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桜建コンペ

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sekimoto

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隈研吾さんを迎えての今年の日大桜建コンペ。二次審査、楽しく観戦させてもらいました。学生の表現の巧みさに脱帽。ただ一方で、それに溺れているのでは?という疑惑も。百戦錬磨の隈さんにはズバリと見抜かれていましたね。

また隈さんのツッコミにタジタジになってる学生、もったいない!ああいう時はね、論点をすり替えてでもいいから反論しないとダメ。表現が饒舌なのにびっくりするくらいみんな口下手。ああいうのはプロでは通用しないよ。

それにしても、市庁舎というわかりにくいプログラムにそれなりの答えを用意した学生と、それをズバッと切った隈さんのクリティック、古澤さんのフォローも良かった。皆様お疲れさまでした!

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美しすぎて泣ける。

最終日、我々は旅程をすべて犠牲にして豊島に再度渡ることにしました。前の日に見れなかった豊島美術館がどうしても見たかったからです。この日豊島に来ると、どこをどうやりくりしても帰れなくなることもわかっていました。次の船を待てばフライトに間に合わないのです。

どうするか。大人はこういうとき手段のために目的を諦めることをしません。船をチャーターしました。大人でよかった。船着場がちょっとどよめいていましたがなにか。

さようなら豊島。
さようなら瀬戸内。



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この日は以前からずっと行ってみたかった2つの建築、犬島の精練所美術館と豊島の豊島美術館へ。この日の人出は今年最高!もう、どこに行ってもものすごい人が朝から行列をつくっていました。船を乗り継ぎ、まずは犬島の精練所美術館へ。

とっても良かった!精練所の遺構や三分一さんの建築、アートがすべて一体となっていました。その迫力、丁寧なディテールワーク、どれをとっても見所が詰まっていました。なにより島全体がのどかでとても気持ちが良かった!その後の妹島さんによる家プロジェクトも楽しく、昨日は不機嫌だった息子も今日は終始ご機嫌でした。

次に豊島に渡り、これこそが今回の目的ともいえる豊島美術館へ。ところが!なんと混雑のため整理券が午前中で終了してしまい、目の前まで行ったのに結局中に入れないという…。こんなのありですか!?

しかも、周回バスもどれも満席で、来たバスには乗れないという。しかも1時間に1本くらいしかないので、仕方なく5キロくらいある港への道のりを歩いて戻ることに。はあ、もう本当に疲れた…。

ただこの日は最後に直島で親戚の方にお会いし、直島を案内して頂くことができました。この方はイベントスタッフでもあり、また島でもちょっとした有名人?のようで、この方と行くとどこでも顔パスで通してくれます。あまり書けませんが、安藤さん関連の施設など普段は入れないところを、ずんずんと案内して頂いちゃいました。どうもありがとうございました!






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この秋の連休を利用して,瀬戸内芸術祭にてアートを巡る旅にやってきました。

直島は祖父の故郷であり、関本家にとってルーツともいえる島です。当時はその名を口にしても誰も知りませんでしたが、今では「現代美術の聖地」と呼ばれているようです。誇らしくもあり、こそばゆい気もします。私がこんな仕事をしているというのも、何かのご縁かもしれません。

過去にも何度か来ていますが、今回は関本家ご先祖様のお墓に是非お参りしたいと思っていました。島に残る親戚にも連絡を取り、宮浦港にほど近い場所にある墓苑を教えて頂きました。

これだ!そのお墓は周囲に幾つかある関本姓を含めたお墓の中でも最も大きく立派なお墓でした。ご先祖様の偉業に思いを馳せ、静かにこうべを垂れたのでした。

この日は安藤忠雄さんの設計した美術館を中心にまわりました。中でも今回初めて訪れた地中美術館には本当に感動しました。これは世界にも類のない美術館ではないでしょうか。その空間体験はもう圧巻というほかありません。(ちなみに地中美術館は、撮影禁止のため写真は一枚もありません)

もちろん他の美術館も素晴らしかったですよ。直島の安藤さんの建築はどれもずば抜けていると思います。よほど直島の環境と相性が良いのですね(正直ほかに建つ安藤さんの建築は当たり外れがあります)。直島を見ずして安藤さんの建築は語れません。是非足を運んでみて下さい!

番外では、美術館が大好きな私と奥さんは良いとして、息子はほとほと嫌気がさした模様…。まあまあ、もうちょっと付き合ってくれよ。





学生を指導していていつも思う.もっと普通にやればいいのに.

誤解のないように言うと,普通じゃないのをできる子はどんどんやればいいと思う.でも普通じゃダメだなんて誰が決めたんだろう.

彼らは「普通だ」と言われることを何よりも怖れている.その瞬間に自分の存在価値を否定されたような気持ちになるのだろう.その気持ちはとてもよくわかる.

でも普通にやるということと,考えを放棄するということは違う.まったく違う.
住宅でも美術館でもなんでもそうだけど,どんな建物にも利用者がいて,建てられる目的というものがある.少なくとも建築は自分のお金ではなく,クライアントのお金を使って建てられるものだ.だから設計にあたっては,その敷地と向き合い,その目的や利用者の幸せを一番に考えなくてはならない.

じゃあ”普通に”どこにであるような退屈なハコにすれば良いのかといえばもちろん違う.何度も言うように,その目的や利用者の幸せを一番に考えたら,絶対に単純なただのハコにはならないはずだ.丁寧に丁寧に,愛情をこめて設計をしていったら,教科書通りの作り方であっても結果的に”普通”にはならない.なぜならプロセスが違うし,なにより自分は他人とは違うのだから.

なのにどうして現実離れしたプランをいつまでも捨てきれないのか.それは自己満足を得たいからだ.先生から褒められたかったり,周りからすごいと思われたいからだ.気持ちはわかるけれど,それってエゴだと思う.エゴからはじまった建築は自分を苦しめる.どうしてそれが成立するのかを他者の視点で語れないからだ.それは愛情のない建築だと思う.

学生に言いたい.もしプランがまとまらなくて延々と悩んでいるのだったら,エゴを捨てて普通にやりなさい,と.敷地の中にはなにもないよ.敷地の外に目を向けてみなさい.自分ではなく,利用者やその前を通る人たちのことを考えてみなさい.そうしたら普通に素晴らしい建築になるよ.