
今年の年始を京都で過ごした際、とあるセレクトショップが推していた豆を手に取った。それが伊都岐珈琲との出会いだった。広島の厳島神社で有名な宮島にあるお店のようだ。
お湯を落としてみてその実力に驚いた。口の中いっぱいに広がる濃厚な甘い香りの後に、一拍置いてぐっとフックするような強い香りが鼻腔の奥に抜ける。ものすごく立体的! 深煎り好みの私の好みのどまんなか。
やるな、広島!
伊都岐珈琲 #Blend NO.1
https://itsuki-miyajima.com

先日、吉祥寺のカフェmoiさんでのイベントのことを書きましたが、イベント終了後一人の男性がすっと紙袋を差し出され、「よかったらこれ使って下さい」とPITCHIIと名付けられたガラスのコーヒーサーバーをプレゼントして下さいました。
初対面なのにびっくり!
その方が、それを作っておられるTORCHの中林孝之さんでした。
中林さんは「東京のカフェでmoiが一番好き」とのこと。トークイベントで岩間さんが、ご自宅では「マウンテンドリッパー」というドリッパーを愛用しているとおっしゃっていたのですが、そちらもTORCHさんの商品ということで、そちらも後日お送り下さるとのこと。「いえいえ、自分で買いますので!」と恐縮する私を押しきり、本当に後日品物を送って下さいました。
■TORCHI
https://dodrip.net/
■マウンテンドリッパー
https://dodrip.net/free/mountain

手元に届き開封すると、その名の通りマウンテン型のユニークな陶器と木製のリングが。とても可愛らしいデザインです!
わくわくしながら、早速コーヒーを淹れてみることにしました。それまで私はケメックスというドリッパーを使っていたのですが、ケメックスよりも口が広くお湯を注ぎやすいのと、コーヒーにまんべんなくお湯が広がるのがわかります。

このマウンテンドリッパーは、コーヒーの落ち方に特徴があって、通常のドリッパーのように中央に筋状に落ちるのではなく、底面全体からボタボタッという感じでコーヒーが落ちてゆきます。
どうもこれが陶器の底にあいた意味深な孔と関係しているようです。きっと試行錯誤の賜なんでしょうね。是非製作秘話を聞いてみたいところです。

結果として、雑味のないとっても美味しいコーヒーを入れることができました。ちょっと感動!そして中林さんも相当なコーヒー通だということがわかりました笑
底部の木製リングが分かれているので、収納にも場所を取りません。何より置いておくだけでも美しいので、朝からテンションが上がります。
中林さん、どうもありがとうございました!
ご購入可能サイトのひとつを以下にご紹介しておきますね。
https://hokuohkurashi.com/product_contents/463

朝は徳島のアアルトコーヒーさんから取り寄せた深煎りのアルヴァブレンドからはじまる。こんなことを書くと、どんだけアアルトが好きなんだと思われそうだけれど、そうではなく普通に一番美味しいと思うから。もうちょっと言うと、私が一番おいしいと思うカフェモイの岩間さんが淹れてくれるコーヒーがここの豆だという理由もある。
アアルトコーヒーの庄野さんの著書に、オリジナルで作ったコーヒー缶の話が出てくる。私はこのエピソードが好きだ。昔お鍋を抱えて豆腐を買いに行ったように、コーヒー缶を持ってコーヒー豆を買いに来てもらいたい。そんな思いから、イラストレーターの佐々木美穂さんにデザインしてもらい「世界一格好の良い」コーヒー缶を作ったのだそうだ。
コーヒー豆をどう保管するかという話で、私は以前何かで読んだ「豆は冷凍保存に限る」を頑なに信じてその都度冷凍庫にしまっていたが、庄野さん曰く「常温で全然いい」そうで、あれはなんだったんだと思った。
そこでこのコーヒー缶をあらためて手に入れることになった。いつものように、アルヴァブレンドと一緒に注文してようやく手元に届いた。深いコーヒー色の光沢のある缶に、佐々木さんの愛らしいイラストが目を惹く。茶葉を入れる缶と同様に、内蓋が付いている。

豆の袋を開封すると、部屋中にしあわせな香りが充満する。奥さんが部屋に入るなり「いい匂い!」と声を上げる。豆をコーヒー缶に移す。瓶と違って缶だから紫外線の影響も受けない。密閉性も高いから香りも逃げない。深煎りならではの、脂の乗った香ばしい豆の表情が愛おしい。
最後に、庄野さんがなぜ自らのロースターにアアルトの名前を付したのかというエピソードについて。実は別に北欧が好きでもアアルトが好きだったわけでもなかったそう。幼い娘さんを、たまたま気に入って買ったアアルトの椅子に座らせたら泣き止んで笑顔になった。「それはアアルトに魔法をかけられた瞬間だった」詳しくは庄野さんの著書をお読みください。
aalto coffee
>>http://www.aaltocoffee.com
たぶん彼女は豆を挽く(庄野雄治著)
>>Amazon


