20. 04 / 02

変わるなら…

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sekimoto

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> オンライン
> 仕事



今日は編集委員として関わるJIA(日本建築家協会)の支部広報誌「Bulletin」のインタビュー取材がありました(取材する側です)。当初は都内に場所をセッティングしていたものの、感染予防対策として急遽スカイプを使ったオンラインインタビューとなりました。

以前からJIAなどでは多忙な委員の負担軽減のため、委員会にオンライン参加するというのがありました。会議室には大きなモニターがあって、毎回参加者の半数くらいは各事務所からモニタ越しに参加するのですが、私自身はどうもあれが苦手で、静かな事務所でひとりパソコンに向かって話すというのがまず恥ずかしいわけです。スマホに向かって「ヘイSiri」とか言うのと同じですね。

なので私は頑なに会議室に足を運んで直接参加することにこだわっていたのですが、このコロナの影響でそうも言っていられなくなりました。まわりも急速にテレワークとZOOMを使ったオンラインミーティングをセットにした業務に切り替えているようです。リオタデザインでも、早速ミーティングのオンライン化のためにスタッフにもアプリを入れてもらいました。

今日のインタビューも、最初は画面のどこを見て話せば良いのか違和感もありましたが、驚くほど音声もクリアで実のあるお話がお聞きできたと思います。JIA会員でBulletin読者の方はお楽しみに!(どなたのインタビューかはまだヒミツです)

今日のインタビューでも出た話ですが、今はコロナの問題もあり、人がひとつの場所に集まることができなくなっています。一時的なものではあるでしょうが、それでも我々は相互に強くつながりあって生きてゆくしかないわけで、そんな中でこういうオンラインミーティングのようなものが必要に迫られて拡がっているというのは、象徴的な出来事のような気がします。

テレワークにしてもしかり、オンラインミーティングにしてもしかり。
これまで我々は過度に場所というものに囚われて生きてきたような気がします。会社なら自分のデスクだったり、住む場所だったり、通勤時間だったり。もう仕事をするのに場所(ハコ)はいらないんじゃないか、世界中のどこにいてもいいんじゃないかと、そんなことすら思いはじめています。

そんなことはずっと前からいろんな人が言ってますが、それでも私は、仕事というものは固定的な場所でするのが一番効率が良いと思っていましたし、人とは対面で会わなくてはいけないという先入観(もちろんそれがベストだと今でも思っていますが)も強くありました。

しかし社会状況からそんなことも言っていられなくなり、結果としてそうでもないんじゃないかと、毎日目からいくつも鱗が落ちているのも事実です。コロナ問題はもちろん十分すぎるくらい悲観的な出来事なのですが、そんなわかりきったことばかり考えて毎日沈んだ気持ちで過ごすなんて建設的じゃありませんよね。

今日現場に出たスタッフに、おぼえたてのZOOMを使って現場状況をリアルタイムでオンライン報告してもらいました。すごくわかりやすかったです。多分こんなことがなかったらやらなかったでしょう。

これをきっかけに社会は大きく変わろうとしているし、変わるなら良い方向に変えたいなと思います。社会というと大げさですね。とりあえず自分の意識をです。我々もまたポジティブに意識を変えなくてはいけないのだと思います。

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sekimoto

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> 仕事
> 社会



スタッフ一名を本日から試験的にテレワークに。もうひとりも体制が整い次第テレワークへ移行予定。

テレワークへの移行を切り出すと、スタッフの間で「その必要なくね?」「事務所の方がはかどるんですけど」的な空気が流れるものの、今のところ何も支障はなく、「そもそも出社の必要なくね?」的な懸念あり。スタッフが出社しなくなると、所長がますますやる気をなくす懸念あり。これぞ、まさにコロナショック!

20. 03 / 31

スローダウン

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sekimoto

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> 仕事
> 思うこと


コロナウィルスの包囲網が高まり、活動がスローダウンしている。活動だけでなく、頭の回転もなんとなく。これもウィルスのしわざかもしれない。

我々のように設計を生業とする者はもともと室内で粛々と作業するため、今回のように外出自粛やテレワークといった要請には比較的容易に対応できる。実際、所内ではスタッフたちはマスクを着用し、黙々と作業を続けている。来客や現場も減り、さぞや設計もはかどっていることだろう。一方の私は…。

