13. 06 / 18
【窓の家】オープンハウスのお知らせ
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sekimoto
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> OPENHOUSE
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蕨市で現場進行中の住宅「窓の家」がまもなく竣工致します.
オープンハウス(内覧会)を行いますので,ご興味ある方は是非足をお運び下さい.
幹線道路に面したわずか14坪程の変形した狭小角地に建つ住宅です.
交差点に建つ住宅の佇まいがその角度によって色々な表情を見せるよう,外壁面を様々な角度に振り,随所に大小の窓を配置することで,室内には開放的な眺望と空間の奥行きを,外部からは楽しげな生活の雰囲気がこぼれてくるよう意図しています.
【窓の家】
日時:2013年6月29日(土) 13:00~18:00ごろまで
場所:埼玉県蕨市
JR京浜東北線「蕨駅」西口下車.徒歩約10分.
ご希望の方にはご案内をお送り致します.関本までメール下さい.
riota@riotadesign.com
13. 06 / 16
志木市民弓道大会
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sekimoto
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> 弓道
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今日は所属する志木市弓道連盟の年中行事のひとつである志木市民弓道大会がありました.私は当日の幹事となり,またあろうことか急遽矢渡しの介添人を務めさせて頂くことになってしまいました.その指名を受けたのが先週の木曜日.
矢渡しというのは射会のはじめに行われる射礼のひとつで,射手1名に介添人が2名付きます.介添人には第一と第二があり,私が務めたのは第二介添人.第一は射手の補佐を,第二介添人は矢取りを担当するのですが,マァ,歩き方から立ち方から座り方,指先のひとつに至るまでびっしりと決まり事があり,ただでさえ複雑な弓道の所作の中でもかなりの難易度が要求されます.
事前に資料を読み込んで所作を頭に叩き込み,この一週間は忙しい仕事の合間を縫って平日の夜も道場に通い特訓を受けました.その成果もあってか,今日の矢渡しの介添人はなんとかつつがなく務めさせて頂きました.ホッ!
これで緊張が解けたのが良かったのでしょうか.続く本番の射会でもラッキーは続き,なんと四段以下の部で準優勝してしまいました(ちなみに私は弐段).
射会後の余興でも,見事小さな扇的を射貫いて花的賞も頂き,今日は出来過ぎな一日.きっと一週間のご褒美ですね!
13. 06 / 15
二宮の日土小学校
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sekimoto
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> 仕事
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いきなり梱包にくるまれた荷物が届いた.愛媛に事務所を構えるうちの元スタッフ二宮からだった.中からは小さな椅子があらわれ,同封された手紙にはこう書かれていた.
「大変遅くなりましたが,事務所開設10周年のお祝いです.この椅子は松村正恒さんが日土小学校の図書室のために設計したものです.なかなか精度が上がらず今までかかってしまいました.ようやく完成しましたので第一号をお贈りします」
すぐに電話して久しぶりに二宮と話をした.そういえば,去年うちの10周年イベントをやった際,彼からは贈りたいものがあるのだけれど,間に合わないからもう少し待って欲しいと言っていた.もう忘れかけていたのだけれど,このことだったのか.
日土小学校は愛媛県八幡浜市に建つ古い木造の小学校.築57年.建築的かつ文化的な価値を認められDOCOMOMO20選や,昨年はワールドモニュメント財団よりノール・モダニズム賞なども受賞した.今では愛媛が世界に誇る建築遺産のひとつとなっている.
二宮はこの小学校の出身だ.彼はここで少年期を過ごし,今またこの近くで事務所を構えている.彼の大学の卒業設計も日土小学校がテーマだったし,地元出身の建築家として保存活動にも尽力した.彼の母校に寄せる愛着は並大抵のものではない.
彼はこの椅子を製作するにあたって,まず当時のオリジナルの図面を入手し,知人の突板職人(家具職人ではない)に頼んで,長いこと試作を繰り返していたらしい.なかなか精度が上がらず(そりゃそうだ,突板職人だもの)何度もやり直しを指示して,ようやく当時のオリジナルに近いものができたという.
実際に日土小学校の図書室にも,建設当時のこの椅子が残っている.ところが彼に言わせると,後ろ脚の形状など,この時点で既に松村氏のデザインより改変されてしまっているのだという.彼はそれを忠実にオリジナル図面に基づき,釘の打ち方ひとつに至るまでこだわって当初のデザインを再現した.
二宮に自分の椅子もあるのかと訊くと,試作段階のものは何脚かあるが,完成形といえるものはこれしかない.ようやくそれができたので贈ったのだという.だからおそらく世界に一脚.泣かせる男である.
△当時の椅子が残る日土小学校の図書室.こちらの椅子は背もたれにつながる後ろ脚が直線になっている.松村正恒氏のオリジナル図面では,ここは「く」の字型に曲がっているのだそう.
13. 06 / 09
長者ヶ崎の課題
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sekimoto
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> 大学
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大学で3年生と話していたら,第2課題の敷地は「長者ヶ崎」だという.長者ヶ崎か…懐かしい.三浦半島にある長者ヶ崎は,ある時期まで日大生定番の敷地だった.
