26. 05 / 29

25年前の写真

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sekimoto

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今から25年前、フィンランド留学中に現地コーディネートを担当した「エクスナレッジHOME創刊号/アールト特集」。建築知識社はこの時エクスナレッジ社になり、編集長はのちに社長になる澤井聖一さんが就任、アートディレクターに角田純一さんを起用という、当時超保守系出版社だった建築知識社が社運をかけて、攻めに攻めて出した雑誌がこの「エクスナレッジHOME」だった。

どのくらい攻めたかというと、日本から連れてきた写真家の一人が高橋恭司さんだったということがそれを象徴していた。

高橋恭司さんは90年代を代表するカルト写真家。けして雑誌の取材で編集者の指示で写真を撮るような人ではない。エイトバイテン(8x10)という大型写真機を使って、一日数枚しかシャッターを切らないというカリスマがアールトを撮る。それが逆に創刊号の目玉の一つにもなっていた。

そんな恭司さんの行く先々で当時どんな事件(ハプニング)が起こったのか、それはことあるごとに話しているのでここでは書かない。

そんな高橋恭司さんがこの雑誌のために撮った2001年のアールト写真が現在、新井薬師前の「スタジオ35分」にて展示されていて、今日ようやく足を運ぶことができた。

ギャラリーは隣のバーと繋がっていて、来場者は必ずバーでワンドリンク頼むというシステム。これ初めてきた人は、もしかしたら扉開けた瞬間に閉じちゃうかもしれない。

恭司さん、あろうことか当時のネガを全部燃やしちゃったそうで、ここに飾られているのは恭司さん自身が当時暗室で焼いたオリジナルプリントで、この世にこれしかもう残っていないという。すごく欲しかったのだけれど値段見たら心折れる金額で、流石に写真一枚にそこまで出せないと潔く諦めもついた。

最後ワンドリンク飲んで帰ろうと思っていたのに、一人バーカウンターで飲んでいると酔いが回ったのか「このまま帰っていいのか?」とぐるぐるしはじめ、、

結局買ってしまった!

高橋恭司さんによるアールト自邸のオリジナルカット。いい写真だ。25年前の私から、今の私にタイムスリップして届いた一枚。遠い昔の忘れ物をいま取り戻したような不思議な体験だった。

バーの店主も写真家で恭司さんと親しいらしく、私が25年前に現地コーディネーターを務めたのだと伝えるとすごくびっくりしていた。スピリチャルカメラマン高橋恭司さんのまわりでは今も不思議な事件が起こり続けている。



このたび2025年竣工の「回廊の家」が、建もの探訪にてオンエアされます。

建もの探訪には去年の2月に越屋根の家をオンエア頂いて以来1年ぶり。累積だと10件目になります(FP・路地の家・KOTI・縁側の家・扇の家・壇の家・通り土間の家・FPR・越屋根の家・回廊の家)

設計事務所に頼みたいという方は、毎週録画して観ているという方も多いようです。この番組のおかげでご縁がつながり、設計をご依頼下さった方もとても多くて、我々にとっても大変ありがたい番組です。


■ 渡辺篤史の建もの探訪「回廊の家」

・5月23日(土)4:25〜|テレビ朝日(関東圏)
https://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/
・5月31日(日)8:30~|BS朝日(全国)
https://www.bs-asahi.co.jp/tatemono/

早朝の時間帯ですので、寝坊に備えてタイマー録画の準備をお願いします!
BS放送版のほうは全国でご視聴頂けると思います。ご興味ある方はぜひご視聴下さい。

回廊の家


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sekimoto

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映画「かもめ食堂」が公開20周年を記念して、現在2週間限定で劇場公開している。人気があるからもう少し公開期間は延びんるんじゃないかと思うけど、久しぶりに週末にスクリーンで見てみようと思う。

かもめ食堂は、フィンランド・ヘルシンキを舞台にサチエ(小林聡美)が食堂をひらくという話。設定はある意味荒唐無稽だけれど、そこに流れている空気感や、小林聡美さんの肩の力の抜けた演技が私の知るヘルシンキの空気感にぴったりはまっていた。


再公開もあいかわらずものすごい人気で、小林聡美さんや片桐はいりさんが登壇する回は予約が瞬殺で埋まってしまった(トライしたけれど全く歯が立たなかった)。そして当時の劇場パンフレットの復刻版は初日でソールドアウトしたらしい。

