17. 08 / 09

Helsinki_Day1

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sekimoto

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> 北欧
> 旅行



北欧は冬に限る、なんてたまにツウぶって言う人がいます。スミマセン私もたまに言いますが、そんなわけないじゃないですか。北欧に行くなら夏に限ります。夏に行けなかった時は前述の発言になりますが、それはいわゆる負け惜しみってやつです。

ヘルシンキにいます。少し夏休みを早めに頂いて、家族とフィンランドに来ています。私と奥さんにとってはかつて暮らしていたので、里帰りに近い感覚かもしれません。そのくらい、我々にとってフィンランドは特別な国で、ここに来ると「ただいま!」といつも心の中で思います。今では息子もフィンランドが大好きになりました。しめしめと思っています。

幸い去年にも訪れたのですが、まだ3月の寒さが残る時期でしたので、夏はまったく景色が違います。着いた途端、奥さんが「フィンランドの匂いだ」と言いました。私もそう思います。我々にとって思い出のいっぱい詰まったヘルシンキの匂いは、まさにこの季節のこの匂いなんです。


気温は20度。天気は晴れ。日頃の行いが良かったのだと思うことにします。世に言う、世界で一番快適な夏がここにあります。日本のみなさんごめんなさい。でも言わせてください。天国はここにあります。

夏はこちらは白夜ですから夜遅くまで明るい日々が続きます。旅行者にとってはとてもありがたい季節です。ただもう8月ですから、だいぶ日が短くなって、夜8時を過ぎると少し日が陰ってきます。

この日はホテルに着いて少し休んでから街に出ました。市内のARTEK(アルテック)には日本人のスタッフがいて、日下部さんというのですが、いつもとてもお世話になっています。この日もまずはお店に立ち寄りご挨拶。



思えばアルテックってすごいなと思うのですが、アルテックは建築家アルヴァーアールトらが設立したアールトのデザインした家具や照明器具などを中心に製造販売し、今もなお世界中にそのライフスタイルを発信している会社です。

すごく下世話に例えるなら、アールト財団がアールトの権利を守る芸能事務所なら、アルテックはアールト商品を販売する建築家直営ショップみたいなものです。

それが、そのアールトの死後40年近く経っているのに、いまだそのブランド力が衰えていないというのはすごいことです。

アールト財団やアルテックは、アールトのブランド力とイメージを守るために、今なお様々な活動を行っており、そう考えるとアールトってフィンランドの人たちに心底愛されている建築家なんだなあとしみじみ思います。


さてこの日は、去年はまだ工事中で入れなかったLoyly(ロウリュ)という公衆サウナへ行ってきました。Loylyを設計したのは留学時代の友人でVille Haraらの主宰するAvanto Architects。留学時代は一緒に動物園の物見の塔などを作ったりしました。

Loyly http://www.loylyhelsinki.fi



ここは今すごい人気スポットになっていて、今回友人のアドバイスもあって事前に予約していったのですが、当日来て入れなかった人を何人も見ましたので正解でした。もしいらっしゃる方は、是非事前の予約をお勧めします(サイト上でできます)

中には普通のサウナとスモークサウナの2種類があり、両方を楽しめます。Loylyのサウナは正統派かどうかというのは国内でも意見が分かれるようですが、伝統的サウナを巧みに現代的解釈の上で成立させていて、Villeらしい木を使った切れ味のあるデザインも特徴の一つになっています。

個人的に、息子にこのフィンランド式サウナを経験させてあげられたのはとても良かったです。スモークサウナはもちろん、サウナのあと海にドボン!というのも、こんなことフィンランドでなかったらできないですからね。

あと、息子なりに飛行機の中で客室乗務員に英語で受け答えをしたり、活きた英語を体験してくれています。やっぱり英語は「通じた」って思える瞬間が一番楽しいと思うのです。この夏に英語も好きになって欲しいな。


時差ぼけで目が覚めてしまい、朝からこんなブログを書いています。
今日は一日市内のアールト巡りです。

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sekimoto

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> STAFF
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何年かに一度の社員旅行に出かけていました。行き先は福島のホテリ・アアルト、建築家の益子義弘先生が設計されたホテルです。

