先週末、売りに出されている「川風の家」の特別内覧会を開催させて頂きました。タカギプランニングさんの主催により、今回は購入希望者向けに開催した内覧会でしたが、リオタデザインのクライアント(OB&進行中)も多く駆けつけて下さり、いつも通りの大変賑やかな内覧会となりました。
おかげさまで終始和やかな雰囲気に包まれたイベントとなりました。
ご来場下さった皆様、誠にありがとうございました。
肝心の購入希望者ですが、検討中の方が数組という状況で、まだはっきりした買い手はついておりません。引続き入居希望者を募集しておりますので、ご自身や、あるいは周囲に家を探している方などがいらっしゃいましたら、是非ともご検討並びにご紹介頂けますと幸いです。
関連記事: 『川風の家』 が売りに出されます (15.12.23付ブログ)
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さて、当日は私も多くの方にこの家の魅力について説明(力説?)させて頂きましたが、あらためて当時の設計ながらによくできた家だなあと感じました。設計者の私が言うのもなんなのですが…。
このブログをご覧の方は、うちの作品ページから入ってゆくと当時の竣工写真を見ることができますが、私も久しぶりに訪れましたが、竣工当時よりもとても家らしく、愛らしい佇まいになっていると感じました。やはり住宅というのは、「家族の器」なのだなとあらためて思いました。
購入検討者には、クライアント自らいろいろこの家の住み心地や、使い勝手やご近所付き合いのことなどを熱心にご説明されていましたが、それらに片耳を傾けていると、どれだけこのクライアントがこの家を愛してやまないかが伝わってきて、私は内心切ない思いでいっぱいでした。それはまさに、我が子を里親に出すような思いなのだろうと思います。
ここまで愛されて、この家も幸せだったろうと思います。次に住み継いで下さる方は、是非ともこのクライアントと同じくらいの愛情をこの家に注いで下さる方であって欲しいと願うばかりです。
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実はこの日は内覧会の前に、アサイチで新座市に去年竣工した「はねだしテラスの家」の竣工写真撮影があり、そちらにも立ち寄らせて頂きました。
うちは竣工写真撮影はなるべくご入居後に行うようにしているのですが、それは前述のように、住宅は「家族の器」であるという考えがあるからです。
生活感が出てしまってすみません、とこの日も冒頭にクライアントから謝られてしまったのですが、まさにそれが私の狙いなのです。そして案の定、こちらの思惑通りにとてもイイ感じに室内空間も”育って”いました。
で上の写真。カメラマンさんが外を撮りに行ってしまったので、その間ご家族で団らんをされているシーンを隠し撮りしちゃったのですが、なんだかとってもいいなあ、とにんまりしてしまいました。
ご家族にしか醸し出せない空気感、そして壁に貼ってあるお子さんの絵も素晴らしいですよね。もうこれは建築家がデザインできる領域じゃないのです。幸せの光景とでもいうのでしょうか。
「川風の家」にも、そこかしこにそんな光景がありました。大切なのは建築ではなくて家族なのです。けれども、大切な家族が幸せに暮らせる器は、やっぱり幸せな器であって欲しいとも思います。そこにこそ我々の仕事の本当の意義があるのだろうと思うのです。
そんなことを感じた一日でした。
なんだか嬉しいような、切ないような、そんな一日でした。
16. 01 / 13
FP 建もの探訪(再放送)@BS朝日
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sekimoto
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> メディア
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去年11月14日に、テレビ朝日「渡辺篤史の建もの探訪」にて川越市・FPがOAされましたが、その再放送が今週末にBS放送にて予定されています。
渡辺篤史の建もの探訪(再放送)
1月17日(日)AM10:00~10:30|BS朝日にて
http://www.bs-asahi.co.jp/tatemono/
前回見逃されたという方は是非ご覧下さい!
取材・撮影時のてんまつは以下のブログより。
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リオタデザインブログ[15/09/12]|建もの探訪撮影@FP
https://www.riotadesign.com/blog/150912.html
渡辺篤史の建もの探訪(再放送)
1月17日(日)AM10:00~10:30|BS朝日にて
http://www.bs-asahi.co.jp/tatemono/
前回見逃されたという方は是非ご覧下さい!
