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この秋の連休を利用して,瀬戸内芸術祭にてアートを巡る旅にやってきました。

直島は祖父の故郷であり、関本家にとってルーツともいえる島です。当時はその名を口にしても誰も知りませんでしたが、今では「現代美術の聖地」と呼ばれているようです。誇らしくもあり、こそばゆい気もします。私がこんな仕事をしているというのも、何かのご縁かもしれません。

過去にも何度か来ていますが、今回は関本家ご先祖様のお墓に是非お参りしたいと思っていました。島に残る親戚にも連絡を取り、宮浦港にほど近い場所にある墓苑を教えて頂きました。

これだ!そのお墓は周囲に幾つかある関本姓を含めたお墓の中でも最も大きく立派なお墓でした。ご先祖様の偉業に思いを馳せ、静かにこうべを垂れたのでした。

この日は安藤忠雄さんの設計した美術館を中心にまわりました。中でも今回初めて訪れた地中美術館には本当に感動しました。これは世界にも類のない美術館ではないでしょうか。その空間体験はもう圧巻というほかありません。(ちなみに地中美術館は、撮影禁止のため写真は一枚もありません)

もちろん他の美術館も素晴らしかったですよ。直島の安藤さんの建築はどれもずば抜けていると思います。よほど直島の環境と相性が良いのですね(正直ほかに建つ安藤さんの建築は当たり外れがあります)。直島を見ずして安藤さんの建築は語れません。是非足を運んでみて下さい!

番外では、美術館が大好きな私と奥さんは良いとして、息子はほとほと嫌気がさした模様…。まあまあ、もうちょっと付き合ってくれよ。





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新年あけましておめでとうございます!
と書き出しておきながら,季節外れな写真で申し訳ありません.しかしリアルです.このお正月は,家族で石垣島で過ごしていました.平均気温20度.雨期のため,毎日梅雨のように重い雲が空を覆っていましたが,たまに日が差すともう暑くてとても上着など羽織っていられません.まさに常夏の島です.

寒い季節にフィンランドに行くことはあっても,南の島に行くのははじめてでした.今年は仕事始めの5日が週末にかかることもあり,それならばいっそ遠出してゆっくり過ごそうということになったのでした.GWは意外に来客や仕事が入ってしまったり,お盆は暑くてどこにも行きたくなかったりと,お正月休みは私のような仕事をしている者にとっては,最もゆっくり休める時期かもしれません.

石垣島では川平湾の近くに宿を取り,ステイ中は近くの島々にも足をのばしました.竹富島では自転車で巡りながら,ため息の出るような青い海と美しい琉球の民家に魅せられました.黒島ではウミガメの放流体験などにも参加させて頂きました.

冬ということからか,どこものんびりと,人も少なく快適な滞在でした.なにより暖かくて,食べ物もおいしかったし,こじんまりとしていて移動も楽で良かった.竹富島や黒島は,自転車でぐるりと廻れるスケール感も心地よかったです.旅行に来て,仕事のことを考えず,頭をからっぽにして楽しく過ごせた旅行は久しぶりでした.沖縄本島にも行ったことはありますが,沖縄に行くなら絶対に島がお勧めです.

さて,そんな休みもそろそろ終わろうとしています.明日はいよいよ仕事始め.今年はビッグプロジェクトが目白押し!ビッグと言っても規模が大きいというよりは,いろいろな巡り合わせで,これまでとひと味違うテイストの住宅や,大きなチャレンジとなるプロジェクトが目白押しということを意味しています.年明けから心してかからないといけません.

スタッフの皆さん,どうか今年の年末も達成感を持って迎えられるよう,精一杯設計に向き合ってゆきましょう!

また施主の皆さま,いつも温かく我々との家づくりにお付き合い下さいましてありがとうございます.今年も変わらず精一杯仕事をしてゆきます.本年もどうぞよろしくお願いします!


12. 05 / 06

青森へ

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[caption id="attachment_4506" align="alignnone" width="560" caption="ねぶたの家・ワラッセ"][/caption]

この連休は青森に行ってきました.青森には二つの行ってみたかった美術館があり,ひとつは十和田市現代美術館(設計:西沢立衛),もうひとつは青森県立美術館で,ちょうどこの県立美術館で「フィンランドのくらしとデザイン展」というフィンランドの展覧会が開催されていることもあり,これに引っかけて足を延ばすことにしました.

ただ旅行中は,青森はずっと雨.気温もぐっと下がってとにかく悪天候と寒さにやられました.それでも,最初に寄った十和田では,街にひらかれた豊かな美術館のあり方にも触れ,また県立美術館では,隣接する山内丸山遺跡との対応から決められた建物の配置や,小空間と大空間を散りばめたような構成など,その素材感も含めて好印象を持ちました.