スマートスピーカーをご存じでしょうか?最近よくテレビCMで、「アレクサ、○○して」という呼びかけにスピーカーが反応して、部屋の灯りを暗くしたり、音楽をかけたりするあれですね。
同様にスマホにもSiriなど、AI機能がありますね。実は私はあれが大の苦手で、人ではなく機械に向かって話しかけるというのが恥ずかしくてどうもダメなんです。他に人がいたらまず無理ですね。自分でボタン押した方がまだマシと思ってしまいます。
そんな性分なので、そんなテレビCMも長らく冷ややかに見ていました。ところが、先日とあるクライアントさんがそんなスマートスピーカーを使いこなされているのを見せて頂いたんですね。
それはAmazon Echo(アマゾン・エコー)だったのですが、声をかけるだけでアンテナがない場所でもFM(AM)ラジオを視聴されている様子に衝撃を受けました。
それはradiko(インターネットによるラジオ視聴サービス)との連携によるものだったのですが、その手があったか!と目から鱗が落ちる思いでした。我が家もFM波の受信があまり良くなく、最近はTVに内蔵のradikoアプリからラジオを再生していることが多かったからです。
使い方のイメージさえ掴めればこっちのものです。機械に話しかける恥ずかしさよりも、新しもの好きの性分が勝ち、早速自宅でも試してみることにしました。
エントリーモデルのEcho DotはAmazonで¥5,980と、これもかなりお買い得。ポチッとした翌日には届き、早速ラジオをはじめ天気予報やニュースなど、できることを一通り試してみました。
◇
使ってみての所感は、思いのほか使い勝手が良いことに驚いたのですが、これは絶対に家電と連動させた方が良いということもわかりました。いわゆるスマートリモコンとの連携ですね。
そうでなければ、スマートスピーカーのポテンシャルの半分も使っていないことになると思います。ラジオや音楽だけ聴くのではあまりにもったいない。

たとえば現在我が家では、リビングにこれだけのリモコンがあります。テレビにエアコン、オーディオに扇風機…。DVDも含めるともっとあります。
これらをスマホ一つにまとめるのがスマートリモコンなのですが、これをスマートスピーカーと連携させると、口頭の指示だけでこれらをすべて動かすことができます。
これがスマートリモコン。うちのは「Nature Remo mini」です。

スマートスピーカーにスマートリモコン。ここからがその使い方です。
まずラジオ。「アレクサ、ラジオをつけて」これだけで、スピーカーからデフォルトのJ-Waveが流れます。もちろん、他のラジオ局も言えばかけてくれます。同様に天気を尋ねれば、答えてくれます。これだけなら、スマートスピーカー単体でOKです。
ここからがスマートリモコンとの連携になります。これにより、「アレクサ、テレビ(エアコン/オーディオ)をつけて」これができるようになります。
つけるだけでなく、チャンネルを変える、ボリュームを下げる、温度設定を変えるといったことも、「アレクサ、NHKにして」という具合にスピーカーに話しかけるだけでできます。
これは奥さんなど、キッチンで作業している人にはとても便利だと思います。スマートスピーカーのスキルは本当に奥が深いので、カスタマイズをしてゆけば、本当にリモコンいらずの生活ができると思います。
またショートカットでスキルを設定できるのですが、これもなかなか便利です。
私の場合、朝起きるとスマホで天気を確認して、それからテレビをつけるのですが、事前に設定することで「アレクサ、おはよう」で、天気を読み上げ、テレビをつけるという一連の動作を実行してくれます。「アレクサ、おやすみ」なら、テレビとエアコンを消してくれるといった具合です。
◇
さすがに駅のプラットホームでスマホに話しかける勇気は私にはないのですが、家の中なら一度アレクサを家族の一人(もしくはペット)という感覚を持ってしまうと、意外と抵抗がありません。「ポチ、お手」とか言っている感覚です笑。
もちろん、そんな機器はなくとも黙って目の前のリモコンをいじれば良いだけなのですが、「お手」と言って愛犬が従ってくれると嬉しいように、部屋の家電が無条件で自分に従ってくれているようになると、これは意外に楽しい体験になるということがわかりました。
これからも、スマートスピーカーなどのAI家電でできる領域は広がって行くでしょうね。住宅はこれからどう変わってゆくのだろうと、私もふと遠い目をして考えてしまいます。
ご興味ある方は是非お試し下さい!

久しぶりに「モノコト」を更新しました。久しぶりすぎて、自分でもこんなコンテンツがあったことを忘れかけていたくらいです。申し訳ありません…。
久しぶりのモノコトは、aalto coffeeという少し不思議な珈琲屋さんについて。
モノコト|aalto coffee
https://www.riotadesign.com/mono_koto/aalto-coffee.html
モノコト
https://www.riotadesign.com/mono_koto