取材・撮影時のてんまつは以下のブログより。
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リオタデザインブログ[15/09/12]|建もの探訪撮影@FP
https://www.riotadesign.com/blog/150912.html
昨年暮れに、「川風の家」が売りに出される旨の告知をさせて頂きました。
https://www.riotadesign.com/blog/15123.html
その後、大変大きな反響がありました。本気で迷っている方もいるようですが、大きな買い物ですので是非実物を見てご検討頂きたく思います。
来たる1月17日(日)に、タカギプランニングさんの主催にて内覧会を開催致します。本来であれば、購入を本気で考えている方に対して事前の内覧会を設けるという趣旨になるのですが、クライアントさんの寛大なご厚意により、リオタデザイン関係者(家づくり検討中の方・OB施主・友人知人・その他)の方にも、この日は開放して頂けることになりました。
「川風の家」の購入予定はないけれど、この機会に見学させて頂きたい、家づくりの参考にさせてもらいたいという方も、いつものオープンハウスと同じ要領にて内覧会をさせて頂きます。(Kさん、ご理解と多大なご協力をありがとうございます!)
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【川風の家】特別内覧会
2016年1月17日(日)11:00~14:00
所在地:埼玉県志木市(東武東上線・志木駅よりバスで10分)
詳しくはこちらをご覧下さい。
https://www.facebook.com/events/1647463945541103/
[注意事項]
・入居中の住宅となります。内部の備品や家具等にお手を触れぬよう、収納扉などは開けぬようお願いします。
・吹き抜けなど、一部危険な場所があります。小さなお子様をお連れの方は、お手を離さぬようお願いします。
特別内覧会に参加ご希望の方は以下まで。
詳しい所在地などをお伝えさせて頂きます。
・リオタデザイン (担当:関本 riota@riotadesign.com)
・タカギプランニング (担当:野口 info2@t-p-o.com)
新年あけましておめでとうございます。
うちは二世帯住宅なので帰省の必要がありません。元旦は親世帯でおせち料理を頂きます。最近ではおせちを食べる習慣がなくなってきているのだとか。わかります。準備が面倒な割に、あまりおいしいものではないというか。少なくとも、思い出したように「あぁ、おせち食べたい!」とはならないですよね。
私もおせちはあまり好きではないのですが、年に一度、元旦に家族でかしこまった挨拶をして、そして頂くおせち料理という儀式は嫌いではありません。背筋が伸びるような気がするからです。
そもそも、この流行廃りの激しい世の中において、これほどまでに進化や変化を放棄した食べ物がほかにあるでしょうか。それ以外にも、お正月限定の特別な慣習のあまりに多いこと。
中には年賀状のように、形骸化してもはや意味を成さなくなっているものもあります。でも年賀状がメールやLINEに置き換わったとしても、またおせちがカレーやピザに形を変えたとしても、慣習としてはこの先もなくならないのではないかという気もします。
それは定点観測のようなものかもしれません。毎年同じ日に、同じものを食べて、同じ事をして過ごすということ。今年の自分が、去年と少しも変わらない人間であることを確認する日。それがお正月なんでしょうね。
私の今年の抱負は特にありません。今年もきっと毎日同じ時間に起きて、同じ職場で、同じようなやりとりを重ねて仕事を進めてゆくことでしょう。
でも、私はそれを退屈なことだとは全く思いません。「いま・ここ」と同じ瞬間は二度とないからです。同じ事を繰り返すことで、人は精度を獲得することができます。微差を理解することができます。
人は学習する生き物ですから、我々の仕事のスキルやクオリティは今年も向上してゆくことでしょう。しかしながら、自分という軸は、今の自分と少しも変わらずにありたいと思うのです。
変わらないって難しい!いつもそう思います。
そしてこうも思います。変わらないって素晴らしい!
