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sekimoto

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映画「アアルト」がいよいよ10月13日に全国ロードショーとなります。今日はその関係者向け試写会があり足を運んで来ました。

映画「アアルト」
https://aaltofilm.com/

この映画は本国フィンランドではすでに公開され、ユッシ賞(フィンランドのアカデミー賞)で音楽賞や編集賞を受賞している映画になります。日本では2020年に封切られる予定だったところコロナで公開延期、3年後の今年ようやく満を持しての公開となります。

私は2020年の関係者試写会で一度鑑賞させて頂き、その素晴らしい内容に大感激したのですが、その内容には触れられないという箝口令が敷かれていたのでこれまでずっと黙っていましたが、ようやく言えます。これ本当に素晴らしい映画なので、是非劇場に足を運んで下さい!!

もっとも衝撃的なのは、モノクロ写真でしか見たことがなかったアアルトが、スクリーンの中でフルカラーで動き、そして語っていることです。アイノとのハネムーンの秘蔵写真やら映像、夫婦の間で交わされた赤裸々な手紙の内容も本編ではモノローグで語られ、本編を貫く美しいストーリー軸にもなっています。

高画質ドローン撮影されたパイミオサナトリウムやマイレア邸、夏の家など、その美しい映像は建築の鑑賞としても十分に耐えられるレベル。これを眺めるだけでも十分に価値があります。

ほかにもクリスチャン・グリクセンのインタビューがあり、ナレーションにユハニ・パッラスマー、エサ・ラークソネン、ヨーラン・シルツなど、これまた鼻血が出そうなレジェンド陣でびっしり固められています。これはもう、本当にすごいことなんですから!サッカーなら、ジーコからペレからマラドーナまで全部出てくるやつです。

でもやっぱりなんといっても、動くアアルトでしょうね!もうたまらないです。幕末好きなら、坂本龍馬を演じている役者じゃなくて、本物の龍馬が出てきてしゃべってる映画を見せられている感覚といえば良いでしょうか。

アアルトってよくわからないという人、アアルト大好きになっちゃいます。そしてパンフレットには私も寄稿しています(これは嬉しかった!!)。とりあえず前売り買って、10月までお待ちください!



【建て主アンケート】 小川の家|2021年竣工

[小川の家]
DATA
○家族構成:3人家族/ご夫婦+お子様(3歳)※設計当時
○竣工写真:https://www.riotadesign.com/works/21_ogawa/


■この一年を暮らしてみて

Q. 良かったこと/気に入っているところは何ですか?

【良かったこと】
庭の木々や植物から季節の移ろいを感じ、日々の生活が満たされるようになりました。また、庭で焚き火や果物の収穫が出来るようになったので、子供に様々な経験をさせることが出来るようになりました。あと、集合住宅に住んでいた時は、ハウスダストのアレルギーで体調が優れない時期があったのですが、それがなくなり健康で充実した日々を送ることができています。

【気に入っていること】
たくさんありますが、住みやすさ、デザイン、性能、周辺環境との調和、サイズ感、家事がしやすい間取り、ルンバ・食洗機・乾太くんなどの時短家電が使いやすい所です。

Q. これは失敗だった/後悔しているところはありますか?

失敗や後悔という訳ではないのですが、中庭を有効に使う方法を考え中です。また、生活してみると、窓を開ける機会が多くなかったので、開けない窓はフィックスでも良かったと思いました。

Q. 生活してみて、それまでの生活と変わったことはありますか?

エアコン1~2台で快適に生活出来るようになりました。また、太陽光パネルやパッシブな要素を入れて頂いたので、季節や天気に応じて家電を使う時間やスクリーンの開け閉めを考え、家じゅうの温度・湿度をコントロールすることを意識するようになりました。

■リオタデザインについて

Q. 設計事務所で家づくりをしようと思ったのはなぜですか?

最初はモデルハウスにも見学に行きましたが、ハウスメーカーだと自分が良いと思える家がなく、一生に一度の買い物なので、後悔したくないと思ったからです。

Q. リオタデザインをどのような経緯で知りましたか?

様々な設計事務所を調べている中で、リオタデザインのHPを見つけて興味を持ちました。

Q. リオタデザインに決めた理由は何ですか?

リオタデザインのHPや関本さんの本を読んで、ここなら理想の家が建てられるのではないか感じました。そして、関本さんに直接お話を聞いたり実際にオープンハウスに伺ったりして、その思いが強くなり依頼することに決めました。

Q. 弊社以外に検討した選択肢(ハウスメーカーや他の設計事務所)はありましたか?

工務店に直接依頼することも検討しましたが、最終的に間に設計事務所が入った方が、検査体制やデザイン性などがより良いものになると感じました。

Q. 設計依頼前と依頼後で、印象が変わったことはありましたか?

大きく印象は変わりませんでした。

Q. 家づくりのプロセスで大変だったことや、印象に残っていることはありますか?

書籍やネットで情報収集をしているうちに、性能の数値を意識するようになり、どこまで追求するのかについて悩みました。

Q. リオタデザインに改善してもらいたい点はありますか?

改善ではありませんが、デザインと性能の両立を更に突き詰めていってほしいです。


■その他思うことがありましたらなんなりと!

