23. 09 / 16
2023夏のオープンデスク_征矢俊介くん
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sekimoto
category
> オープンデスク
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この夏三人目、最後のオープンデスクの学生がやってきました。征矢(そや)俊介くん、東京電機大学の二年生です。征矢くんの家は埼玉の桶川市とのこと。何をかくそう、私は桶川市川田谷の出身。とても親近感が湧いてしまいました。
これは4年制大学の建築学科学生あるあるなのですが、頭でっかちに難しいことを考えすぎて、なかなか図面が描けないというのがあります。その点専門学校の学生さんは、シンプルな考えでどんどん筆が進むのですが、征矢くんも案の定、初日はなかなか手が動かず苦労したようです。
まずはそんな凝り固まった思考を解きほぐすところから。住宅はとにかく住まい手の生活を思い浮かべ、それに寄り沿うというのが第一。奇抜な形やコンセプトはいらないのです。
具体的にアドバイスをすると、勘が良いのか次第にどんどんスケッチを書き飛ばすようになっていきました。最後のプレゼンでは、太陽光が差し込むように配置された窓や、生活を具体的にイメージしたような地に足が付いたプランを提案してくれました。短い期間でしたが、実際の住宅の設計というのはどういうものなのか、大学の課題とは少し違った切り口で理解してくれたように思います。
残りの時間で模型まで作ってくれました。なかなか斬新!よく考えて辿り着いた先にある形であれば、説得力を持つことを学んでくれたのではないかと思います。
お疲れさまでした!また見学会など遊びに来て下さいね。


23. 09 / 13
52
author
sekimoto
category
> 生活
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今日もう過ぎてしまいましたが、11日は自身52歳の誕生日でした。
事務所ではスタッフ達からサプライズのプレゼント!それぞれ思い思いに選んでくれたみたいで、安いお給料なのにと申し訳なく思いながら、すごく嬉しかったです。みんなありがとう!
家に帰ると、大学生の息子が即興のギターでハッピーバースデーを挽いてくれました。これもはじめてのことでした。本当にありがとう!!
もう最近は猛烈な忙しさで、一分一秒が惜しいという毎日が続いています。日々のスタッフや家族のサポートが本当にありがたいです。幸せな誕生日でした。

世の中にはさまざまなアワードがあって、それに応募することで受賞が決まる。この秋などはアワードの結果発表の季節でもあって、毎年この時期になるとSNSなどでも受賞報告の投稿などが溢れることになる。
毎年それを見るとすごいなあと感心し、来年は自分も応募してみようかなと思ったりもする。でもやっぱり私は応募しない。いつもこうしたコンテストの募集要項を見ると尻込みしてしまうためだ。
こうしたコンテストやアワードは、普通ではない、突出したアイデアやコンセプトを募るものが多い。いやほとんどそうだ。普通のものでも何でもいいならアワードは成立しない。だって受賞作にはやっぱり社会的インパクトが必要だし、そうした一種トガったコンセプトが社会を未来に導くとも言えるだろうから。建築ってそういうものだ、と言われればたしかにそうかもしれない。
けれど、私は自分の仕事がけして退屈で凡庸なものだとは思っていないけれど、これの一体どこがすごいんですか?と聞かれるといつも答えに窮してしまう。
もちろん、敷地に内在する特性やポテンシャルを読み解き、それを丁寧に掬い上げているという自負はあるし、依頼者の生活像を深く想像し、細部に至るまで考えを巡らした設計にしているという自覚もある。でもそれって普通でしょ、と言われたらその通りだ。それでいいと自分では思っているけれど、でもそれってアワード向きの考えじゃない。
住宅の設計とは、注意深く観察していないと見過ごしてしまうようなデリケートな微差を、どれだけ見つけられるかが勝負だと思っている。そこには誰にでもすぐにわかるような大きな違いは見いだせないに違いない。
そんなことを思い始めると、途端に気持ちが萎えてしまって、結局出せずじまいで終わってしまう。
これからはもっと積極的に社会に出していこうかなあ。
と書いてはみるけど、やっぱり自分の仕事は突出したものがないことが売りなんだろうとも思う。

観葉植物は床に置くと邪魔になるし、何より部屋が狭くなってしまいます。必然とハンギングに行き着くのですが、後から石膏ボードの天井にフックをつけるのは、跡も残るし天井下地の野縁を狙う必要もあって、一般の人にはなかなかハードルがあります。
と思っていたらこんなのがありました。Jフックセミトライアングル。天井に取り付けられるボードフックです。壁のボードフックはありましたが、天井用は画期的!早速取り付けてみました。
耐荷重が2.7kgとのことですが、写真の大きなネフロレピスが約2kgくらいなので、これより小ぶりのものなら余裕で下げられそうです。
外しても跡がほとんど目立たないので、クロス天井なら賃貸の方でも使えそうです。我が家も今後は天井にも植物がどんどん侵蝕しそう、、!


この夏、二人目のオープンデスクは千葉工業大学3年の大河原雄友くん。大河原くんは実は建築学科ではなく、いわゆる土木系の学科に所属している学生さん。それでも建築の設計をやってみたいと、うちのオープンデスクに応募してくれました。
ただ実家が千葉の木更津とのことで、さすがに遠すぎるということで最初はお断りしたのですが、松戸の友人宅に泊まって通うので!との熱意に負けて受け容れさせてもらいました。
土木系学科でも、住宅の設計課題などは経験したそうですが、いわゆる図面の描きかたのような初歩的な指導のみだったようで。「建築をつくるとはどういうことか?」というところに踏みこんだ指導ではなかったようです。
いつものように住宅の設計課題を出したのですが、持参したエスキース帳も一般的なスケッチブックだったため、私が愛用するエスキース帳を一冊渡して「一週間でこれを使い切るくらい描くこと!」と伝えたら、最終日には使い切ることはありませんでしたが、2/3以上はびっしりとエスキースで埋めてくれました。

私は学生にもスタッフにも区別なく厳しいので、さながら1000本ノックのような日々だったかと思いますが、毎日指導を重ねるごとにどんどん線がクリアになっていき、最後には実際に建てられるレベルの素晴らしいプランになりました。高い集中力と吸収力で、日々ぐんぐん実力が伸びていってなかなか教え甲斐がありました。
建築学科で学んでいないことを気にしているようでしたが、雄友くんもこの経験はきっと自信になったことと思います!一週間お疲れさまでした。来週以降は、千葉の建築を見て回るという、もうひとつの”宿題”も是非がんばって下さいね。
