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sekimoto

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この秋の連休を利用して,瀬戸内芸術祭にてアートを巡る旅にやってきました。

直島は祖父の故郷であり、関本家にとってルーツともいえる島です。当時はその名を口にしても誰も知りませんでしたが、今では「現代美術の聖地」と呼ばれているようです。誇らしくもあり、こそばゆい気もします。私がこんな仕事をしているというのも、何かのご縁かもしれません。

過去にも何度か来ていますが、今回は関本家ご先祖様のお墓に是非お参りしたいと思っていました。島に残る親戚にも連絡を取り、宮浦港にほど近い場所にある墓苑を教えて頂きました。

これだ!そのお墓は周囲に幾つかある関本姓を含めたお墓の中でも最も大きく立派なお墓でした。ご先祖様の偉業に思いを馳せ、静かにこうべを垂れたのでした。

この日は安藤忠雄さんの設計した美術館を中心にまわりました。中でも今回初めて訪れた地中美術館には本当に感動しました。これは世界にも類のない美術館ではないでしょうか。その空間体験はもう圧巻というほかありません。(ちなみに地中美術館は、撮影禁止のため写真は一枚もありません)

もちろん他の美術館も素晴らしかったですよ。直島の安藤さんの建築はどれもずば抜けていると思います。よほど直島の環境と相性が良いのですね(正直ほかに建つ安藤さんの建築は当たり外れがあります)。直島を見ずして安藤さんの建築は語れません。是非足を運んでみて下さい!

番外では、美術館が大好きな私と奥さんは良いとして、息子はほとほと嫌気がさした模様…。まあまあ、もうちょっと付き合ってくれよ。





学生を指導していていつも思う.もっと普通にやればいいのに.

誤解のないように言うと,普通じゃないのをできる子はどんどんやればいいと思う.でも普通じゃダメだなんて誰が決めたんだろう.

彼らは「普通だ」と言われることを何よりも怖れている.その瞬間に自分の存在価値を否定されたような気持ちになるのだろう.その気持ちはとてもよくわかる.

でも普通にやるということと,考えを放棄するということは違う.まったく違う.
住宅でも美術館でもなんでもそうだけど,どんな建物にも利用者がいて,建てられる目的というものがある.少なくとも建築は自分のお金ではなく,クライアントのお金を使って建てられるものだ.だから設計にあたっては,その敷地と向き合い,その目的や利用者の幸せを一番に考えなくてはならない.

じゃあ”普通に”どこにであるような退屈なハコにすれば良いのかといえばもちろん違う.何度も言うように,その目的や利用者の幸せを一番に考えたら,絶対に単純なただのハコにはならないはずだ.丁寧に丁寧に,愛情をこめて設計をしていったら,教科書通りの作り方であっても結果的に”普通”にはならない.なぜならプロセスが違うし,なにより自分は他人とは違うのだから.

なのにどうして現実離れしたプランをいつまでも捨てきれないのか.それは自己満足を得たいからだ.先生から褒められたかったり,周りからすごいと思われたいからだ.気持ちはわかるけれど,それってエゴだと思う.エゴからはじまった建築は自分を苦しめる.どうしてそれが成立するのかを他者の視点で語れないからだ.それは愛情のない建築だと思う.

学生に言いたい.もしプランがまとまらなくて延々と悩んでいるのだったら,エゴを捨てて普通にやりなさい,と.敷地の中にはなにもないよ.敷地の外に目を向けてみなさい.自分ではなく,利用者やその前を通る人たちのことを考えてみなさい.そうしたら普通に素晴らしい建築になるよ.

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> 仕事
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今年3月に竣工した「緩斜面の家」の竣工写真を以下にアップしました.ゆるやかな緩斜面に建つ平屋建ての住宅です.竣工して半年ほど経ちますが,庭には緑が入り,またリビングにもセンスの良い家具がレイアウトされていました.

このおおらかな風景のせいでしょうか,この家に来るとほんとうにのんびりした気分になります.定住ですが,別荘のような佇まい.お施主さんはここから新幹線で通勤しているのだとか.う~ん,うらやましい笑

写真家は新澤一平さん.今回も素敵な写真をありがとうございました!

〇緩斜面の家/M邸 (2013年3月竣工) 撮影:新澤一平
https://www.riotadesign.com/works/13_kanshamen/


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> 社会
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とある計画で,土地を買ったクライアントより「不動産取得税の軽減措置」のための必要書類について問合せを受けた.不動産取得税の軽減措置というのは,土地を取得してから3年以内に住宅を新築すると,土地の減税措置が得られるというもの.

ところが問題はここからはじまる.

クライアントによると,都税事務所からは地方税法73条にもとづき,これらの手続きは土地を取得後30日以内にやらなければならず,しかもその際の提出書類には平面図に加え,確認申請書と工事契約書が必要になると言われているのだという.

ちょっと待ってください.

都税事務所の要求を言い換えるとこういうことになる.
「土地を買ったら1ヶ月以内に,設計を完了し,確認申請を下ろし,工務店と契約して,書類を提出しなくてはならない」

実際には確認申請にももろもろ2週間くらいかかるし,工事見積りだって2~3週間はかかる.確認申請と工事見積り・契約を同時に進めたとして,差し引くと「設計は土地取得後1~2週間以内にはすべて完了しなくてはならない」ことになる.

こんな馬鹿な話ってあるだろうか.

ただ巷にはこういう話は事欠かない.例えば銀行.
銀行に至っては住宅ローンを組む場合,土地の取得時に銀行への提出書類として「図面と工事見積書」が求められる.つまり土地を取得すらしていないのに,そこにはすでに図面が存在していて,工務店が決まっていて,見積書まで揃っている必要があるのだ.

トータルするとこういうことになる.日本では官民あげて,
「住宅を建てる際は,建て売り住宅かハウスメーカーでなくてはならない」

(設計事務所?へぇ,おたく変わってますね)

これっておかしくないですか?
どうして問題にならないのだろう?

13. 10 / 04

わかるわかる

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sekimoto

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> 大学
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大学2年生の設計演習がはじまりました.今年ははじめての担当になりますが,はじめは本間至さんの「久我山の家」の図面トレース.なかなか良い課題です.

本間さんと言えば枠廻りのスペシャリスト.さりげなく描かれた細部にはびーっしりとそのノウハウと思想が詰まっています.学生に渡しているのはまだまだ初級編なわけですが,そこにしたためられたさりげない情報に「ですよね」「なるほどね」「わかるわかる」と一人ほくそ笑む怪しいわたしです.

学生の作業中,ひまになる私はホワイトボード一面に張られた本間事務所の実施図面に片っ端から目を通して行きます.よく描かれてます.もうね,ずっとニヤニヤしてるわけです.「ですよね」「なるほどね」「わかるわかる」

実は別のコマで本間さんとご一緒しているので,そこで感じた疑問を矢継ぎ早に質問の嵐.返ってくる返事には,やはり「ですよね」「なるほどね」「わかるわかる」.
あぁ幸せ!この領域に早く彼らを連れて行ってあげたい.まぁ10年はかかるけどね.