
昨年度、新建新聞社さんによる「飯塚豊の工務店設計塾」の講師を務めさせて頂いたのですが、そのスピンオフ企画ということで、8月にアルヴァ・アールトのお話をさせて頂くことになりました。
このテーマでは既に過去何度か、限られた関係者のセミナーなどでお話しさせて頂いていますが、今回参加費無料で、誰でも参加できるオンラインセミナーとのことですので、この場をお借りして告知させて頂きたいと思います。
◇◇
『北欧アルヴァ・アールトに学ぶこと』
講師:関本竜太(建築家|リオタデザイン主宰)
・日時:2022年8月3日(水)18:00~20:00
・開催形式:ZOOMウェビナー
・参加費:無料
・対象:すべての方
参加方法:
以下URLから参加登録ください
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_67msJ127S06aYsXCmuehhg
新建新聞社告知ページ:
https://www.s-housing.jp/archives/280304
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アルヴァ・アールトに学ぶこと、、果たしてそれはどんなものでしょうか?
アールトは私にとって、天才肌で、直感的で、そしてとてもミステリアスな存在です。アールトの建築って、きっとこういう感じと思った次の瞬間には裏切られる。あれ、やっぱり違うのかなあ、、?こうして私のアールト探求の旅は続きます。
その謎を解こうと観念的な記述を読んでもわかったようなわからないような。いつしか、アールトはその空間を見て感じたことがすべてだと思うことにしました。これは私が何度もアールトの建築に足を運んで、勝手に感じて受け止めたメッセージみたいなものです。
すごすぎて、明日から実践できるようなノウハウなどは1mmもありませんが、心の中に蒔かれた種がじわじわと時間をかけて芽吹くような、不思議なアールト体験を共有できたらと思っています。
7月12日に開催しましたJIA住宅部会主催による山田憲明氏のオンラインセミナーにつき、以下のYouTubeチャンネルに動画が一般公開されました。お見逃しの方は是非こちらよりご覧下さい!
後半に私とのフリートークセッションがあります。長く仕事を共にしてきた山田さんだから話せた話もたくさんありました。今思いだしても、とても楽しいひとときでした。
◇
■7月12日|住宅部会特別セミナー
『小さな建築の構造デザインを考える』
講師:山田憲明氏(構造家・山田憲明構造設計事務所代表)
進行役:関本竜太
○YouTube動画| https://youtu.be/5sRxS4sHoMI
後半に私とのフリートークセッションがあります。長く仕事を共にしてきた山田さんだから話せた話もたくさんありました。今思いだしても、とても楽しいひとときでした。
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■7月12日|住宅部会特別セミナー
『小さな建築の構造デザインを考える』
講師:山田憲明氏(構造家・山田憲明構造設計事務所代表)
進行役:関本竜太
○YouTube動画| https://youtu.be/5sRxS4sHoMI

以前告知をしましたJIA住宅部会による特別セミナー、構造家・山田憲明さんのオンラインセミナーは昨日無事終了しました!
事前に約170名ほどの方に参加申込みを頂きました。ご視聴下さった方はありがとうございました。私は当日は進行役として登壇させて頂きました。
今回は基本はオンライン配信セミナーでしたが、住宅部会員限定で会場でも視聴頂けるようにしていました。ハイブリッド型のセミナーはやっぱりライブ感があって良いです。
この日のセミナーは、柔軟な発想によるクリエイティブな木構造はいかにして生まれるのかがテーマでしたが、自然体の山田さんから出る言葉は建築家との協働を心底楽しんでいるようでもあり、聞いていてもとても心地よいものでした。
山田憲明さんの木構造は「合気道」だなとずっと思っていたので、後半のトークセッションではそんな話題も出したのですが、実は山田さんは空手の有段者で、県大会でも上位入賞していたのだと聞き、山田さんの発想の源泉に触れたような気がしました。
開催や配信にあたっては住宅部会メンバーのフルサポートを頂きました。中澤さん、久保田さんをはじめとしたコアメンバーの皆様にも、この場をお借りしてお礼申し上げます!内容は後日YouTube配信もありますので、どうかお楽しみに!



私が水玉シャツを着ていると、そういうシャツはどこに売っているのか?とよく聞かれます。どこと言われても、、見つけたら買うとしか申し上げられません。
ところが、先日表参道を歩いていたらまさかの「ドット専門店」を見つけてしまいました。奥で何か買ってるのは私です。



先週大きな仕事に区切りが付いたこともあり、先に上げたtobufune展と絡めてスタッフと青山のCASITAでランチをしてきました。
CASITAはその高いホスピタリティで有名なお店で、以前食事した際にはその異次元のおもてなしに心から感動しました。スタッフともこの感覚を共有したいと思いつつも、若いスタッフがふらっと行けるようなお店ではないこともあり、この機会にみんなとここで食事をすることにしました。
この日はランチだったので、ディナーとは異なりカジュアルな雰囲気。CASITAは店員さんが本当に感じが良く、程よい距離感でフレンドリーに話しかけてきて下さいます。食事も本当に美味しくスタッフ達も大満足でした。
ところが最後のデザートを楽しんでいると、頼んでもいないホットミルクがテーブルに運ばれてきました。その泡の上にはなんとリオタデザインのロゴマークが描かれていたのです。

これには本当に腰が抜けそうなくらいびっくりしました!
予約時には個人名しか伝えていませんでしたし、テーブルでの店員さんとの会話では会社の会食であること、また我々は設計事務所であることなどを和やかにお話しした程度で、事務所名などはお伝えしていなかったからです。
おそらくですが、我々との会話や私の名前などを手がかりに、店員さんは我々の事務所が「リオタデザイン」であることを知り、食後にそのロゴマークをサプライズとして泡の上に描いて出してきたのでしょう。
スタッフには私がCASITAのおもてなしがいかに素晴らしいかを話した後だったので、余計に響いたことと思います。みんなも目を丸くして驚いていました。今日スタッフを連れてきて本当に良かったと思いました。

CASITAのポリシーに、ホストはゲストが何者であるかを知らなくてはいけない、というようなことがあると以前なにかで読みました。
設計事務所とは異なり、日々異なるお客さんがやってくる飲食店のような業態で、その日のゲストが何者であるか、予約情報以上のことを知ることは至難の業だと思います。もちろん個人情報もあるので、踏みこむべきではない領域もあるでしょう。
しかし店員さんはゲストとの会話の中から、その人を心底喜ばせるためのヒントをずっと探していたに違いありません。だからそれは毎回出てくるものではないし、人によっては受け取るものも異なるのだとも思います。
詰まるところ我々の設計もそうなのです。言われたことだけをやっていたのでは、飲食店に例えればファミリーレストランみたいなものです。誰も文句は言いませんが、そこには感動は生まれません。
どうして言っていないのにそれがわかるのか?ということを我々はよく建て主さんから言われます。しかしそれは明白なのです。なぜなら設計をするということは、建て主が何者であるかを理解するという行為だからです。
我々は言われずとも、常に二歩三歩先を見ながら、建て主さんの考えをいかに先回りするかということを心がけています。そのヒントは建て主さんとの何気ない会話や、仕草や、表情の中にすでに無数にあるのです。
スタッフに伝えたいのは技術ではなくそういうことです。この日の会食はそんなことを学んでもらう良い機会となりました。