ホテリ・アアルトwww.hotelliaalto.com

今回の目的は、山口くんの卒業やスタッフとの親睦ももちろんあったのですが、一番の目的は、建築におけるホスピタリティとはなんだろう?という問題を、みんなと共有し、それぞれが考えてもらいたかったということがありました。


ホスピタリティとは、日本的にわかりやすく言えば「おもてなし」ということになるでしょうか。我々は日々住宅設計においてクライアントと向き合っていますが、クライアントにただヒアリングして、それを叶えればそれで良いかと言われれば、私はそうではないと思っています。

レストランで頼んだものが出てくれば誰も文句を言う人はいません。一夜を過ごすベッドさえあれば宿泊の目的は達せられるでしょう。ファミレスや、ユースホステルならそれで十分だと思います。

ところが我々の仕事はそれではだめなのです。クライアントが言葉にしない潜在的な欲求にこそ本質がある。それを掘り起こすのがホスピタリティであり、そこにこそ我々は応えなくてはならないのです。



若い頃はお金がなく、旅行はいつでも貧乏旅行です。うちのスタッフも例外ではないでしょう。しかし素泊まりに近い安いホテルしか知らない者が、どうして最高のホスピタリティある空間を作ることができるでしょうか。

今回益子先生のお取り計らいもあり、オーナーやホテルスタッフの皆様に宿泊以外の部屋や、まだ非公開のロッジなども見学させて頂くことができました。



巷の名の通った外資系ホテルなどでは最高のサービスを提供しています。ホテリ・アアルトのサービスももちろん申し分ありませんが、この両者の質には少し違いがあるような気がしました。

ホテリ・アアルトにある空気はどこまでもパーソナルで、住宅のような温かみがあるのです。至れり尽くせりなのに鬱陶しくない。困ったときにすっと現れて、またすっといなくなってしまうような、そんな絶妙な間や距離感があるのです。



そばに居るわけではないのに、ずっと自分に寄り添ってくれているような安心感。

「私はあなたのことを大切に想っていますよ」というメッセージのひとつひとつを受け取るたびに、宿泊者はとても満たされた気持ちになります。

宿泊者が、そんなメッセージのひとつひとつを宝探しのように探すような、そんな宿泊体験でした。



建築のホスピタリティとは、いわば親の愛情みたいなものなのかもしれません。

押しつければ拒まれる。目を離せば問題を起こす。自由な振る舞いを許しながらも、ずっと後ろからハラハラと見守り続けるというのは、本当に世話が焼けるのですが、それができるのは無償の愛がそこにあるからなのかもしれませんね。

ホテリ・アアルトはオーナーが益子先生に惚れ込んで設計をお願いされたそうです。そんな相思相愛の関係を空間の至る所に見ることができました。幸せな建築ですね。

スタッフの皆さん、おつかれさまでした。
また益子先生、今回の旅行へのご協力とお心遣いに心より感謝申し上げます。


このクリスマスを絡めた3連休は、皆さまいかがお過ごしだったでしょうか。我が家はちょっと変わったこんな場所に泊まってきました。BOOK AND BED TOKYO(泊まれる本屋)です。

BOOK AND BED TOKYO
http://bookandbedtokyo.com/

コンセプトがとてもユニークで、詳しくはサイトをどうぞ。おそらく説明しなくても、上の写真一枚でどういうことなのか大体理解できるのではないかと思います。設計は建築家の谷尻誠さんで、是非一度泊まってみたいと思っていたのでした。

場所は池袋なので、我が家のある志木からも20分ほどで行けてしまいます。こんな近い場所に家族で泊まるというのは初めてのことでしたが、この日は帰らなくても良いのだと思うと、いつも馴染みの池袋がちょっとした旅先の街となり、とても新鮮な体験となりました。


駅から徒歩3分ほどのビルのエレベーターを降りると、唐突にこんな感じの壁が現れます。これ以外は木の扉がひとつだけ。木の扉にはロックがされていて中に入ることができません。

