
東京ステーションギャラリーでのアアルト展が、いよいよ今日から始まりました!昨日は関係者の特別内覧会があり、一足先に足を運んできました。
内容は葉山、名古屋と同じですが、東京展素晴らしく良いです!葉山行った方は是非東京もお勧めします。なんといっても、赤レンガの展示空間がアアルトにぴったりなんです。
えっと、東京より葉山の方がお勧めだって言ってた?言ってませんよ。
アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
会期:2019年2月16日(土)- 4月14日(日)
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201902_aalto.html



BSテレ東で放映中の「突撃!隣のスゴイ家」という番組で、弊社設計で2015年に竣工した「暁の家」が取材を受けまして、以下日程でオンエアの予定です。どんな括りのご紹介になるのかはわかりませんが、ご興味ある方は是非チェックしてみて下さい。
BSテレ東「突撃!隣のスゴイ家」
2月21日(木)21:00~
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/sugoie/
ちなみにこの番組は、アンガールズの田中さん(広島大学の建築学科卒)がMCを務める番組で、住宅によっては田中さんが直接取材にいらっしゃるそうですが、今回は残念ながら田中さんはいらっしゃらなかったそうです笑
どうかお楽しみに!
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暁の家
https://www.riotadesign.com/works/15_akatsuki/#wttl


今日は3年に一度の憂鬱な建築士定期講習。
建築士はこうした講習が義務づけられているのです。私は前から2列目の席。講義が最後の4コマ目に入り、ふと気づくと私の前の最前列で受講していた人がいない。
まさかここで帰る?
でも荷物やテキストは机の上にあります。ふと壇上の先生を見て「まさか?」
講義が終わり、最後の修了考査(テスト)では先ほどの“先生”も一緒に問題を解いていました。なんと先生の定期講習も兼ねていたとは!
ちなみに、講義では先生が「ここは考査に出ますので」とよくヤマを教えてくれるのですが、先生の張ったヤマは見事にすべてハズレでした。

先日照明器具のカタログを見ていて、ふとページの下にこんな地味な記載があることに気付きました。
「照明器具の適正交換時期は8~10年です」
この場合の照明器具とはLED照明のことを差しています。
ん?どゆこと??こんなこと、前から書いてありましたっけ?(気付かなかった…)
ご存じの通り、LED照明は白熱灯などと比べて飛躍的に長寿命で、白熱灯のようにフィラメントを光らせる構造ではないので、原則的に”切れない”とされています。その寿命は、故障さえなければ20年くらいと聞いていた気も。8~10年はさすがに短すぎるでしょ!汗
◇
まずLED照明の”寿命”について、ここでおさらいです。
LEDは前述の通り、故障さえしなければ切れることはありません。ただ、その明るさは竣工時をMAXとして、年々暗くなってゆきます。いわゆる経年劣化ですね。そして初期の明るさの、約70%の明るさになるまでの時間を光源寿命としています。
で、それがどのくらいの時間になるかというと、弊社が定番で採用している間接照明のLED光源で40,000時間、ダウンライト系で60,000時間です。
ちょっと計算してみましょうか?
仮に一日8時間照明を点けたとします(朝に2時間・夜に6時間)
8時間/日 x 365日 = 2,920時間/年
この計算だと、40,000時間の器具で約13年、60,000時間の器具で約20年で、光源寿命を迎えることになります。
ただ、家中の灯りを一律で点けている家庭はないでしょうから、上記は最も連続点灯時間が長いリビングやキッチンまわりの照明のケースということになるかもしれません。逆に言うと、そこまで在室率が高くない寝室や廊下などの空間に関しては、もっと光源寿命は延びるということになりそうですね。
8~10年で交換という記載を鵜呑みにすると、メーカーが儲かって儲かって仕方なくなるので、そこはさらっと流すことにしましょう。
◇
ただ、パナソニックさんのカタログにはこんな気になる(オソロシイ!?)表記もありました。