今年もこれまでと少しも変わらず、ゆるぎない気持ちで仕事に向き合ってゆきたいと思います。
15. 12 / 26
牛島くん、お疲れさま!
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sekimoto
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> STAFF
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昨日は仕事納めであったと同時に、スタッフ牛島くんの勤務最後の日でもありました。手に持っているのはアールトのスツール60、私からのプレゼントです。彼はこれにてうちを卒業し、年明けからはフリーで活動してゆくそうです。
彼がうちに在籍したのは4年と3ヶ月。彼はうちに来るまで、いくつかの設計事務所を転々としていました。オープンデスクのようなものも含めればもっとだと思いますが、彼のすごいところは、興味を持った建築家がいるとすぐにアポを取って会いに行ってしまうことです。
それは就活のためというより、会って話が聞きたいという純粋な動機からだったそうですが、そのため彼の交友関係は実に広く、私が面識のない建築家まで彼はよく知っているのです。
ともあれ、彼はうちの歴代スタッフの中でも最も”キャラの立った”人物であったことは確かです。ウッシーの愛称で担当物件のクライアントはもちろん、担当以外のクライアントにまで可愛がられていました。
誰にでも積極的に話しかけて、どんどん打ち砕けた雰囲気に持っていく彼の明るい性格は天性のものでしょうし、これから彼の大きな武器になるに違いありません。
また一方で、彼はうちの歴代スタッフの中でも最も私に叱られたスタッフであったことも確かです。図面の描き方、仕事の進め方など、こと細かく彼には指導を繰り返しました。
時にはかなりキツいことも言ったと思いますが、それでも彼はすぐに気持ちを切り替えて引きずらない。そしてそれを改善するための努力を怠らない。そういう前向きな姿勢を、私はとても買っていました
図面作業が遅いと叱った翌日からは、人より朝1時間早く出勤していました。夜遅くまで残ることもあれば、休日も返上して事務所で図面を描いていたこともありました。また自ら志願して、別の担当者の現場にもよくついてきました。そこの監督にも臆することなく質問攻めにしている姿もよく目にしました。
また、毎週末のようにいろんな建築家のオープンハウスに足を運び、こんなところが良かった、良くなかったという話をよく週明けにしてくれました。仕事とプライベートははっきり分けるうちのスタッフの中では異色の存在でした。
彼の担当案件は、うちの中でも最も難しい部類に入るものばかりでした。隅切りの家、トンガリの家、A-FLATなど、これまでの常識が通用しない、私ですらどうすれば良いかわからない計画を、持ち前の熱心な研究精神で支えてくれました。
これはよく思うことですが、皮肉なことに、スタッフが辞める刹那、事務所がとても良い雰囲気になります。辞めようとするスタッフが、それまで学んだことを出し切り、最後の案件をより完璧な形で納めようとするからです。
その背中を見て、他のスタッフが引き上げられる。そして次を背負わなくてよくなった心のゆとりからか、これまでになかった気配りや目配りをしてくれるようにもなります。
今回は10月に入社したばかりの新スタッフ矢嶋くんを、牛島くんが実に良く面倒を見てくれました。面白いので、私は口を出さずに一部始終をいつも背中で聞いていましたが、牛島くんがこまめに矢嶋くんの進捗を気にかけ、その都度適切なアドバイスをしたり、遅くまで指導をしてくれていたこともありました。
それはとてもありがたかったと共に、かつてはあれほどまでに私に叱られていたスタッフが、ここまで育ってくれたかという思いでいっぱいでした。
どうもありがとう。とても嬉しかったです。
まだ資格すら得ていないというのに、大海原に漕ぎ出そうという君の勇気を称えます。でもなぜか君なら大丈夫だという気がしてなりません。なぜでしょう。それがウッシーの不思議な人間力なんでしょうね。
リオタデザインを卒業したスタッフは、皆最高に仕事のできるキレ者ばかりです。私が認めた人物であれば、どんな業界に行っても、どんな仕事を任されても、きっと依頼主を最高に満足させられることでしょう。
それがリオタデザインの伝統であり誇りです。矜持を持って進んでください。
応援しています!
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