25. 01 / 07

京都奈良へ

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sekimoto

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このお正月は京都奈良に行ってきました。奈良には観光で来るのは30年ぶりくらいかもしれません。激混みの京都と打って変わって、奈良はのんびりしていてとても良かったです。

奈良では法隆寺の五重塔をあらためて見てみたくて訪ねました。心柱を通した制振構造や木造の物理的な強度もさることながら、後年に建てられたほかの絢爛な五重塔よりも素朴で純粋な佇まいに、ずっと見ていて飽きませんでした。


奈良では急に思い立って慈光院にも立ち寄りました。誰もいなさすぎて、やってないのかと思ったほど。それがとても良かったです。

寺院でありながら、片桐石州による境内全体を茶席として設えた空間演出と、当第一の文化人が集った場所ということが空間全体から感じられて、しみじみと良い空間体験をさせて頂きました。

奈良はまたゆっくり訪ねたいです。



これまで家族旅行といえば子供が中心に回っていましたが、息子も成人し、ともに同じ目線で建築を見て、写真を語り、お酒が呑めるというのは今回とても楽しかったことです。

必要に応じて別行動をし、夜は一人で夜の街に消えていく息子。あ〜楽だ!10年前の自分に言ってやりたい、いつかこういう旅ができるようになることを。

そして数年後の自分にも言われることでしょう。そんな旅も、あと◯回でおしまいだよと。




24. 12 / 09

別府にて

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sekimoto

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すでに先月末のことになりますが、JIA(日本建築家協会)の全国大会のため、二泊三日で大分の別府に行ってきました。別府滞在中のあれこれについては、ついぞここにまとめて書く余裕もないまま時が過ぎてしまいました、、。(一部はFacebookに投稿を上げました)

JIAの全国大会は、毎年様々な場所で開催されていて、昨年は常滑、その前は沖縄での開催でした。ちなみに来年は千葉!

建築家大会なんて何をするんだろうと思われると思いますが、開催時期に合わせて多くのセミナーやシンポジウムが現地で開催され、大きな会場で懇親会が行われたり、支部ごとに夜遅くまではしご酒したり?それはそれは盛り上がる年に一度の建築家のお祭りみたいなものなのです。

実は今回の別府建築家大会は、ちょうど開催が結婚記念日とまるかぶりしていて、参加をどうしようかと迷っていました。

記念日だからといって何か特別なことがあるわけではないのですが、それを知っていて出かけるというのもなんとなく後ろめたくもあり、「一緒に行く?」と誘うと「別府=温泉」の構図がよほど魅力的だったのか、人見知りで知らない人がいる場所に滅多についてこない妻が珍しく行く!との返事。

そんなプライベートの旅行も兼ねさせて頂いたため、大会中も一部は別行動をさせて頂き、おかげさまで我々にとっても特別な旅行となりました。(大会のメイン行事はちゃんと参加しましたよ!)

建築とは一切関係のない仕事の妻ですが、建築巡りに文句も言わず、食べものが美味しいといっては喜び、買い物をしては上機嫌で、悩みひとつ抱えない性格は私とは真逆でいつも羨ましいなあと感じます。情報通で、私が知らないことを実によく知っています。我が家のトレンドセッターは、私ではなく実は妻なのです。

息子も大学生となり、最近はまた二人での時間が増えてきました。親業もそろそろおしまい。これからはまた新しい時間が刻まれるのでしょうね。

24. 03 / 17

広島へ

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sekimoto

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木曜日から土曜日にかけて広島に行ってきました。メインは金曜日に頼まれていたKMEWさんでのセミナーでしたが、その前の日に広島入りして市内を少し観光、翌日のセミナー後は宮島へも足を伸ばしました。

セミナーは20名近くの方に足を運んで頂きました。そこでも出会いもあり、またKMEWさんの新製品発表も覗かせて頂き、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました。KMEWさん、お声がけくださりありがとうございました!