「LED照明器具の耐用年数は15年。その後は全数交換をお勧めします」
ん?どゆこと??
竣工したら15年後に家中の照明器具をまるごと交換しないといけないんですか??
これについては、パナソニックさんに聞いてみました。
「いえ、そうではありません。照明には使用時間に応じた光源寿命がありますので、暗くなったら取り替える、明るければ20年経ってもそのままお使い頂けるとお考え下さい」
な~んだ、ほっ!
相談員の方は親切でした。交換させたくて仕方がないのは会社の上層部の方針なんでしょうかねぇ。
◇
ただ、そんなことも言っていられない問題があるのも事実なんです。
今意識している人はあまりいないと思うのですが、あと10年もしたらリアルにこの「LED交換問題」が出てくると思うんですね。竣工したばかりのあなたも、リビングの照明器具に関しては約13~20年後には今より確実に30%も部屋が暗くなっているわけです。しかもあなたが気がつかないうちに!
電球や蛍光灯ならまだシンプルで良かったんです。耐用年数を迎えれば切れますから。そして切れたら球を交換すればまた100%の状態に戻ります。白熱灯ならその費用はわずか数百円です。
ところがLEDの場合は器具ごと交換しないといけないんです。なぜなら、新築で設置するLED照明器具の多くは、LED光源が器具と一体になっているからです(もともと白熱灯だった器具にLED電球を取り付けているケースであれば、LED電球だけの交換で済みます)。
たぶん現行のLED器具が光源寿命を迎える”Xデー”には、「なんか最近暗いな~と思いながらそのまま生活し続ける」という”そのまま派”と、「暗くなってきたから器具を交換しよう」という”替えよう派”が出てくることが予想されます。
そして、”そのまま派”は竣工時よりひたすら暗くなった空間での生活を余儀なくされ、”替えよう派”は13~20年のうちのどこかで数万~数十万規模の照明改修工事が宿命づけられるということになります。
たぶん、夕方住宅地のインターホンを押しては「お宅の照明は暗いですね」と照明交換をひたすらに勧める押しかけリフォームが流行るに違いありません!(きっと、お年寄りをねらった詐欺も横行)
LED照明化は時代の流れですし、国策なので誰も逆らえませんが、電気代が安くなったと喜んでいられるのは今のうちだけで、あと13~20年も経ったら、その”貯金”を全部持って行かれるかもしれないくらいの出費(交換工事)があることも覚えていて下さいね。
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うちも設計ではほとんどの照明器具をLEDでスペックしていますが(だって、カタログにはもうLEDの照明器具しかないんです!)、ダイニングや寝室などには北欧系のペンダント照明やブラケットを使って、一部では頑なに白熱電球を使い続けています。
白熱灯も調光器を併用してうまく使ってあげればそんなに球も切れないし、何十年も使えるし、それが一番エコだと思うんだけどなぁ…(ぶつぶつ)
この問題、けっこう根深いです。頭がいたいですね。
19. 02 / 06
書籍のご紹介
author
sekimoto
category
> メディア
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掲載誌のご紹介です。
エクスナレッジさんより立て続けに発刊されました以下の書籍に、リオタデザインからも数事例を提供させて頂いております。
○ しあわせ間取り図鑑 >> Amazonサイトへ
○ 犬のための家づくり >> Amazonサイトへ
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エクスナレッジさんの場合、母体の「建築知識」という建築専門誌に掲載した特集内容に少し手を加えて書籍化するという流れが近年多いので、これらのために何か特別に協力をしたという感じは正直ないのですが、忘れた頃にやってくるのは天災だけではなく、こうした(ご褒美のような)書籍だったりもするということで…笑。
ちなみに、『しあわせ間取り図鑑』のほうには弊社の過去の住宅から「FILTER」「ひなたハウス」「TREEHOUSE」などの事例(間取り)をご紹介頂いています。どれも思い入れの大きい住宅ばかりです。
『犬のための家づくり』は過去の建築知識の特集号の再収録ですが、愛犬家の住宅である「竹林の家」から、いくつかの設計の工夫についてご紹介頂いています。愛犬家に愛猫家まで、、リオタデザインの建て主さんは皆さん個性豊かですね!
ご興味ある方は、書店にて手に取って頂けたら幸いです。


