【追記とおわび】
各時間とも定員となりましたので締め切らせて頂きました。ご参加希望を下さった皆さまありがとうございました!もしご希望があれば、もう少し新緑の季節になったらまたやっても良いかなと思っています!(3/7)




2007年に竣工した私の事務所兼自邸であるOPENFLATの内覧会(オープンスタジオ)を開催します。ちょうどご近所で、知人の事務所(TOIVO)さんが内覧会をやるというので、同日にコラボ開催しようということになりました。

事務所にいらっしゃる建て主さんにも、(あまり見せられる状態ではなかったりして、、)自邸のほうは滅多にご案内しないので、一日のみの開催ですが、この機会に内部を見てみたいという方は是非いらして下さい!


■[OPENFLAT]自邸+事務所(リオタデザイン)・オープンスタジオ

日時:2023年3月11日(土)10:00~16:00まで
※当初13:00~としていたのですが、希望者多数のため10:00~に変更しました(3/1)

場所:埼玉県志木市本町6-21-40 [地図
対象:一般の方/建築関係者 どなたでもご自由に!

ご見学頂ける範囲:
・リオタデザインの事務所
・2階子世帯(関本自邸)のエントランス~リビングエリア
・中庭

◎お申し込みはこちらより
https://forms.gle/7d5Mp7UdPxveyZ868

※お申し込み下さった方は当日直接いらして下さい!
こちらからは特にご案内はお送りしません。

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○ OPENFLAT|関本自邸+リオタデザイン事務所(2007)
https://www.riotadesign.com/works/07_openflat/#wttl

○ ルームツアー動画|Cozy House in Japan
https://www.youtube.com/watch?v=n3IBH9cpjBw

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23日と25日にかけて、「高円寺の長屋」のオープンハウスを開催させて頂きました。のべで100名ほどの方がお越しくださり、大変盛況のうちに終えることが出来ました。やはり都内で、しかも駅から徒歩7分というアクセスの良さも良かったようです。

こちらは北側の外観。左が賃貸を予定している部屋、そして右側がオーナー邸(子世帯)の玄関になります。


敷地にはもともとアパートと、その大家さんの家が建っていました。今回はその建て替え計画です。計画のはじまりは2020年の5月でしたので、足かけ3年の計画だったことになります。いやはや長かったような、短かったような。途中計画の中断期間もあったりして、ようやく完成の日を迎えられたことは、我々も建て主さんにとっても感慨深い出来事になります。

計画は計3戸の住宅が立体的に組み合わさりながら、それぞれが独立して道路に面した玄関を持つというのが特徴になります。いわゆる長屋形式の住まいです。


親世帯の玄関は南側に面しています。親世帯は1階部分に平面的に計画されています。

内部は持込の家具が最小限で済むように、また収納効率を最大に上げるため、可能な限り作り付けの収納としています。木塀に囲まれた、小さなお庭を持つコンパクトな住まいです。




一方の子世帯は2~3階に展開しています。玄関は1階にあって、入ってそのまま2階へと上がります。

壁紙やシナベニヤの塗装色は、今回はグレー色に統一しています。建て主さんのお好みからそうしたのですが、とても大人っぽくてクールな雰囲気になりました。個人的にもとても気に入っています!


子世帯は吹抜けのあるリビングダイニングスペースが特徴です。小上がりのスペースがあり、畳座や作り付けのソファなどを組み合わせて多様な居場所を作りだしています。

ダイニングテーブルを造作で造り付けるというのは、ここ最近様々な住宅で試みている設えのひとつですが、床段差と組み合わせることで椅子のいらない生活にできたり、コンパクトなダイニングスペースでも大きなテーブルを置けたりするメリットや、テーブルの下にも収納が作れるのも大きな魅力です。





キッチンは対面式として、ダイニングやリビングとも正対できるつくり。このあたりはかなり定番化してきていて、うちの標準的なキッチンの作りになりつつあります。



ほかにも開放的な洗面スペースと、テレワーク&オンライン会議が出来るコンパクトな書斎の作りも、オープンハウスでは人気を集めていました。




今回の住宅では3つめの住宅、賃貸住宅が最も注目を集めていました。

玄関前のアプローチ部分にはテラス状の通路スペースがあります。想定ではここに自転車を置いてもらったり、趣味のもの(サーフボードなど)を置いてもらうといったことが可能です。

もちろんここに椅子を置いてぼんやり佇みながら本を読むなんていうのも素敵ですよね。



住戸の特徴はなんといっても、この広い土間玄関!

