13. 05 / 22
フィンランドからの友人
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sekimoto
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> 生活
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今日はフィンランド時代からの友人で,現在来日中の森下圭子さんが遊びに来てくれました.森下さんといえば,映画かもめ食堂での現地コーディネーターや絵本の翻訳,”ほぼ日”での連載,最近では小林聡美さんのエッセイ本にたびたび登場する”パワフルな森下さん”として,最近ではすっかり有名人になってしまいました.
我々がフィンランドで暮らしていたのはもう10年以上も昔.その時につながっていた友人達は皆我々と同じように歳をとり,人生経験を重ねて,今ではそれぞれの分野の一線で活躍しています.そんな我々共通の友人知人たちの話をしながら,あの楽しかった日々を振り返り,「みんな偉くなったよねー」とついしみじみしてしまうのでした.
これまで出会った人たちも,縁がなかったらそれまで.逆にご縁があった方とはその後もいろんな形で関係がつながってゆきます.国境を越えて共通の知人同志がなぜかつながっていて,どうしてその人を知っているの!?と驚かされることもしばしば.森下さんもそんな私にとって切れそうで切れない,大切な友人の一人とも言えそうです.
短い時間でしたが,小林聡美さんのエッセイに出てくるまんまの弾丸トークで,嵐のように帰って行きました.また逢いましょう.次は是非フィンランドで!
13. 05 / 17
白岡の家撮影
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sekimoto
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> 仕事
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先日,昨年9月に竣工した「白岡の家」の竣工写真撮影がありました.撮影当日は快晴で絶好の撮影日和.撮影はおなじみのバウハウスネオの後関勝也さんにお願いしました.
白岡の家は,一言で言うとワイルドな家です.外観はそう見えないかもしれませんがワイルドなんです.ご主人は日曜大工で何でも作ってしまいます.庭も造園家は一切頼まず,木を植えるところから築山をつくったり,遊具用のドラム缶や巨大な切り株をどこからともなくタダで手に入れてくるという大胆さは,いつも度肝を抜かれます.
下の写真は,庭先で流しそうめんの図.う~ん,楽しそう!笑
この5月はなんと保育園つながりで,18世帯,48人の家族がやってきたそうです.その写真も見せてもらいましたが,住宅ではあり得ない光景が広がっていました.すごすぎます・・.
そんな白岡の家,写真のアップもどうかお楽しみに!
でもある意味,どんな写真よりも以下の写真が能弁にこの住宅の魅力を語っているような気もします笑

先日テレビをつけると,たまたまNHK教育(ETV)の「SWITCHインタビュー・達人達」という番組で,アートディレクターの佐藤可士和さんと放送作家の小山薫堂さんの対談をやっていた.番組も半ばくらいから見始めたのが悔やまれるくらい,とても刺激になる内容で,再放送しないかなとひそかに思っている.
その中で佐藤可士和さんが語っていた内容で,印象に残ったことが二つあった.
ひとつは「答えはすでに相手の中にある」ということ.
自分はそれを引き出すだけ.自分の中からひねり出すものではない.
もうひとつは「打合せではメモを取らない」ということ.
打合せには手ぶらで出かける.帰ってきて覚えていることだけが大切なこと.
これにはとても共感を覚える.
ひとつめの「すでにある」もいつもそう思う.私という存在は何なんだろうと思うくらい,いつも相手の中から引き出したいと思っている.それはクライアントであったり敷地であったり,頑固な役人相手のことだったりするかもしれない.私が全くオリジナルで考えたことなんて,もしかしたらないんじゃないかと思う.
もうひとつの「メモを取らない」ということ.これはなかなか真似ができないのだけれど,この感覚はよくわかる.私もクライアントと打合せをしているときはメモを一応取っているのだけれど,これを読み返すということをあまりしない.プランニングを考えているときも,要望書はあまり読まない.大体あんなこと言っていたな,という話の大枠だけで捉える.そうしないと大きな筋を読み違えてしまうような気がするからだ.
