この夏三人目、最後のオープンデスクの学生がやってきました。征矢(そや)俊介くん、東京電機大学の二年生です。征矢くんの家は埼玉の桶川市とのこと。何をかくそう、私は桶川市川田谷の出身。とても親近感が湧いてしまいました。

これは4年制大学の建築学科学生あるあるなのですが、頭でっかちに難しいことを考えすぎて、なかなか図面が描けないというのがあります。その点専門学校の学生さんは、シンプルな考えでどんどん筆が進むのですが、征矢くんも案の定、初日はなかなか手が動かず苦労したようです。

まずはそんな凝り固まった思考を解きほぐすところから。住宅はとにかく住まい手の生活を思い浮かべ、それに寄り沿うというのが第一。奇抜な形やコンセプトはいらないのです。

具体的にアドバイスをすると、勘が良いのか次第にどんどんスケッチを書き飛ばすようになっていきました。最後のプレゼンでは、太陽光が差し込むように配置された窓や、生活を具体的にイメージしたような地に足が付いたプランを提案してくれました。短い期間でしたが、実際の住宅の設計というのはどういうものなのか、大学の課題とは少し違った切り口で理解してくれたように思います。

残りの時間で模型まで作ってくれました。なかなか斬新!よく考えて辿り着いた先にある形であれば、説得力を持つことを学んでくれたのではないかと思います。

お疲れさまでした!また見学会など遊びに来て下さいね。