自転車が好きな人なら、ここで週末自転車いじりをしても良いですね。他にもちょっとした日曜大工や、デザイナーの方なら作品を飾って街にアピールするのも良いかもしれません。

玄関扉脇のガラスは透明ですが、ロールスクリーンが標準で取り付いていることや、室内側にもアクリル障子があるので、これでプライバシーの調整が出来ます。冬の冷風対策にもなります。




内部はメゾネット形式になっていて、内部階段により上下階にフロアが分かれています。1階にミニキッチンがあり、2階の奥にユニットバスがあります。上下階あわせて約54m2(16.3坪)ほどの床面積です。

想定としては、単身~3人家族くらいまでの方なら可変的に住める作りです。ですが土間玄関部に特徴があり、外部に対して開放的な作りとなっているため、家で仕事をするような方がSOHO的に使ってもらえると良いかなとも思っています。

1階部分を事務所にして、2階をプライベート空間にするのもアリかもしれません。想像するだけでいろんな生活スタイルが可能で、お店のような作りになっても面白いのかなとか、こちらはオーナーさんのお考え次第でしょうが、是非住みこなしてほしいなと思っています。




また賃貸部には、上記とは別に個人的に込めた思いがあります。

賃貸というと、一時的な住まいであるが故に作り込みはなるべく排除して、建築費を少しでも安くあげるということがあります。水回りも既製品のキッチンや洗面ユニットを置いておしまいというケースですね。

それはある側面では正しいと思うのですが、どうも雑な作りで、入居者の快適性を担保する繊細さに欠けるような印象を持っていました。賃貸であっても、オーナーであっても、生活をするという意味ではそこに求められる快適性は同じであるべきではないかと思います。

この住戸では、キッチンや洗面台は既製のユニットを使用していますが、ひと手間だけかけて、少しでもすっきりと洗練した印象になるように丁寧に設計しました。



たとえば冷蔵庫上にパネルを付けて冷蔵庫上を収納にできるようにしたり、洗面台脇のパネルにちょっとしたナラ材の笠木を付けたり、照明幕板をつけたりといったことですね。

洗濯機上に洗剤置き場を設けたり、ユニットバスのグレードも(差額がわずかなものに)少しだけグレードアップするということもしています。こういうことの積み重ねで、全体にはあまりお金をかけていないのですが、見た目としてはそこそこ高級感のある作りになったと思います。

間接照明のある賃貸住戸というのも珍しいですよね笑。これも大した費用ではありませんがちょっとしたひと手間という意味で、戸建てを長年やってきた我々ならではのディテールだと思います。

こういうストックには必ず良質な入居者が入ります。ここでいう良質な入居者というのは、デザインの意図を理解して空間を大切に使って下さる人であったり、街とつながるようなクリエイティブな生活をして下さる方という意味です。建物前の通りの先には、近い将来に図書館もできるそうです。そうなればこの路地にも活気ある人の流れができあがることでしょう。

数年後の建物周辺の変化にも思いを馳せています。どうか街にも受け入れられる、そして街をポジティブに変えてゆく建物となりますように!

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写真ご提供:塚本浩史さま、中村健一郎さま、ありがとうございました!

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sekimoto

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> メディア
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横浜市の「壇の家」を「渡辺篤史の建もの探訪」という番組に取材して頂いた話は以前ブログに書きましたが、
https://www.riotadesign.com/blog/230115.html

こちらのオンエア日が迫ってきましたので、以下告知させて頂きます。

■ 渡辺篤史の建もの探訪
2023年2月25日(土)4:25~ テレビ朝日系列にて

https://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/

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壇の家 (2021年竣工)
https://www.riotadesign.com/works/21_dan/#wttl



衛星放送ではBS朝日にて、3月5日に放送予定とのこと。地上波で視聴できないエリアの方は、どうかこちらでご覧下さい!

○ BS朝日2023年3月5日(日)8:30~
https://www.bs-asahi.co.jp/tatemono/

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sekimoto

category
> 建築・デザイン
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昨日は小泉誠さん設計の住宅へ。小泉誠さんは、9坪ハウスにはじまり、私が30代の駆け出しの頃から大いに刺激を受けてずっと背中を追いかけてきた建築家(デザイナー)の一人。その美しい納まりや、何とも形容しがたいユーモアとひねりのある空間に、どうやったらこういう空間になるのかといつも掲載誌がすり減るくらい眺めていました。

これまで小泉さん設計の店舗などは訪れたことがありましたが、住宅ははじめて。今回の見学をずっと楽しみにしていました。実際の小泉ワールドには感無量!やっぱり建築は楽しいが一番だと自分の原点に還ったような気分でした。

小泉さんとは、あいだに一人挟んでつながる人が周囲に無数にいるのに、なぜか本人にはずっと会えそうで会えないという関係が続いていましたが、ここにきてようやくご縁がつながってきました。相羽建設さんとのご縁にも感謝です。また建て主のIさん、ご竣工おめでとうございます。昨日はお誘い下さりありがとうございました!!



紆余屈折あり我々にとって3年越しのプロジェクトとなった「高円寺の長屋」も間もなく竣工、今週末に施主検査となります。現場はまさにカウントダウン!小林賢二さんによる造園も良い感じに納まりました。

三方を道路に面した敷地に、3つの住戸が長屋状に連なります。うち1戸は賃貸住戸です。2月23日と25日に内覧会を予定しています。高円寺駅から徒歩7分。ご興味ある方はご連絡下さい!


「高円寺の長屋」オープンハウス

2023年
2月23日(木祝) 10:00〜16:00
2月25日(土) 10:00〜16:00


場所:東京都杉並区高円寺南
最寄駅: JR中央線「高円寺」駅より徒歩7分

見学希望の方は、メールよりご連絡下さい。折り返しご案内をお送りします。
info@riotadesign.com

皆さまのお越しをお待ちしております!