余談だけど,現場監理にもついうっかり何も持たないで行ってしまうことがある(それでスタッフに呆れられる).でも図面は現場にもあるし,スケールは監督が持っている.そもそも図面の内容はすべて頭に入っているので,私に必要なのは鉛筆一本だけでいい.あとはコピーの裏紙でもあればその場で納まりを走り書きできる.三角定規がなくても手が覚えている.だからもしかしたら現場も手ぶらで良いのかもしれない.
なかなか面白かった.次回は隈研吾さんx林真理子さん.
隈さんか.いやなんでもないです.
『SWITCHIインタビュー・達人達』
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/
その中で佐藤可士和さんが語っていた内容で,印象に残ったことが二つあった.
ひとつは「答えはすでに相手の中にある」ということ.
自分はそれを引き出すだけ.自分の中からひねり出すものではない.
もうひとつは「打合せではメモを取らない」ということ.
打合せには手ぶらで出かける.帰ってきて覚えていることだけが大切なこと.
これにはとても共感を覚える.
ひとつめの「すでにある」もいつもそう思う.私という存在は何なんだろうと思うくらい,いつも相手の中から引き出したいと思っている.それはクライアントであったり敷地であったり,頑固な役人相手のことだったりするかもしれない.私が全くオリジナルで考えたことなんて,もしかしたらないんじゃないかと思う.
もうひとつの「メモを取らない」ということ.これはなかなか真似ができないのだけれど,この感覚はよくわかる.私もクライアントと打合せをしているときはメモを一応取っているのだけれど,これを読み返すということをあまりしない.プランニングを考えているときも,要望書はあまり読まない.大体あんなこと言っていたな,という話の大枠だけで捉える.そうしないと大きな筋を読み違えてしまうような気がするからだ.
余談だけど,現場監理にもついうっかり何も持たないで行ってしまうことがある(それでスタッフに呆れられる).でも図面は現場にもあるし,スケールは監督が持っている.そもそも図面の内容はすべて頭に入っているので,私に必要なのは鉛筆一本だけでいい.あとはコピーの裏紙でもあればその場で納まりを走り書きできる.三角定規がなくても手が覚えている.だからもしかしたら現場も手ぶらで良いのかもしれない.
なかなか面白かった.次回は隈研吾さんx林真理子さん.
隈さんか.いやなんでもないです.
『SWITCHIインタビュー・達人達』
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/
13. 05 / 09
勝者と敗者
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sekimoto
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> 仕事
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以下はとあるネットから拾った言葉ですが,これって現場と設計両方に言えることですね.後者(敗者)的な受け答えをする現場監督にたまに当たると,ものすごくイライラします.そしてついアツくなって説教してしまいます.
逆に監督さんも後者的な設計者にあたるとイライラするのでは?ダメ出しするばかりで解決を示さない.それを考えるのが現場の仕事だと言い切るタイプ.もちろん建築だけではなくて,あらゆる局面にあてはまることかもしれませんね.あれもしかして,今誰かの顔が浮かんでます?
◇
1.勝者はいつも答えを出そうとする
2.敗者はいつも問題点しか出さない
3.勝者は常に計画を持っている
4.敗者には常に言い訳がある
5.勝者は言う『私にやらしてください』
6.敗者は言う『私の仕事ではありません』
7.勝者はあらゆる問題に対して解決策を見つけようとする
8.敗者はあらゆる解決策について問題点を見つけようとする
9.勝者は言う『難しいかもしれません。でもやればできます』
10.敗者は言う『やれば出来るかもしれません。でも難し過ぎます』
逆に監督さんも後者的な設計者にあたるとイライラするのでは?ダメ出しするばかりで解決を示さない.それを考えるのが現場の仕事だと言い切るタイプ.もちろん建築だけではなくて,あらゆる局面にあてはまることかもしれませんね.あれもしかして,今誰かの顔が浮かんでます?
