本日「FPR」のオープンハウスを終えました。お越しくださった皆さまありがとうございました。

外観からはわからない、複雑にスキップした内部構成の家です。ひとつひとつはベーシックに破綻なく納めていますが、その集積としての完成度は工業製品のようでもあり、ひとえに大工さんのお力によるところが大きかったと思います。

また外壁のガルバリウム鋼板のランダム張りも、板金職人の新井勇司さんと設計段階から相談して進めたものです。写真にも写らない窓廻りの繊細な納まりは、これもひとつの工芸品のようでした。

終盤に差しかかった頃、担当してくれた奥富棟梁が家族を連れてふらっと来てくれました。思いもよらないゲストにびっくり!大工さんはふだん完成を見ずに去って行く職人です。奥さんにどうしても見せたかったのでしょう。得意げに自分の仕事を見せる姿に胸が熱くなりました。本当に嬉しい。

職人の粋が詰まった建築になりました。こんな仕事いつまでできるでしょうね。






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sekimoto

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少し前になりますが、桐生市で進んでいる「織屋根の家」の配筋検査に行ってきました。見ての通り、かなりの規模です、、。いつもは30坪規模の住宅が多いので、いつもの何件分だろう?と思ってしまいます。写真は現場に隣接する建物から撮っています。

構造設計は山田憲明さん。山田さんも全国を飛び回っている人ですが、配筋検査はいつもちゃんと来てくれます。



いつもは我々が配筋検査を行うのですが、山田さんが配筋検査にいらっしゃるときはどういう所に着目して検査をしているのかなどを勉強させてもらっています。

山田さんとのお付き合いももうずいぶん長くなりました。こうした機会に現場で山田さんと立ち話をしたり、日頃思っている構造の疑問などをいろいろ聞けるのも、私にとってはとても貴重な時間だったりもします。




その後は施工を担当されているサン建設さんの社屋に移動して、今月末の上棟に向けてのプレカット打合せ。

今回も一部の架構に折板構造と呼ばれるイレギュラーな納まりがあり、現場にも緊張が流れています。大工さんも真剣に山田さんの説明に耳を傾けています。

みんなが一つの目標に向かって熱く議論を交わすというのは、モノ作りの現場の醍醐味ですね。なんだかNHK「プロフェッショナル」のワンシーンのようでいいなぁ、、と一人感慨に耽っていました。

図面も膨大で承認作業にも時間がかかります。現場にはまだカタチはありませんが、すでに建築ははじまっています!


今日はビックサイト、建築知識実務セミナーへ久しぶりの登壇。この日は「美しい断熱住宅を提案する方法」というテーマで、It’s Houseの八島社長とのデュアルセミナー。

It’s Houseさんは、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの高断熱企画住宅を売り出すハウスメーカー。イノアックの超高性能断熱材サーマックスを肴に、それぞれの立場から「美しい断熱住宅」を掘り下げました。

建築知識実務セミナーはスポンサードによるセミナーのため、来場者には期待通りの学びを、スポンサーには企業価値を(商品名を連呼することなく)広報するというミッションを同時に背負う、単独セミナーよりずっと高度なオトナのセミナー。

過去には板金や防水、畳に至るまで毎年のように無茶ブリを受けてきましたが、今年はとうとう断熱材トーク!自分が一番苦手なやつ。仕方ないので開き直ってリオタデザインの断熱意識改革の歴史をお話しさせて頂きました。冷や汗を悟られずになんとか終了。

今年も勉強させて頂きました!

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sekimoto

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オープンハウスとしてご案内させて頂きました「上尾の家」はその後の個別案内を含めて、無事終了させて頂きました。多くの皆さまにお越し頂き、様々な視点でご意見を頂き誠にありがとうございました。

我々なりに丁寧に設計したつもりで、また施工者にも大変上質に仕上げて頂きましたので、今回も大変素晴らしい仕上がりになったと思っています。一方で、一見すると高級感をも漂う空間でありながら、ローコストとまでは申しませんが、いつもと同じような予算の制約下でできあがっている仕事であるとご理解頂きたいと思います。工務店さんにも大変助けて頂きました。松本建設さん、誠にありがとうございました!

空間の随所にはリオタデザインらしいデザインアイコンが散見されることと思います。我々の仕事は愚直に丁寧に、すべてが単純なことの積み重ねで出来上がっている仕事です。そのどれもが、見れば誰でも真似ができるようなことばかりですが、これらをすべて真似をすることはおそらく一朝一夕には出来ないはずです。

私は弓道をやっていましたが、それらの所作の一つ一つは指導を受ければその日のうちに出来るものばかりです。ですがそれらをすべて連続してなめらかに滞りなく行うには、日々の絶え間ない鍛錬が必要で、それを身につけるには何年も、あるいは何十年もかかるものです。すべての仕事がそうであるように、我々の仕事もまたそんな延長線上にあると感じてます。

そんな話とは別に、ご来場下さった皆さんが「かわいい!」という感想を口々にこぼされていたのも印象的でした。「かわいい」というのは感情移入のできるわかりやすさや、共感すべき愛らしさのことを差しているのでしょう。我々にとっても、もっとも嬉しい褒め言葉の一つです。

Tさん、楽しかった家づくりもこれで一区切りですね。ありがとうございました。
どうか末永く快適にお過ごし下さい!





埼玉県上尾市にて現場進行中だった「上尾の家」がまもなく竣工を迎えます。郊外ののどかな住宅地に建つ住宅です。

このコロナ禍で多くの方が都内から郊外にその居住地を求める動きが続いていますが、この建て主さんもそのひとりでした。限られたご予算でも、郊外ならこんなゆったりした敷地(51.7坪)に35坪超の住宅が建てられるというのは、地価や建設費が高騰して家が建てられないという方が急増する中、なかなか希望が持てる家づくりになったと思います。

つきましては以下日程にて内覧会を行いますので、ご希望の方は以下までご連絡下さい。

■日時:2022年
9月18日(日)10:00~16:00 ごろまで
9月21日(水)13:00~16:00 ごろまで
■所在地:
埼玉県上尾市(最寄駅:JR「上尾駅」より徒歩約20分)
■対象:
一般の方(家づくりをご検討中の方)/専門家(建築関係者)/学生さん

ご希望の方は、以下アドレスまでご連絡下さい。
折返しご案内と申込みフォームのリンクをお送りします。
info@riotadesign.com (担当:関本/今村)

また引渡し後の住宅ですので、小さなお子様をお連れの方はご夫婦で交代でご覧になるか、抱っこひもなどをお使いになるなど十分ご注意の上ご覧下さい。