昨日は非常勤を勤める日大2年生の全体講評会がありました。課題は「サードプレイス」。自宅でも、職場でもない、第三の場所(カフェなど)を作るというもの。うちのクラスからも2名を選出し、他のクラスの先生方にも講評をして頂きました。まさに”まな板の上の鯉”状態です。
まだ2年生ということで、発表の学生達も論理も破綻していたり、表現やプレゼンもまだまだな側面もあるのですが、企業に例えればまだ上場前のベンチャー企業のようでもあり、その奥底にマグマを蓄え、ちょっとしたきっかけで噴火してゆきそうな、そんなエネルギーを大いに感じました。
一方では、私の2年生の時などに比べれば、比較にならないくらいレベルの高い作品ばかりです。私も偉そうな顔でクリティックなどしていますが、本当は手放しですべて褒めちぎりたいくらいです。
最後には、各班の発表作品の中から優秀作品が2点選出され、来年の優秀作品集や夏のスーパージュリーへとエントリーされます。うちの班の学生は残念ながら選からは漏れてしまいましたが、この日の発表のために仕上げてきた作品はとても素晴らしく、次の第2課題でも期待が持てそうです。
次の第2課題はいよいよ「住宅」。大学2年生の通過儀礼であり、彼らにとっては最初で最後の住宅設計となる者も多くいることでしょう(高学年になると、美術館や地域センターなど公共建築の設計がメインとなります)。
私は住宅設計のスペシャリストですから、彼らにはより濃密に住宅設計の奥深さについて教えたいと思っています。ただ一方で、特定のクライアントを想定しない大学課題の住宅は、ある意味”住宅”ではないとも言えます。教え方に悩むところです。
昨日は放課後に残った学生を相手に、住宅の設計アプローチについて簡単なレクチャーをしました。私にとっては、こうして放課後に学生と触れあう時間が何よりも楽しく、濃密な時間が昨夜も過ぎていったのでした。リアルな設計の話が聞きたい学生は、放課後関本クラスに来ると、いいことあるかもよ!?
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