冒頭に載せた写真は20年前当時のパンフレット。大切にとっておいて良かった。当時のチラシには当時の公開日も刻まれている。20年後に再公開されるなんて当時は考えられなかった。

フィンランドに行ったことのない人も、うちの建て主さんは「かもめ食堂」だけは知っている、DVDで見た、大好き!という方がとても多い。フィンランド人気の火付け役にもなった映画だ。

公開当時、劇場ではじめて見てびっくりしたのは、そこに私の友人の家が使われていたことだった。現地アソシエイトプロデューサーに名を連ねていた森下圭子さんも当時の友人で、ロケ地に使われた家の友人とも共通の友人でもあったので、森下さんのコーディネートなのかと思ったらそうではなく、荻上監督が自分の足で見つけてロケ地に直談判したらしいと聞き二度びっくり!


映画の中で、酔っ払ったフィンランド人が担ぎ込まれて本棚の前で過去を独白するシーンです。その他にもそのフィンランド人宅のテラスで語り合うシーンや、リンゴの木に藁人形を打ち込むシーンもこの友人宅が使われています。

かもめ食堂は実在したカフェ(Kahvila SUOMI)をロケ地に使ったところ、映画人気でこのカフェに日本人観光客が殺到し、のちに実際に「かもめ食堂」に店名を変更したという経緯もある。私は家族と10年前に訪れた。

そんなかもめ食堂も昨年9月に閉店し、今は別の経営者によって、別の場所にお店が移されていると聞いた。でもあの場所でなくては意味がないようにも思える。



そんな思い出の詰まった映画。フィンランドってこんな感じなんだと思ってくれたら、その”感じ”はかなり実感に近いと思います笑

DVDなどでも見れるけれど、まだ見たことのない方はこの劇場公開中に是非スクリーンで!上映館はこちらより。
https://filmaga.filmarks.com/articles/331141/

弊社設計の「drop」をDuravit社のメインサイトに紹介事例として掲載頂きました。

>> drop|Duravit

Duravitはドイツのトップブランドですが、弊社では8年ほど前から水回りに採用しています。目玉が飛び出るような値段のものもありますが、なかにはリーズナブルなものもあり、毎日使うものでもあるので多少値が張っても良いものを選ぶようにしています。

今回の掲載は日本法人の代表から熱いオファーを受けたことがきっかけでしたが、掲載がワールドワイドページということもあり、ドイツ本社にも掲載事例をめぐっては長い時間をかけて協議頂きました。さすが世界のデュラビット、事例ひとつ載せるにもこんなに厳しい審査があるのかと逆にびっくりでした。

結果的に世界のトップホテルやラグジュアリー案件に混ざって、我々の庶民的な狭小住宅がフォーカスされるという不思議な構図となりましたが、大変光栄なことで嬉しく思っています。

>> 導入事例

日本の建築家設計による木造住宅のクオリティは世界一だと思います。Japanese Tiny Houses を今後とも海外にアピールできればと思います!


エクスナレッジより『歴史が見えるフィンランド図鑑』が発刊されました。私はこちらの「巨匠アルヴァ・アールトと名作建築」のくだりを執筆監修させて頂きました。

各国史がわかるシリーズ 歴史が見えるフィンランド図鑑
https://amzn.asia/d/bZKmQRv
(発売は12月27日・現在は予約受付中!)

この本は「世界史を建築目線で解剖する」というもので、先史時代、カレワラ、スウェーデン統治時代から、ヘルシンキオリンピック、OODIに至るまで、建築を軸に読み進めるだけでフィンランドの歴史がすべて頭に入るという不思議な一冊です。面白いコンセプトで、こういう本はなかったと感心しました。

総括的な編著は、SADIでもたびたび講演を頂いている石野裕子先生、私のほかにも竹内皓さんなどのSADIメンバーも執筆に関わっています。

私が関わったのはこのアールトの章のみですが、ある意味最も重要なパートでもあるので責任重大。わずか見開き2Pでアールトの生涯を語るという暴挙?に挑戦しています。

こちらを入口にして、フィンランドという国をより深く理解して頂けると嬉しいです。書店等で是非手に取ってみてください!