また悪天候の中,弘前にも足を延ばしました.満開の桜を見るはずが実際には一足遅くてすでに葉桜.それでも品のある弘前城の佇まいや,周辺に点在する前川國男設計の市役所や博物館なども見れて充実した旅程でした.

目的だった建築とは別に,青森で見たねぶたの家・ワラッセで見たねぶたの文化や,実物のねぶたにも感動しました.また食べ物も何を食べてもおいしかったです.

青森の光景はのどかで空気は澄んでいました.郊外に出ると木の香りがして,どこかフィンランドや北欧の国を思わせるような風景でした.本場のねぶた祭りをはじめ,また来たくなる場所でした.

[caption id="attachment_4507" align="alignnone" width="560" caption="十和田市現代美術館"][/caption]
[caption id="attachment_4520" align="alignnone" width="276" caption="青森県立美術館"] 

 

[/caption]


毎年秋になると家族で旅行に出かける.一般的に旅のテーマといえば,海,山,グルメに温泉といろいろあるけれど,我が家の場合は必ずアートか建築が軸になる.素晴らしい作品や空間に触れると,おいしいものを食べた時と同じくらい心が満たされる.

もっとも,毎回それにつき合わされる子どもはどう思ってるかはわからないけれど.ただ物心ついた時からそういうところにばかり連れて行かれるし,最近では自分から美術館や博物館に行きたいと言い出すこともあるので,既に家族旅行とはそういうものだと思っているかもしれない.

今回は静岡の三島にあるクレマチスの丘まで足を延ばした.クレマチスの丘には,ヴァンジ彫刻庭園美術館やIZU PHOTO MUSEUMなどの美術館がクレマチスの咲く庭園と共に敷地内に点在している.

中でもイタリアの彫刻家,ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻がならぶ庭園は美しく,また天気も良くて最高に気持ちが良かった.人も少なかったし,こうして屋外で彫刻を楽しめる場所というのは開放的で,やはり美術館の中よりずっと楽しめる.ヴァンジの表現力と,彫刻の表情が実に良くて,ついつい引き込まれてしまった.

ほかにも御殿場で立ち寄った,内藤廣さん設計による「とらやカフェ」や「とらや工房」も素晴らしかった.全体の構成は素っ気ないくらいシンプルに,でも寄って見ていくとため息が出るくらい細やかな配慮が行き届いていて,内藤さんらしい建築だった.

内藤さんの建築には一言でいえば品がある.人としての品性は建築ににじみ出るものだとあらためて感じた.

最近思うことは,建築単体ではなく,建築と環境がいかに引き立てあえる関係をつくれるかということ.特にとらや工房は,そういう意味において”反則”と思うくらいその佇まいや環境が素晴らしかった.逆に言うと,その環境づくりをするのが建築家の仕事なのかもしれない.内藤さんの仕事と,クレマチスの丘で見た建築群と庭園との関係にもそれを感じ取ることができた.

番外編では,とらや工房の敷地内に建つ旧岸邸(設計・吉田五十八)も見学できたり,退屈気味だった子どもとは東山湖で釣りをしたりと盛りだくさんの旅だった.ちなみに冒頭の写真はヴァンジ庭園で叱られ,ふてくされて佇む息子.その表情と手前の彫刻との対比がなかなかいい.

[caption id="attachment_2819" align="alignnone" width="418" caption="ヴァンジ彫刻庭園美術館|クレマチスの丘"][/caption]

[caption id="attachment_2813" align="alignnone" width="418" caption="壁をよじ登る男|ジュリアーノ・ヴァンジ"][/caption]

[caption id="attachment_2806" align="alignnone" width="418" caption="とらや工房|設計:内藤廣"][/caption]

[caption id="attachment_2814" align="alignnone" width="560" caption="IZU PHOTO MUSEUM|内装・庭:杉本博司"][/caption]

[caption id="attachment_2815" align="alignnone" width="560" caption="旧岸信介別邸|設計:吉田五十八"][/caption]

11. 07 / 19

海へ

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毎年,海の日に海へ行く.
昔は波を怖がっていた子どもも,今では海に行くのを楽しみにするようになった.
もっとも,泳ぐ方よりも岩場でカニや生き物を探す方が楽しみのようだけれど.

大人になってからしばらく海からは遠ざかっていた.
子どもの頃,学生の頃,夏と言えばやっぱり海だった.
海は夏の象徴だと思う.赤く焼けた肌をさすりながら.