先月くらいまでのあの忙しさは何だったのだろう。一週間のうち事務所の席に座っていられたのはわずかな時間で、毎日のようにどこかに飛び回っていた。

事務所では私はもっぱら事務所の仕事以外のことをやっていて、JIAやSADIといった他団体でのお役目があったり、毎月のように都内や地方などで講演やセミナーのようなものを頼まれて、そのスライドの準備をしたり、考えがまとまらず焦ったりしていた。

このコロナウィルスの問題で、それらがピタッとなくなった。4月のスケジュール帳が白い。こんなに白いスケジュール帳を見るのは記憶にないくらい。

ではやることがないのかと言われるとそんなことはなく。実は今、幸か不幸か書かなくてはいけない原稿が山ほどあるのだった。

この時間は神様がくれた時間だと思って原稿に向き合いたいのだけれど、これまた不思議。忙しい忙しいといって飛び回っていた方が、頭はよく回転し言葉も出てくる。結果的に短い時間で原稿が書けるのだ。

これがじっくり時間があると書けない。どうしてかというとやる気が起きないからだ。無理やり書こうとすると、面倒くさくなってやっつけ仕事のようになる。ただただ苦痛である…。

この話にはオチはない。ただ、原稿サボってもこんな駄文書く気力だけはあるんだとツッコんで欲しいだけである。

【オープンハウスは中止します】

来週4月10~12日に開催を予定しておりました「呑川の家」のオープンハウスですが、新型コロナウィルス感染予防対策を万全にして開催する予定にしておりましたが、さらなる感染拡大にある社会状況と、週末の外出自粛要請が今週末以降も出されることが濃厚であることに鑑みまして、大変残念ですが「中止」とさせて頂くことに致しました。

すでに50名を越える方より参加のご希望を頂いていたのに大変申し訳ありません。また竣工写真は追ってアップしたいと思いますので、こちらはどうかお楽しみにされていて下さい。

皆さまもどうか感染には十分にご注意の上お過ごし下さい。

20. 03 / 29

AJ DOOR HANDLE

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sekimoto

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> はまりもの
> 北欧



先週北欧家具taloに足を運んだ際、オーナーの山口太郎くんより「これは関本さんにお土産」と言われてドアノブをひとつ頂きました。デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンのハンドル。え、本当に!?(太郎くん、どうもありがとう!!)

現状はくすんだ真ちゅう色だけれど、これは磨けば光るなと踏んで、この週末はポリッシャーでゴシゴシ。結果、こんな感じになりました。



磨けば磨くほどきれいになるので、ついどんどん磨きたくなってしまう笑。太郎くんからも、ビンテージはあまりピカピカにしてはいけないと言われていたので、ほどほどのところで止めましたが。

手元にある資料で調べたところ、このハンドルはアルネ・ヤコブセンのオリジナルデザインで、1957年にコペンハーゲンにあるSASロイヤルホテルのためにデザインされたハンドルとのこと。またひとつ私の貴重なコレクションが増えました。


プロペラのようにねじれたハンドル形状がとても美しい。握ってみると、手のひらと親指の位置がぴたりとハンドルにフィットする完璧なエルゴノミクスデザインです。

太郎くんからは、これは現代の住宅にも使えるのか調べて欲しいとのことだったのですが、このヤコブセンのハンドルは軸となる角芯が8mmで水平の角度なのに対し、国内シェアの高い美和ロックなどのハンドルは8mmの角芯が45度に傾いているので、基本的には取り付けられないんですね。

ただ色々調べたら、GOALやSHOWAのケースの場合は8mmで水平の角芯設定のため、こちらなら取り付けられることがわかりました。ためしに早速GOALのケースを取り寄せて取り付けてみるとぴったり!


私の自宅はほとんど引戸なので取り付けられる扉はないのですが、これなら将来どこかに使ってみたいですね。復刻品はないのかなと探したらありました。スガツネさんの方で出しているようです。丸座の形状がちょっと違いますが、日本人の小さな手にもぴったり納まるのでお勧めです!

アルネヤコブセン生誕100周年記念ハンドル/スガツネ
https://search.sugatsune.co.jp/product/g/g12-4053/

事務所には他にもアールトの某ハンドルもあるのですが、聞くところによると最近えげつない値段で取引されているそうで、ちょっと怖くなりました…。

北欧の建築家は手が触れるところに最も気を遣います。我々も設計ではそこは最もこだわるポイントかもしれません。ヤコブセンのハンドルもお宝として大切に保管したいと思います。