
大学2年生の設計演習がはじまりました.今年ははじめての担当になりますが,はじめは本間至さんの「久我山の家」の図面トレース.なかなか良い課題です.
本間さんと言えば枠廻りのスペシャリスト.さりげなく描かれた細部にはびーっしりとそのノウハウと思想が詰まっています.学生に渡しているのはまだまだ初級編なわけですが,そこにしたためられたさりげない情報に「ですよね」「なるほどね」「わかるわかる」と一人ほくそ笑む怪しいわたしです.
学生の作業中,ひまになる私はホワイトボード一面に張られた本間事務所の実施図面に片っ端から目を通して行きます.よく描かれてます.もうね,ずっとニヤニヤしてるわけです.「ですよね」「なるほどね」「わかるわかる」
実は別のコマで本間さんとご一緒しているので,そこで感じた疑問を矢継ぎ早に質問の嵐.返ってくる返事には,やはり「ですよね」「なるほどね」「わかるわかる」.
あぁ幸せ!この領域に早く彼らを連れて行ってあげたい.まぁ10年はかかるけどね.