セミナー後の宮島は天気も良く、今回は妻も一緒に行ったのですが、久しぶりに二人でのんびり過ごさせて頂きました。宮島なんて、きっと高校生の修学旅行ぶり。言うまでもなく全く記憶がないので、ほぼはじめてのような感覚で街を歩きました。

観光地で外国人がいっぱいでしたが、素朴な街並みも残っていて、起伏ある豊かな街並みもとても楽しかったです。厳島神社は潮が完全に引いていて、海に浮かぶ神社を想像していたのでかなりのギャップ、、。これはこれで良い思い出になりました。




翌日は、朝イチで映画「Drive My Car」にも登場した広島市環境局中工場まで。設計はNYのMOMA現代美術館の設計でも有名な谷口吉生氏。

本当に美術館のような精度で出来上がっており、広島の中心街に向かって都市軸がまっすぐに引かれていることを意識させる、とても美しい建築でした。無理してでも立ち寄って良かったです。


その後は最後のお楽しみ、尾道まで。海辺のしまなみ海道を自転車で巡りたかったのですが、この日は晴天で春のような陽気、絶好のサイクリング日和でした。

ガチなサイクリストはこの聖地を島伝いに今治まで目指すそうですが、我々はそこまでの根性はありません。わずか3時間程度でしたが、電動自転車のおかげで向島を一周し、因島大橋を渡って因島の地を一瞬だけ踏んで帰ってくることができました。

海辺の景色を眺めながらのサイクリングは本当に、最高に気持ちよかったです!お天気に感謝ですね。

広島は街も大きくて、食べ物も何を食べても美味しかったです。まだまだ回れていないところはいっぱいあるのですが、大満足の広島ステイでした。仕事のついでとはいえ、良い息抜きになりました!



JIA建築家大会2023東海in常滑に行ってきました。

JIAでは毎年開催している全国大会も、私は参加するのははじめて。今期は関東甲信越支部の広報副委員長なども務めているため、少しでも顔をつなげられればとのことでの参加でしたが、そもそも建築家大会という意味がよくわかっていない私としては、行く前は少々不安もあり、、。

ですが、いつもの住宅部会メンバーや学生たちとの交流、またあらたに広がった関係などもあり、とても楽しく充実した2日間になりました。学生たちとは、LIXILの工場見学やろくろを使った陶芸体験も。

本当は今日もこのあとクロージングのレセプションもあるようなのですが、私は明日立会いの現場などもあり、後ろ髪を引かれる思いでひと足先に失礼させてもらいました。

皆さまお疲れさまでした!最後まで楽しまれてください。




先週末のことですが、少し遅めのGW休みに、島根県の隠岐の島に行ってきました。

流刑の地の歴史を持つ隠岐の島は、まず来るだけで大変!流刑の地に選ばれるだけのことはあります。そこから他の島に渡ろうものなら、船が少なくてもっと大変!!今回の旅程はまさに針の穴を通すようでした。

島には何もないけど、すべてがある。そんな印象です。本当に豊かな島ですね。ジオパークの認定を受けた自然はワイルドで、手付かずの素朴さもとても良いです。

そんな隠岐の島の西郷港地区のコンペを取った建築家の菅原大輔さんとも空港でばったり!ニッチなところでニッチな人に会うと嬉しいものですね。



ところで私は、毎年全国のいろんなホテルを訪ね歩いています。今回の隠岐の島行きの目的のひとつは、ずっと行ってみたかったENTOというホテルに泊まることでした。

ENTO https://ento-oki.jp/

設計はMount Fuji Architects Studio。昨年度のJIA優秀建築賞も受賞された建築です。



構造は木造CLTパネル構法によるモノコック構造。職人不足から、島での建設を最小限として、本島側で材料をほとんど刻み、島ではほぼ組み立てだけというプロセスにすることで驚異的な短工期を実現しているそうです。

構造設計は、山田憲明さんの事務所の元スタッフでもある蒲池さんと中さん。中さんは、過去にリオタデザインとの仕事でもパーゴラテラスの家、VALO、TOPWATERなどの構造設計を担当下さっています。

プロジェクト全体の歯切れの良さと、唯一無二の環境を活かし切った設計に感服しました。客室からのこの眺めも大迫力です!

ロビーなどには、このCLT構造がデザインとしてもうまく活かされています。地上階には隠岐の島の悠久の歴史が地球の歴史と重ね合わせて展示されたギャラリーが併設されています。こちらもなかなか見応えがありました。



わずか2泊3日の隠岐の島滞在でしたが、ほかにもここでは語りきれない様々な出会いや発見がありました。

なによりもこの大自然には圧倒されました!季節も良かったですね。ご縁にも恵まれて、もう二度と来れないかもという思いと、もしかしたら二度三度と来ることになるんじゃないかという予感とが交錯しています。

最後にいくつかの写真だけ挙げておきます。きっとこれだけで十分伝わるはず!!隠岐の島、皆さまも是非足を伸ばしてみて下さい。