13. 04 / 04

表面張力

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sekimoto

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少しは景気も上向いてきているのかもしれない、と最近よく感じる。少なくとも私の周りは皆忙しい!という人ばかり。能力のある人、構造家、腕の立つ工務店などなど、ちょっと前までは普通にお願いしていた所から、今は本当に忙しくて請けられない…と悲鳴にも似た声を聞くようにもなってきた。

私にとっては仕事のクオリティを守るためにも、共に仕事をしてくれるパートナー達の存在はとっても大切。それも仕事を向こう側まで導いてくれる、とっておきのデキる人でなくてはいけない。私が築いてきたチームはそんな仕事人たちの集まり。それが崩れてしまうと、私にとっては死活問題である。

かく言ううちの事務所も、ちょっともう自分のキャパシティを超えているなと最近つくづく思う。表面張力で今にも水がこぼれ落ちそうな器から、実際水が少しずつこぼれはじめているようだ。

まだまだプランニングすらできていない案件がデスクの脇にどんどん山積みになっている。それぞれのプロジェクトのハードルを上げてしまっているので、なかなかルーティンではこなせない。現場もあるし、実施設計もある。

う〜ん、これ以上はちょっとムリ!
悲鳴を上げている人がここにも一人。

「緩斜面の家」昨日,無事引き渡しとオープンハウスを終えました!
今回は寄居町と都心からは遠隔地となることもあり,いつものように人が来てもらえるのかとても不安な部分もありましたが,ふたを開けてみるといつも来て下さる方,久しぶりに顔を出して下さった方,遠くからはるばる初めましてだった方などいろんな方に見学して頂けて,賑やかにオープンハウスを終えることができました.ご来場下さった皆様,どうもありがとうございました!

やはり人気は薪ストーブ.火の周りには常に人が集まっていました.手間もかかる暖房設備ですが,これを見たら誰もが欲しくなる気持ちが良くわかります笑.

「緩斜面の家」は豊かな自然の広がる郊外の家で,前面に傾斜した緩斜面がその眺めにより奥行きを与えています.定住なのになんだか別荘のような,あぁこんなところでゆったりと暮らせたら…とふと遠い目をしたくなる家です.

平屋のプランにおおらかな屋根(ですが,地味に難しい構造にチャレンジしています)を載せて,目の前に広がる景色をひとりじめするようなリビング.また随所に細かい造作や設えを施し,機能的で住みやすさにも配慮した住宅でもあります.

施主のMさんは多趣味で,いろんな引き出しを持っていらっしゃいます.デザインに対する許容力もあり,とてもスムーズに設計は進んでいきました.最後は食卓を囲んで打ち上げをさせて頂きましたが,お料理もとってもおいしく話も盛りあがりました!

今回は担当の三浦にとっても最後の仕事ということで,お施主さんからも最後にプレゼントも頂いたようです.彼女入魂の監理もあり,最後をきれいに終えることが出来て私としてもホッと一息です.

施主のMさん,そして施工を担当して下さった藤建設工房の善如寺さんをはじめとした職人さん,関係者の皆さまにこの場をお借りして深く御礼申し上げます.皆さまお疲れさまでした!








[caption id="attachment_7327" align="alignnone" width="400" caption="住宅のシンボル.FIAT チンクエチェント"][/caption]

13. 03 / 25

北欧家具TALOへ

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sekimoto

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直近に竣工する住宅に納品するartekの家具を引き取りに,伊勢原にある北欧家具TALOまで足を運んだ.たびたび書いているようにオーナーの山口太郎くんとは幼なじみで,親同士が仲が良かったこともあって小学生の頃から家族ぐるみのお付き合いをさせてもらっている.もちろん僕も彼も,当時は北欧はもちろん建築も家具も知らなかった時代のお話でもある.

僕のフィンランド時代に,彼がはるばる遊びに来たことから再会したのだけれど,彼はその時点ではフィンランドがどこにあるかさえわからず,またその時にフィンランドデザインのことを僕からいろいろ教えてもらって興味を持ったというのだけれど,正直僕はあんまり覚えていない….ただ,確かにヘルシンキの行きつけのアンティーク街に彼を連れて行ったことだけは覚えている.

今では北欧家具を扱うお店の人が(北欧ではなく)伊勢原に買い付けに行くほどの品揃えとなり,またartek社と直接取引をしてアールト家具が扱える国内でも数少ないお店のひとつにもなった.リオタデザインのことは知らなくとも,北欧家具といえばTALOである.これは本当にすごいことなのだ.

そして今では,うちの住宅に置く家具は(お施主さんが望めばだけれど)artekの家具と相場は決まっていて,それも彼を通じて良心的に卸してもらっている.これは建築家にとっても本当に幸せな関係でもある.
いつもお世話になっています.これからもよろしく!

[caption id="attachment_7295" align="alignnone" width="400" caption="思えばツーショットの写真ははじめてかも"][/caption][caption id="attachment_7298" align="alignnone" width="400" caption="これが今日買い付けた品々です"][/caption]

13. 03 / 22

サクラの家

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桜の花に特別な感情を抱くというのは日本人ならではかもしれない.
私も敷地に桜の木があったり見えたりとなれば,(たとえ桜が本当に楽しめるのは1年のうちほんの1週間くらいであったとしても)家と桜の木との関係を考えないわけにはいかない.

今年の2月に竣工した,永福町の「しだれ桜の家」もそのひとつ.しだれ桜が咲く頃に撮影をしましょうと言っていたところ,思いのほか今年は早く咲いてしまって,慌てて撮影をセッティングすることに.

カメラマンさんにもお施主さんにも無理を言って,昨日急遽竣工写真を撮らせて頂いたのだけれど,設計時から思い描いていた”しだれ桜の咲く家”の姿が見れたことで,私としてもようやく竣工したような,パチリとピースがはまったような気がした.

そしてこちらは草加市で現場進行中の「隅切りの家」.川沿いの桜並木を独り占めする家もまた,ようやく小屋組まで見えてきた.来年はここからパノラマのように桜が見えるのですね!うらやましい.どうかお花見誘って下さい笑




寄居町で進行中の住宅「緩斜面の家」がまもなく竣工致します.
オープンハウスを行いますので,ご興味ある方は是非足をお運び下さい.

遠隔地ではありますが,都内近郊ではありえないのびやかな敷地と,平屋で展開した空間構成は(手前味噌ですが)なかなかの迫力です.大屋根は構造家の山田憲明さんと協働し,30mmのLVLパネルとスチールFBを組み合わせた木質ハイブリッド梁により,大スパンを軽快に飛ばしています.

小春日和の中,どうか行楽がてら是非見学にいらしてください!

【緩斜面の家】
日時:2013年3月30日(土) 13:00~17:00ごろまで
場所:埼玉県寄居町
JR八高線「用土駅」下車.徒歩10分.

ご希望の方にはご案内をお送り致します.関本までメール下さい.
riota@riotadesign.com

なお,本住宅は4年間在籍致しました弊社スタッフ三浦の最後の担当案件となります(4月初旬退社予定).皆さまにも大変お世話になりました.この場をお借りして厚く御礼申し上げます.

[caption id="attachment_7267" align="alignnone" width="560" caption="敷地写真"][/caption]