◇
1.勝者はいつも答えを出そうとする
2.敗者はいつも問題点しか出さない
3.勝者は常に計画を持っている
4.敗者には常に言い訳がある
5.勝者は言う『私にやらしてください』
6.敗者は言う『私の仕事ではありません』
7.勝者はあらゆる問題に対して解決策を見つけようとする
8.敗者はあらゆる解決策について問題点を見つけようとする
9.勝者は言う『難しいかもしれません。でもやればできます』
10.敗者は言う『やれば出来るかもしれません。でも難し過ぎます』
建築は愛である,なんて書くと頭がおかしいと思われるだろうか.
でもそう思う.産みの親が,我が子が可愛くなかったら誰が可愛がってくれるんだろう.
今日大学では課題の中間提出があった.課題は住宅.GWの最後(しかも今日はまだ祝日)にわざわざ提出をぶつけなくても,と思わなくもないけれどそれはそれ.きっとみんなGWは返上で,前日は徹夜かそれに近い状態だったんだろうと思う.
完成度なんて求めてないし,中間だからまだまだ挽回もできる.プレゼンも未熟だし,自信も確信も持てないのも仕方がない.でも自分の作品をおとしめることだけはだめだ.作品がかわいそうじゃないか.
僕が学生との講評で唯一熱くなる瞬間があったとしたら,図面の未熟さではなく,模型の稚拙さでもなく,愛情のなさだ.世界を敵に回しても,本心ではどこか気に入っていないところがあったとしても,自分の作品は全力で肯定して欲しい.この案は素晴らしいんだと言い切って欲しい.ダメなところが9割でも,残り1割の良さを必死にアピールして欲しいと思う.
僕は自分の担当する学生達が大好きだ.彼らの良さを理解してあげたいといつも思う.今日は中間だし,9割のダメには目をつぶっても1割は全力で褒めてあげようと思っていたのだけれど,あまりに「自分の作品はダメです」とネガティブアピールする学生が多すぎて,正直心が折れてしまった.
みんな自分の作品が可愛くないの?愛情がないのなら,愛情を注げる案に今からでも変更したほうがいい.誰からも愛されず,望まれないまま世の中に産み落とされる建築なんて,たとえそれが課題であったとしてもあまりに悲しすぎる.
でもそう思う.産みの親が,我が子が可愛くなかったら誰が可愛がってくれるんだろう.
今日大学では課題の中間提出があった.課題は住宅.GWの最後(しかも今日はまだ祝日)にわざわざ提出をぶつけなくても,と思わなくもないけれどそれはそれ.きっとみんなGWは返上で,前日は徹夜かそれに近い状態だったんだろうと思う.
完成度なんて求めてないし,中間だからまだまだ挽回もできる.プレゼンも未熟だし,自信も確信も持てないのも仕方がない.でも自分の作品をおとしめることだけはだめだ.作品がかわいそうじゃないか.
僕が学生との講評で唯一熱くなる瞬間があったとしたら,図面の未熟さではなく,模型の稚拙さでもなく,愛情のなさだ.世界を敵に回しても,本心ではどこか気に入っていないところがあったとしても,自分の作品は全力で肯定して欲しい.この案は素晴らしいんだと言い切って欲しい.ダメなところが9割でも,残り1割の良さを必死にアピールして欲しいと思う.
僕は自分の担当する学生達が大好きだ.彼らの良さを理解してあげたいといつも思う.今日は中間だし,9割のダメには目をつぶっても1割は全力で褒めてあげようと思っていたのだけれど,あまりに「自分の作品はダメです」とネガティブアピールする学生が多すぎて,正直心が折れてしまった.
みんな自分の作品が可愛くないの?愛情がないのなら,愛情を注げる案に今からでも変更したほうがいい.誰からも愛されず,望まれないまま世の中に産み落とされる建築なんて,たとえそれが課題であったとしてもあまりに悲しすぎる.
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