16. 03 / 30
オスロへ
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sekimoto
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> 旅行
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ノルウェーのオスロにいます。
この一週間をつくるために、この3ヶ月間スケジュール調整に明け暮れました。家族を連れて11年ぶりの北欧、そしてノルウェーは初めての国です。
オスロはヘルシンキとも、ストックホルムとも違う街です。印象をひとことで言うと「静かな街」。街を歩いていても、お店に入っても、オスロ中央駅であっても、人はいるのにざわざわ感がない。寂しさや廃れ感とは全く違う、活気のある静けさ。大人の街という気がします。
一般に「北欧」と一括りにされますが、アジアの中でも日本と韓国と中国が違うように、北欧の国々はそれぞれ異なる文化や国民性を持っています。それでもやっぱり、私は北欧の国に共通して理屈を越えた共感と居心地の良さを感じるのです。
「ああ私の国がここにある」という感覚。この深い根はどこにあるのだろう。
昨日、さいたま市にて竣工しましたVALO(G邸)のオープンハウスがありました。今回はクローズドでの開催とさせて頂きました。お越し下さいました皆さま、誠にありがとうございました。
この住宅の計画は、北欧アンティークのコレクターでもあるクライアントとの出会いから始まりました。持込の家具リストに目を通した時には興奮し、おこがましいですがこれは私がやるべき、あるいは私にしかできない仕事だと感じました。
クライアントのGさんはとても温厚な方で、我々のこれまでの仕事の中で、私の自邸(OPENFLAT)が一番好きだとおっしゃって下さいました。求められていた条件も私の自邸に近く、またクライアントが私と非常に近い感覚をお持ちだったこともあり、意識的にOPENFLATと同様のディテールを採用した部分もいくつかありました。
OPENFLAT (2007)
https://www.riotadesign.com/works/07_openflat/
当時は独立してまだ5年程度でしたが、設計ではその時点での蓄積をすべて吐き出したつもりでした。当時の自分としては金字塔を作ったようなつもりでいましたが、今思うとまだまだ底が浅かったと思います。
あれから約10年。今回はOPENFLATの内容を更に上書きし、あらたな「ベストアルバム」を作るような意気込みで臨みました。
OPENFLATと決定的に異なるのは、今回の構造は木造だということです。私の自邸では、スパンの制約などもありRC造となっています。
ところが近年、構造家の山田憲明さんとの協働が続いており、国内トップクラスの木構造家である山田さんには、是非これを木造で実現してもらいたいとの期待もありました。
実際、ここではかなり高度な木造解析が行われています。リビングの屋根を架け渡した張弦梁と呼ばれる特殊架構もそうですが、2台分の駐車スペースを確保するための大スパンと耐力の確保や、道路側を全面ガラス張りにするために要した構造解析の話は、オープンハウスの時にも構造担当者から聞きましたが、「難しかった」と言われると完成した今ではなんだか嬉しくなってしまいます。
また今回は造園にもかなり力を注ぎました。その全容を写真で紹介できないのは残念ですが、いつもお願いする造園家、耕水の湊さんによる渾身の作となりました。
今回は庭が広く、木を数本植えただけでは全く形にならない庭でした。いつもはもう少し敷地も小さいので、庭らしい庭はほとんど造れないのですが、湊さんにはどうもこのくらいの規模の庭をやって頂くと、本当に底力を発揮してくれるようです。クライアントにも大変喜んで頂きました。
地味ですが、今回個人的にとても気に入っているディテールは、リビングのこの開き扉です。
開き戸といえば、普段は閉まっている状態で、開けたら閉めるというのが常となります。ところが、より開放的な設えにしたいと考えたとき、普段は開いているのが常態で、たまに閉めることができる扉というのは、引込み戸と同じ考え方で理想的とも言えます。
この扉は開いた状態で壁にぴったり納まるので、出っぱりもなく全く違和感もありません。かなりの施工精度と、設計上の計算が必要になるのでかなりドキドキしていましたが、ぴったり納まって胸をなで下ろしました。
他にもいろいろあるのですが、今日はこの辺で。また家具が揃った状態で竣工撮影もさせて頂く予定です。空間も今よりも確実に良くなっていることでしょう。
Gさん、最後まで深いご理解とご協力をありがとうございました。Gさんのおかげで、私にとっても思い入れの深い仕事を残すことができました。これからも末永いお付き合いをどうかよろしくお願いします。
また厳しい工期の中、誠実に最後まで最善の施工と対応をして下さいましたニートの阿部さん、感謝しています。本当にお疲れさまでした!