どうやって中に入るのだろうと壁際の呼び鈴を押すと、写真の木の壁の一部がパカッと外れて、そこがいきなりフロントに早変わり。手続きを済ませると、扉の暗証番号を教えてもらえます。


中に入るともうこんな感じ。
宿泊しなくても、昼間だけの利用も出来るようです。街の中のちょっとした秘密基地のようですね。この日はクリスマスだったこともあり、カップルでいっぱいでした。

私たちもこの日はいろいろ歩いて疲れていたので、ソファでひと休みできるのはとても癒やされました。


本棚には至る所に穴が開いていて、中の空洞に人が泊まれるようになっています。いわゆるカプセルホテルみたいなものかもしれませんが、みんな思い思いの格好で読書に興じていることからすると、マンガ喫茶のようでもあります。

この”穴ぐら”は狭すぎず広すぎず丁度良い広さで、ここに入ると本当に落ち着いて自分だけの世界に籠もることが出来ます。ちょっとした冬眠のクマの気分でしょうか笑


部屋は男女の区別はなく、またシャワールームも共同です。
この辺もどうなんだろう?と少し不安を覚えましたが、皆それを理解して来ているためか全く違和感はなく、ちょっとした合宿気分もあり、気取ったホテルよりもむしろリラックスできる気がしました。

この[BOOK AND BED TOKYO]は今とっても人気があって、週末などは数ヶ月先でないと予約が取れないようです。

建築やデザイン関係者には是非一度この空間体験をして頂きたいのと、また地方の方で東京に一泊するという方も、どうせ泊まるならこんな場所はどうでしょう?安ホテルと同じくらいの値段で、より刺激的な体験ができますよ。

16. 04 / 10

Hellema

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sekimoto

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> はまりもの
> 旅行



フィンランドに行ったらたくさん買い物をするかと思いましたが、すでに家にあるものばかりなので、思いのほか買うものはなく、家に着いたらほとんどお土産以外買い物をしていなかったことに気づきました。

自宅用に買ったもので一番嬉しかったのは、駅前のSマートで買ったこのHellemaのクッキー。留学時代、朝食代わりにほぼ毎日食べていました。思い出の味です。

このクッキー本当においしくて、生地のサクサク感といい、チョコレートといい、あまりに絶妙でどうして日本で手に入らないのか不思議なくらい。もう一度ヘルシンキに行くことがあったら、このクッキーをもう一度食べたいとずっと思っていました。

しかし、それももう10年以上昔の話なので、さすがにもう無いかなと思いましたが、今回Sマートの棚にそれらしきクッキーを見つけた時は感動しました。パッケージは一新していましたが、Hellemaというブランドとクッキーの写真素材は当時のままでした。

日本に帰ってこれを食べた瞬間、これだ!と思いました。

不思議なもので、ヘルシンキの街の風景を見たり旧い友人達に会うと、懐かしさもありますが、それは一瞬のことで、次の瞬間には昨日もそのまた以前もずっと会っていたような既視感を覚えたんですね。ところが、懐かしい食べ物を食べると、ピンポイントで記憶が遡るんです。

今回の旅でなぜか一番「ああ、フィンランドだ!」と感じた瞬間でした。しかも帰国後に。しかもHellemaはフィンランドではなく、実はオランダのクッキーという笑

ヘルシンキに行ったら、是非Hellemaを。オランダですが。

16. 04 / 02

ヘルシンキへ

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sekimoto

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> 旅行



とうとうフィンランドに帰ってきました。我々にとっては実に11年ぶりの”里帰り”になります。

今の私がいるのは、すべてフィンランドのおかげです。建築に、人生に必要なすべての事を私はフィンランドから学びました。ヘルシンキでのわずか3日間は、かつての思い出のトレースと、現地に住む旧友達との時間であっという間に費やされていきます。なんという幸せな時間。

あっという間に空白は埋められ、これまでも、これからもずっとヘルシンキでの生活が続いてゆくかのような錯覚を覚えます。こここそが我が家。ヘルシンキは私にとって永遠に心の故郷であり続けることでしょう。

Kiitos kaikille!