こちらはFILTER(U邸),表紙で登場です.
「月刊HOUSING4月号(リクルート)」
FILTERが表紙を飾るのはこれで2度目になります.通常表紙は,その号で取材した住宅の中で最もふさわしいカットを選んで決めるのだと思いますが,この雑誌は表紙を最初から決め撮りするようで,本取材の前にロケハンにも来るという念の入れよう.
そして表紙の文字列などもすべて計算して,撮影カットはもちろん,当日の家具レイアウトや,テーブルの上の小物に至るまで予め決められていました.撮った写真はその場でパソコンに落とし込み,表紙構成をその場でデザイナーさんがレイアウトするという.撮影終了時には,すでにおおまかな表紙デザインが出来上がっていました.さすがリクルートさん…。
書店に並ぶ月刊誌の裏には,そんなドラマもあると思って手に取ると興味深いかもしれません.ちなみに表紙だけでなくちゃんと他のカットも撮影して頂き,取材も本誌中にありますよ.どうかチェックを!
今月の「建築知識」(エクスナレッジ)3月号は現場監理特集.今回は付録のDVDにも出演していまして,現場監理での注意点を解説したり,現場で板金打合せをしている様子などが紹介されています.「実力派設計者に学ぶ(DVDタイトルより)」ということらしいですが,自分が仕事してる風景はまず客観的に見ることがないので,不思議な感覚で興味深いです.興味のある方は書店でお求めください.(私の出演は13分30秒ごろからです)
他にも記事ではハーフユニットの納まりなどについて監修しています.ほかにもコラムなど…。来月号にもいろいろと編集協力をしていていまして,そちらのチェックなども現在併行して走っている状況.来月号もどうかご期待下さい.
「建築知識」は専門誌で,私も駆け出しの頃から設計でわからないことがあるといつもこの雑誌を開いていました.今でもバックナンバーはアーカイブとして,貴重な設計資料になっています.なのでここで妙なことを書いてしまうと,それがたちまち全国の設計者のスタンダードになってしまう恐れもはらんでいます汗.これからも同業のお手本になるような仕事を続けてゆきたいと思います.
環境デザイン優秀賞を受賞しました「住まいの環境デザインアワード2014」の,今日は受賞シンポジウムがありました.
登壇されているのは最優秀賞2点とグランプリ1点の設計者の方々で,それらの受賞作品についてのパネルディスカッションが行われましたが,異例ながら,登壇していない作品で唯一「DONUT」がスクリーンに映し出され,審査委員の宿谷昌則先生がその審査評をお話しされるという一幕がありました.
実はシンポジウムの数日前に,事務局より,上位3作品に加え都市型住宅のよい回答例として,審査委員より「DONUT」についても触れたいとの話があったそうで,資料の提供をお願いされていたのでした.光栄なことです.
宿谷先生からは,施主の高い生活意識と,それに寄り添った適切な設計,また高い屋根断熱を施したことにより,中庭に開放しているのに熱環境が適度に保たれていること.熱環境を閉じることで,空間を積極的に外部に開くことを可能にしている,といった主旨のコメントを頂くことができました.
正直に言えば,その講評内容をすべて明確に意識化できていたわけではなかったのですが,そのように置き換えて頂けたことで,自分たちが行ってきた設計手法に輪郭を与えて頂けたような気がしました.
あらためて,今回の受賞は我々にとって大変励みになるものでした.
リオタデザインの住宅はあまり自分からワザをかけにいかない住宅なんですね.今そこにあるふわっとしたものを,ふわっと返すようなやり方をしてきたので,「こうしたかった」と明確にコンセプトを語れる住宅があまりありません.たぶんその辺りが,今の建築界において我々の立ち位置を今ひとつ不確かにしている部分なのだろうとも思っています.(ふわふわしてます)
このDONUTもそうでした.どうして受賞したんだか,自分たちが一番よくわかっていないんですが,自分たちがクライアントに耳を傾けながら,経験的,直感的に選んできた選択肢はあながち間違っていなかったのだ,ということがわかっただけでも,大きな自信となりました.とにかく迷わず進めよと,そう受け止めることに致します.
審査総評での千葉学さんの「今回の受賞作品は,これから主流をなす住宅のあり方を指し示しているものだ」というお言葉に勇気を頂きました.あらためて素晴らしい賞を頂きましたことに感謝致します.
(おまけ)
関係者からは,シンポジウムで異例にスライドが流れたように,審査では最優秀にかなり惜しい位置まで残っていたとのお話も聞きました.惜しくも銀,といったところでしょうか.ただ事務局によると,私のメール等のレスポンスの早さは受賞者の中でも群を抜いていたそうで,それはきっと私と仕事をしている人は皆さん頷いてるかもしれませんが,願わくば来年からは「メール早いで賞」の創設をお願いしたいと思います.わたし,金メダル取る自信あります.(あと「ブログ早いで賞」もね)
昨年9月竣工の『TREEHOUSE(N邸)』の竣工写真を以下にアップしました.
写真は新澤一平さんです.美しい写真をありがとうございました!
【これまでの作品/TREEHOUSE】
https://www.riotadesign.com/works/13_treehouse/
TREEHOUSEは宙に浮かんだ空中庭園の家.四間四方のスクエアプランながら,スキップや細かい造作によって変化のある空間に仕上げています.四人家族で,広めの主寝室,子供室をしっかり二つも取っているのに延べ床は24坪.これを言うと大概驚かれます.外と繋げながら内部の広さ感を獲得してゆく.我ながら合理的プランの極致のようなプランニングです.
想定外の大雪のため,急遽日程を変更させて頂きましたが,「湘南台の家」オープンハウス無事終了しました.懸念していた交通の乱れもほとんどなく,足元の悪い中,多くの方に足を運んで頂きました.ご来場下さった皆様,誠にありがとうございました.
うちのオープンハウスの来場者は,専門家よりも圧倒的に一般の方のほうが多いのが特徴です.同業にはそれが意外だとよく言われます.というのも,オープンハウスは案外同業同士,内輪の批評や発表の場だったりもするので,あちこちに難しい顔して空間を睨んでいたり,シブいディテールに小躍りして写真を撮ったりしている”ケンチク族”が出没するものですが,幸か不幸かうちではそういう光景を見ることはあまりありません.
見に来てくださるのは現在進行中のクライアントが中心.ある方はこれからの家づくりのイメージに,ある方は進行している設計の仕様や寸法,素材感をあらためて確認するために,実に熱心に足を運んで下さいます.
よくハウスメーカーは展示場を持つためにイメージが掴みやすい,一方で設計事務所の場合は…などと言われますが,私はそんなことを思ったことはありません.これまでやってきた仕事はすべて我々の集大成であり,それを見て頂くことは何よりも我々の作る空間を理解して頂くことにつながると思うからです.
ともあれ,今回も気持ちよく終わることができました!
二世帯住宅でしたが,本当に仲の良いご家族で,これからの暮らしぶりが目に浮かぶようです.合言葉は「桜の季節に撮影を!」.それまでに片付けておいてくださいね笑.Hさん,どうもありがとうございました!
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