※VALOというのは、フィンランド語で光(light)という意味です
16. 03 / 19
色あざやかな花々
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sekimoto
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> 子ども
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そろそろ卒業ということで、息子が学校から持って帰ってきた作品のひとつに目が留まりました。
幼稚園の時からずっと続けてきた美術教室を、彼は小学校でも6年間通いました。続ける力を感じます。いつも伸び伸びと好きなようにやらせて下さり、褒めて伸ばして下さった先生に心から感謝します。
絵の裏を見ると、地域の美術展に選ばれて出展されていたことがわかりました。
ここにきてまたずいぶんと忙しくなってしまい、先月から今月にかけてほとんど休みなしという状況です(これは私だけですが)。
そんな中、殺気立って仕事をするスタッフに、なかなかプレゼンの模型を作ってと気軽に言えない空気もあり、ここのところの模型は外注が続いています。
さて誰に頼むか?
幸いなことにリオタデザインのOBスタッフは皆優秀で、ほぼ皆独立して仕事をしています。しかも、皆模型は私の目から見ても相当達者な者達ばかり。私の中では、模型が上手いスタッフは独立してもしっかりやっていけると勝手に思っています。
まずは杉並区のO邸(路地の家)。
こちらは昨年末に退職した牛島くんに模型をお願いすることに。

細部まで作り込まれた模型に、クライアントの反応も上々。複数の事務所とのコンペだったものの、幸運にも選んで頂くことができました。選定の理由のひとつにもわかりやすい模型がありました。牛島くん、ありがとう!!
一方こちらは世田谷区G邸(光井戸の家)。
こちらの模型製作は先月独立したばかりのOBスタッフ三浦さんにお願いすることにしました。三浦さんといえば、うちのOBスタッフの中でも模型の腕はトップクラスです。そして期待通り、今回も素晴らしい精度の模型を作ってくれました。

もちろんクライアントも大喜び!
プレゼンもうまくいきました。三浦さん、グッジョブ!!
私にとって、OBスタッフ達との協働は思いのほか楽しく、またうちを離れてひとまわり成長した姿を見るのも心強いものです。またスタッフ時代は私とのタテの関係でしたが、今ではパートナーとして、横並びで仕事ができるというのも嬉しいことです。
もっとも、今だけでそのうち模型など頼めなくなると思いますが…。
リオタデザインOBの層の厚さとネットワークにも、最近は助けられているのです。
そんな中、殺気立って仕事をするスタッフに、なかなかプレゼンの模型を作ってと気軽に言えない空気もあり、ここのところの模型は外注が続いています。
さて誰に頼むか?
幸いなことにリオタデザインのOBスタッフは皆優秀で、ほぼ皆独立して仕事をしています。しかも、皆模型は私の目から見ても相当達者な者達ばかり。私の中では、模型が上手いスタッフは独立してもしっかりやっていけると勝手に思っています。
まずは杉並区のO邸(路地の家)。
こちらは昨年末に退職した牛島くんに模型をお願いすることに。

細部まで作り込まれた模型に、クライアントの反応も上々。複数の事務所とのコンペだったものの、幸運にも選んで頂くことができました。選定の理由のひとつにもわかりやすい模型がありました。牛島くん、ありがとう!!
