17. 12 / 23

二宮の仕事

author
sekimoto

category
> STAFF
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48



愛媛在住のリオタデザイン初代スタッフ二宮くんから、彼が関わった懸造りの少彦名神社改修工事の立派な工事報告書が届きました。改修を終えたこの建物は、昨年ユネスコアジア太平洋文化遺産保全賞にて最優秀賞を受賞しました。

彼からは以前より、この建物の保全に関わっている旨を聞き、また今回の受賞にも喜びつつも、彼がどこまで関わっているのか(実は末席でちょこっと絡んでるだけなんじゃないかとか)など、ちょっと疑っていたのですが(二宮ごめん)、クレジットに設計者として堂々と彼の名前を見つけ、とても誇らしい気持ちになりました。


しかし図面を実に良く描いてある。今のスタッフにも見せたいくらい。新築と違って、この手の復元図面は正確に描くことがとても難しいのだけれど、根気強く丁寧に仕事に向き合ったことが伝わってきます。

そして何より、私が徹底して教え込んだリオタデザインの図面流儀が端々に見て取れて、それが彼の中に今も流れ続けていることを感じ、それが何より嬉しかったことでした。

今のスタッフにもそうですが、私は図面を前にすると鬼になります。本当に申し訳なくなるくらい(みんなごめん)。彼も本当に落ちこぼれスタッフだったけど(二宮ごめん)、別の事務所に移ったのちに暮れに電話をかけてきて、私から叩き込まれた仕事の流儀がとても役立っていること、同僚からも一目置かれていることなどを嬉しく話してくれて、涙が出そうになったことを思い出しました。

彼がこの報告書を箱いっぱいの愛媛みかんと共に送ってきてくれたことを、無言のメッセージとして受け取りたいと思います。二宮、重いよ。


17. 12 / 19

猫朝日

author
sekimoto

category
> メディア
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48



今週発売の週刊朝日は全力で猫特集。猫も杓子も猫ばかり。天下の朝日も猫朝日。猫をやると当たるって、六本木にある出版社さんも言ってました。

招福猫のように、先のベストセラー猫知識のご利益は絶大のようで、あそこに載ってからは電話が鳴りっぱなし、という事実は全くありませんが、確実に猫仕事が増えていることは確かです。ありがたやありがたや。

来年2月は大阪で猫住宅セミナーやります。ありがたやありがたや。


17. 12 / 14

カーポート問題

author
sekimoto

category
> 仕事
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48



カーポート問題というのがありますね。

駐車場に屋根を架けたいという気持ちはわかるけど、折角作った住宅の前にデンッと既製のカーポートを置かれるのはやはり萎えます。もちろん建て主さんもそれは本心では望んでいない。でも製作で作るとすごく高いものになってしまう。やっぱカーポートは必要悪!?

これが世に言うカーポート問題。(言わないか)

ちょっとそんなことをずっと考えていて、これは構造家の山田憲明さんのところに行ったついでに雑談しながら設計したカーポートです。

鉄骨柱を4本立てたらあとは全部大工工事。材はツーバイ材(2x8)しか使いません。さすがに既製のカーポートのほうが安かったけれど、差額は約15万円でした。だったらこっちでやりましょう!と建て主さんにはご理解を頂いたのでした。

今日行ったらカーポートの全容が見えていてちょっと感動。屋根もちゃんと葺かれます。これは行田で進めている「さつきの家」にて。住宅を含めはやく全体を見せたい!かなりイイ感じです。

author
sekimoto

category
> 思うこと
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48



保険のCMなどで「人生設計」という言葉をよく聞く。

大学を出て就職し、結婚そして夢のマイホーム。そんなあなたにはこんな保険。はたしてそんなシナリオ通りの人生などあるのだろうか?

しかし建て主と打合せをしていると、私はよくこの「人生設計」という言葉がよく頭に浮かぶ。我々が行っているのは単なる間取りの設計ではなく、その方の人生の設計そのものではないかと思うのだ。

建て主にとって「家を建てる」ということはどういうことか、ということをいつも考える。そのパートナーとして我々を選んだという意味についても同様に。

家づくりをする上で最も大切なことは、これから自分たちが「どういう暮らしをしてゆきたいか」ということで、それはその人が「どう生きてゆきたいか」ということでもある。いわば、建て主の「こうありたい、こうなりたい」を形にするのが家づくりの本質であると思う。

ところが、往々にして「これまでがそうであったから、これからもそうだろう」という過去の経験からの未来予測が、住宅の計画を支配してしまう。

だから我々はその方達の「どうしたいか」を拾い上げながら、「こうあるべき」を説き、「こうなりたい!」につなげてゆかなくてはならない。勇気を持って、建て主の背中を押してゆかなくてはならないと思う。

建て主は家を建てることによって生まれ変わるのだ。ヒアリングは単なるアンケート調査ではない。ところが世間一般では、建て主のご要望をそのまま聞くことが、建て主に寄り添うことのように思われている気がしてならない。

よほど自己プロデュース能力に長けた建て主ならば、相手に正確に自分たちの「こうありたい」を表現することが出来るだろう。でも実際には「どう表現してよいかわからない」というケースがほとんどではないだろうか。それを引き寄せて、言葉にならない空気のようなふわふわしたものに輪郭を与える、それこそが設計ではないかと思う。

目の前の精緻に描き込まれた図面は、その方の人生設計そのものだ。日々の食事がその人の体をつくるように、日々の生活がその人の人生をつくる。

自分たちの「こうありたい、こうなりたい」を具体的な形で表現できた人は、それからの人生でも具体的なビジョンが描けるようになるだろう。無理だろうと思っていたことが実現できた人は、これからも自分を信じることができるようになるに違いない。

私もそうして生きてきたから、間違いないと思う。
家づくりは人生そのものなのだ。


author
sekimoto

category
> 仕事
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48



竣工写真をアップしました。
5月に竣工した「路地の家」と、9月に竣工した「DECO」の2件になります。

路地の家
https://www.riotadesign.com/works/17_roji/#wttl
DECO
https://www.riotadesign.com/works/17_deco/#wttl

いずれも写真は新澤一平さんになります。

路地の家は、狭い路地に開いた街と一体化する住宅の試みと、3層吹き抜けの本棚という大仕掛けのある家です。DECOは郊外の住宅地に建つ、ハイサイドライトから光を導いた端正な住宅です。

いずれも、建て主さんの住まい方が素晴らしく、撮影時も大きく物を移動することはありませんでした。前回の大和田の家同様、建て主さんのセンスが光る家です。

どうかじっくりとご覧下さい!