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sekimoto

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6月に竣工しました住宅リノベーション「縁側の家」の写真を以下にアップしました。どうかご覧下さい。写真は新澤一平さんです。

縁側の家
https://www.riotadesign.com/works/19_engawa/#wttl

こういう古い住宅のリノベーションでは、元からある古い古材をむき出しにして”リノベ感”を前面に出すというのがよくありますよね。新築では敷地の個性を引き出すのが設計の妙であるならば、「元からある躯体」という個性を引き出すという考えには私も共感します。でもなぜか自分で設計するときにはあまりやらないんですよね。

やっぱり性能が大事なので、断熱はしっかりと入れたい。屋根の古材むき出しということは、断熱を外断熱にしたり、梁が隠れない程度に断熱を薄くしなくてはいけないので、それってどうなんだろうと思うところがあります。

またそれを優先しすぎると空間のプロポーションが崩れ、無駄に空間の気積が大きくなったり、本末転倒になることも。そのことは、今回の計画でもいろいろと悩んだことです。

それよりも、もう少し大きな”空間構成”という枠組みで計画をする。動線計画をしっかりと詰めるというところに徹したい。それでも十分に個性的な空間になった気がします。