約20年前,我々の長者ヶ崎は「セミナーハウス」だった.その課題を今でも大切に保管してある.私にとって特別な課題だったからだ.3年生のこの課題で,私ははじめて本気で課題とそのプレゼンテーションに向き合ったような気がする.
表現という部分で言えば,これはすべてフィルムトレペという特殊なトレーシングペーパーにインキングとエアブラシによって仕上げている.フィルムに図面を描くことによって,下の図面が透けて見える.その効果を狙って,1階平面図の上に2階平面図を重ね,断面図の上にファサードとしての立面図を重ね,すべてを連続したストーリーの中で語れるように図面を構成した.
この課題ではじめて「S」(A評価の上)という評価をもらった.Sというのは当時はなかなかもらえない評価だった.また辛口の当時講師(現在は教授)だった本杉先生や,TA(現在は准教授)だった佐藤慎也さんなどからも褒めてもらった(本人は覚えていないかもしれないけれど)というのが,当時の自分にはとても嬉しくて自信になったのを覚えている.
だから学生課題はこの長者ヶ崎が原点.ただ作風を見ると,当時の時代性がとてもよく出ている.まだポストモダンの余韻が漂っていた頃で,伊東豊雄さんや長谷川逸子さんなど,パンチングメタルでヒラヒラした造形が流行っていた時代だ.
これを後に内藤廣さんの事務所に面接で持っていったら,結構キツいカウンターパンチをもらった(内藤さんは当時こうしたヒラヒラしたのが許せなかったらしい).でも内藤さんにはもう一つ持っていった和紙に描いた鉛筆のドローイングをずいぶん褒めてもらった.(結局この年に入所したのは,現在も活躍する建築家の田井幹夫さん)
もちろん学生課題は単なる通過点.過去のアルバムを懐かしく眺める趣味は私にはないけれど,この課題をはじめとした2,3の作品は今でも思い入れが深い.パソコンもなかった時代だからすべて手描きで,データで残すというわけにもいかない.そこが愛着が残る所以にもなっているのだろう.
図面の隅に残る本杉先生手描きのコメントは,今でも大切な宝物だ.
13. 06 / 06
オペル直りました
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sekimoto
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> 生活
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先月,うちのオペルのスピードメーターが死んだ話を書いた.
その後ディーラーに持っていくと,ABSコントロールユニットの故障だと言われ,ユニットの交換その他で15万程度の修理代がかかるとのことだった.
以前も書いたけれど,うちの車は過去にもタイミングベルトが走行中に切れ,かなり大がかりな修理をしたことがある.その際にもディーラーには「直すとしたら100万円」と言われ買い換えを強く勧められたものの,結局その時は意地でも直そうと思い,横浜の熱心な修理工場(玉野自動車さん)に修理を出し,最終的にはその約半分の費用で元通りに直してもらうことができたという経緯があった.
その時の不信感もまだ残っていて,でも一方では横浜の修理工場ではあまりに遠く,そこまで持っていくか迷うところもあった.そこで今回は近くのディーラーで診てもらったのだけれど,でもどうにもここで直してもらおうという気がおきない.
その間,我々の間では「とうとう買い換えか」という考えが巡っていた.そんな折り,お世話になった横浜の修理工場に近場の工場を紹介してもらえば?という友人の助言もあり,問い合わせると,快く比較的うちの近くの修理工場(ムツミ自動車さん)を紹介して下さった.
横浜の修理工場も良かったけれど,ここも素晴らしかった.
対応がてきぱきしているし,逐一修理状況をメールで教えてくれる.一番嬉しかったのは,ディーラーは診るなり「交換」と言い放ったパーツが「修理」によって直ったことだ.これによって修理費用はぐっと安くなった.また冬から調子の悪かったエアコンも一緒に点検して下さり,わずかばかりの点検費用だけで応急処置まで施して下さった.結局,費用はディーラーが提示した費用の半分に抑えられた.
以前のブログにも書いたけれど,これは我々の仕事にも同じ事が言える.つまりお施主さんは家づくりにおいて,ハウスメーカーなどから3000万と言われたら3000万だし,4000万かかると言われたら4000万なのだと思うしかない.その費用が示す本当の意味での”仕事の質”まではなかなか想像ができないものだ.
例えば我々のような設計事務所は,クライアントの生活を事細かにヒアリングし,プランニングから扉一枚に至るまで図面を描き,工務店から出てきた見積書を隅々まで目を通し,根気強く交渉を行う.時にそれによって,クオリティはそのままで300~400万規模の減額になることも少なくない.一般に高いと思われている設計料なんて実は簡単に出てしまうものなのだ.
今回の修理で嬉しかったのは費用のことだけではない.この修理工場の仕事に賭ける心意気のようなものが感じられたこと.組織の理屈ではなく,個人のハートで我々の車のことを一生懸命考えて下さったこと.同じお金を払うなら,私はこういう人に仕事を頼みたいと思う.
昨日車を引き取りに行って,久しぶりに自分の車のエンジン音を聞いて嬉しくなった.私はカーマニアでもなんでもなく,正直車にはあまり興味がない.でも我が子に注ぐものと同じように,我が車だけはかわいいと思う.昨日は良い気分で家路についた.
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