一方こちらは世田谷区G邸(光井戸の家)。
こちらの模型製作は先月独立したばかりのOBスタッフ三浦さんにお願いすることにしました。三浦さんといえば、うちのOBスタッフの中でも模型の腕はトップクラスです。そして期待通り、今回も素晴らしい精度の模型を作ってくれました。

もちろんクライアントも大喜び!
プレゼンもうまくいきました。三浦さん、グッジョブ!!
私にとって、OBスタッフ達との協働は思いのほか楽しく、またうちを離れてひとまわり成長した姿を見るのも心強いものです。またスタッフ時代は私とのタテの関係でしたが、今ではパートナーとして、横並びで仕事ができるというのも嬉しいことです。
もっとも、今だけでそのうち模型など頼めなくなると思いますが…。
リオタデザインOBの層の厚さとネットワークにも、最近は助けられているのです。
16. 03 / 10
ミッドセンチュリー復活!
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sekimoto
category
> 生活
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所蔵していたミッドセンチュリー家具の名作が復活しました。写真左側が、ラージダイアモンドチェア(デザイン:ハリー・ベルトイア)、右側がRAR(デザイン:チャールズ&レイ・イームズ)。今では安価なレプリカが出回っていますが、ともに当時の貴重なオリジナルピースです。
当時の購入価格も、人に話すとドン引きするような値段だったのですが、今ではその倍くらいしているようです。もちろん人に売るつもりはありませんが。
ともに購入したのは結婚してすぐのことでしたので、18年くらい前になるでしょうか。当時は北欧などには目もくれず、イームズをはじめとしたアメリカのミッドセンチュリー家具が大好きで、コレクションとしても部屋中が椅子で埋まるくらいありました。その後だいぶ数を減らしまして、その片鱗が事務所のミーティングチェアがすべてイームズチェアというあたりに残っています。
話を冒頭のダイアモンドチェアたちに戻しますが、買った時点で相当古かった家具が、さらに経年にさらされるとどういうことになるかというと、
ショックゴムが破断したり、
パットマウントがことごとく外れたり、
ロッキング脚の溶接も外れるし、
カバーは原形を留めないくらいグズグズになったりと、早い話が座ることすらできず、かといって捨てるわけにもいかず、長い間無用の長物として部屋の片隅を占拠していたのでした。
どれもアンティークのため、修理などできないのだろうと諦めていたのですが、最近ようやくその気になって、当時購入した Mid-Century Modernさんにダメモトで相談すると、前向きに相談に乗って下さいました。これにはまさに渡りに船!
といっても、アドバイスを頂いて半分くらいは自力で解決しました。まずはダイアモンドチェアの破断したショックゴム。これはどうにもならないだろうと思ったら、英国にこういうマニアックなパーツを扱っている個人の方がいるんですね。教えて頂き、案外スムーズに英国から交換パーツを取り寄せることができました。
ロッキング脚の溶接は、現場に持っていくと監督さんが快く再溶接を引き受けて下さいました。Aさん、ありがとうございました!この通り、見事復活です。
残りのシェルのパットマウント再接着と、ラージダイアモンドのカバーはMid-Century Modernさんの関係先で修理してもらえることになりました。特にカバーは、中のウレタンが劣化でボソボソの状態になっており、新品のウレタンに入れ替えて頂きました。こういうことができると思わなかったので、これにはかなり感激しました。
そしてようやくすべてが整い、冒頭の復活となったわけです。
やはりラージダイアモンド、美しいです。
このオリジナルパッド(+オットマン)が揃っている状態のピースはとても貴重なのだそうです。しかも購入時もとても状態が良い物でした。ここでもう一度若返りを果たすことができ、とても嬉しいです(この感覚も私が歳を取ったからでしょうか!?)。この椅子は座り心地も抜群にいいんですよ。
実は後日談として…。
修復されたイームズのRARは子供が喜んで座っていたところ、また再び溶接が破断しまして…。トホホ、また再び入院生活に逆戻りです。次の復活はいつになることやら。
◇
最後にこれは蛇足ながら懐かしい写真。こんな時期もあったんですね…。もうすぐ小学校も卒業です。
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