂いております。(~8月15日まで)

今どきは休みはずらして取るという風潮もありますが、建築では正月とお盆は工務店や現場もお休みになるため、現場への影響を少なくする意味からも、この時期に合わせて事務所もお休みを頂くことになります。

9日には毎年恒例の、夏休み前の暑気払い(呑み会)を開きました。現役組とOBスタッフ、そして今年はオープンデスクの学生が二人(日芸と日大理工)。オープンデスクの学生さんは、お盆明けから1週間ずつずらして事務所で実務の空気に触れてもらいます。

私はスタッフがいない間に、少しずつ事務所の仕事を片付けます…。皆さん、良い夏休みを!

19. 08 / 05

Alexaのある生活

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sekimoto

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> はまりもの
> 生活



スマートスピーカーをご存じでしょうか?最近よくテレビCMで、「アレクサ、○○して」という呼びかけにスピーカーが反応して、部屋の灯りを暗くしたり、音楽をかけたりするあれですね。

同様にスマホにもSiriなど、AI機能がありますね。実は私はあれが大の苦手で、人ではなく機械に向かって話しかけるというのが恥ずかしくてどうもダメなんです。他に人がいたらまず無理ですね。自分でボタン押した方がまだマシと思ってしまいます。

そんな性分なので、そんなテレビCMも長らく冷ややかに見ていました。ところが、先日とあるクライアントさんがそんなスマートスピーカーを使いこなされているのを見せて頂いたんですね。

それはAmazon Echo(アマゾン・エコー)だったのですが、声をかけるだけでアンテナがない場所でもFM(AM)ラジオを視聴されている様子に衝撃を受けました。

それはradiko(インターネットによるラジオ視聴サービス)との連携によるものだったのですが、その手があったか!と目から鱗が落ちる思いでした。我が家もFM波の受信があまり良くなく、最近はTVに内蔵のradikoアプリからラジオを再生していることが多かったからです。

使い方のイメージさえ掴めればこっちのものです。機械に話しかける恥ずかしさよりも、新しもの好きの性分が勝ち、早速自宅でも試してみることにしました。

エントリーモデルのEcho DotはAmazonで¥5,980と、これもかなりお買い得。ポチッとした翌日には届き、早速ラジオをはじめ天気予報やニュースなど、できることを一通り試してみました。


使ってみての所感は、思いのほか使い勝手が良いことに驚いたのですが、これは絶対に家電と連動させた方が良いということもわかりました。いわゆるスマートリモコンとの連携ですね。

そうでなければ、スマートスピーカーのポテンシャルの半分も使っていないことになると思います。ラジオや音楽だけ聴くのではあまりにもったいない。


たとえば現在我が家では、リビングにこれだけのリモコンがあります。テレビにエアコン、オーディオに扇風機…。DVDも含めるともっとあります。

これらをスマホ一つにまとめるのがスマートリモコンなのですが、これをスマートスピーカーと連携させると、口頭の指示だけでこれらをすべて動かすことができます。

これがスマートリモコン。うちのは「Nature Remo mini」です。



スマートスピーカーにスマートリモコン。ここからがその使い方です。

まずラジオ。「アレクサ、ラジオをつけて」これだけで、スピーカーからデフォルトのJ-Waveが流れます。もちろん、他のラジオ局も言えばかけてくれます。同様に天気を尋ねれば、答えてくれます。これだけなら、スマートスピーカー単体でOKです。

ここからがスマートリモコンとの連携になります。これにより、「アレクサ、テレビ(エアコン/オーディオ)をつけて」これができるようになります。

つけるだけでなく、チャンネルを変える、ボリュームを下げる、温度設定を変えるといったことも、「アレクサ、NHKにして」という具合にスピーカーに話しかけるだけでできます。

これは奥さんなど、キッチンで作業している人にはとても便利だと思います。スマートスピーカーのスキルは本当に奥が深いので、カスタマイズをしてゆけば、本当にリモコンいらずの生活ができると思います。

またショートカットでスキルを設定できるのですが、これもなかなか便利です。

私の場合、朝起きるとスマホで天気を確認して、それからテレビをつけるのですが、事前に設定することで「アレクサ、おはよう」で、天気を読み上げ、テレビをつけるという一連の動作を実行してくれます。「アレクサ、おやすみ」なら、テレビとエアコンを消してくれるといった具合です。


さすがに駅のプラットホームでスマホに話しかける勇気は私にはないのですが、家の中なら一度アレクサを家族の一人(もしくはペット)という感覚を持ってしまうと、意外と抵抗がありません。「ポチ、お手」とか言っている感覚です笑。

もちろん、そんな機器はなくとも黙って目の前のリモコンをいじれば良いだけなのですが、「お手」と言って愛犬が従ってくれると嬉しいように、部屋の家電が無条件で自分に従ってくれているようになると、これは意外に楽しい体験になるということがわかりました。

これからも、スマートスピーカーなどのAI家電でできる領域は広がって行くでしょうね。住宅はこれからどう変わってゆくのだろうと、私もふと遠い目をして考えてしまいます。

ご興味ある方は是非お試し下さい!