夜、庭で焚き火をして、家の中から眺めていると、とても幻想的で時間を忘れてぼーっと出来ます。この贅沢な時間は、リオタデザインで家を建てたからこそ得られた時間だと感じます。それから、関本さんをはじめ担当して頂いた元スタッフの矢嶋さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。




[竣工2年目を迎えて] ~関本から

建て主のSさんがはじめて弊社にご相談にお見えになったのは2018年のこと。ご実家の所有地に家を建てたいというご相談でしたが、法的な問題などもあり、その後2年近くの中断期間を経て2020年に敷地を変更して設計が再開されました。

控えめな建て主ご夫婦からは特殊なプラン上のご要望は特にありませんでしたが、断熱性能や環境性能などについて熱心にお調べになり、住宅には高い性能を求められていました。

弊社もデザインと性能の両立を標榜しつつも、コストの壁もありいつも”ほどほど”のところで筆を置くことが多かったのですが、この案件ではもう少し踏みこんで、充填断熱など一般的な工法の枠組みの中でどこまで性能が上げられるのか、大きなチャレンジとなった案件でもありました。

わずかな小数点の数字を上げるのにこんなにも苦労するのか!と当時は戸惑いもありましたが、それゆえにこの家での設計経験は我々にとっても大きな経験値となり現在の設計にも活かされています。Sさんにはそういう意味からも大変感謝しています。

一方で、キッチン周りの収納についても事細かに条件を整理して下さり、我々も精度の高い設計をまとめることができました。生活感は残しながらも凛とした美しさのあるSさんのキッチンは、その様子を竣工写真からも窺うことができますが、この家に流れるSさんの美意識が端的に現れた場所であるようにも思っています。

繊細さと大胆さ、緻密さとざっくり感とが入り交じった「小川の家」は、我々にとってもお気に入りの仕事でもあります。本アンケートへのご回答、ならびに雨が続いて延期が続いた撮影にも根気強くお付き合い下さいまして誠にありがとうございました!引続き、末永いお付き合いをお願い致します。

また精度の高い施工を涼しい顔でご対応下さった(いや、我々の見ていないところで相当な苦労があったはずですが!)、松本建設さんにもこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。こちらもありがとうございました!

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サイトのWORKSに、2021年に竣工した「小川の家」の写真がアップされました。

■ 小川の家(2021)
https://www.riotadesign.com/works/21_ogawa/

小川の家は2021年の10月に竣工しつつも、撮影日を設定するとその日は必ず雨が降るというジンクスに悩まされ続け、ある時は雨だから延期と決めたら快晴になるという不運もありましたが、気がついたら竣工して2年目に突入してしまいました。

それでもラストチャンス!とばかりに設定した今回の撮影は、梅雨入りの直前で奇跡の天気となりました。おかげさまで新澤さんにも良い写真を撮って頂くことができました!

埼玉県の郊外に建つ家ですが、凛とした佇まいの良い家になったと思います。建て主さんの暮らしのセンスも抜群です!どうかご覧下さいませ。


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先週末は打合せで終わりで、スタッフとともにAround Architecture(佐竹邸)へ。ちょうどTOTETSUの古渡大さんの個展をやっていました。

古渡さんは鉄工作家さんと呼べば良いのか、イラストレーターさんと呼べば良いのか。最近ではイラストの方が売れっ子のようです。設計事務所あるある、建築学科あるあるのイラストが結構笑えます。

似顔絵を描いてくれるというので、スタッフ共々その場で描いて頂きました。今まで似ているイラストを描いてもらったことのない私ですが、どうでしょう似てますか?スタッフもなかなか特徴を捉えていますよね笑

5月に入社した新スタッフ、佐藤惇生くんのスタッフ紹介も以下にアップしました。すでにバリバリと仕事をこなしてくれるとても頼もしい存在です。上の似顔絵では、彼が一番良く似ていると評判です。皆さまもどうかよろしくお願いします!

STAFF紹介
https://www.riotadesign.com/about/


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久喜市で進める「双庭の家」が昨日無事上棟しました。
手土産を渡すだけの簡略式が主流になりつつある昨今、建主さんの計らいでお昼に仕出しの鰻重!

これは嬉しいですね。職人さんも、やる気100倍です!
こういう語らいの場、交流の場はほんとうに貴重だなと感じました。

建て主のKさま、お心遣い本当にありがとうございました!!